今は何も感じなくなったんですけど(除水設定をある程度自由にやらせてもらえてるので)、かつての病院時代はドライウェイトに関してかなり疑問がありました。

というのも、ドライウェイトの変更に対して「患者が言うのは駄目だ」とか言われた事まであるんですよね。

まあ、変更して体調が悪くなる場合が無いとは言い切れないので、患者側に100%任せられるものでも無いでしょうが、体感上異変を感じてドライウェイトの上げ下げをある程度までは管理させて欲しいような・・・。



ドライウェイト変更は大事と思う


最初の病院時代は、何も言わなければある日突然ドライウェイトが一気に2~3キロ変わるという病院でした。

そうなるまでほったらかされる訳ですよね。

ドライウェイトが下がる場合、一気に3キロって・・・(-_-;)
いや、上がる場合でも一気に3キロって・・・(-_-;)

なんか、危険過ぎないか? というのは、当時は透析の事を何も知らなかった僕ですら感じたんですよ。

えっ、体に水が溜まらないほうが良いって散々水分制限について厳しく言われるのに、3キロも一気にドライが下がるとなると、今まで3キロ水余ってたんじゃん! ってなりますよね。

1日、2日で3キロも痩せませんからな。

間もなく透析12年になりますが、この間、ドライウェイトが合ってないと感じる事は多々ありました。

僕の場合はそういった病院で透析初期時代を過ごしたので、カロリーコントロールをしっかりし、ドライウェイトの変更をしなくても良いように食事内容を気を付ける透析生活となってしまいました。

1週間の間で総カロリー数が一定するようにやってきた訳です。

それでもドライウェイトが合わなくなったと感じる事もあるので、そこは大事だと思うんですよね。

SSS46



日々の血圧と体感だけで判断可能と思う


ただ、大勢の患者を管理してる病院側の問題もあるので、やはり患者の体感は重要になると思います。

大体、血液検査のハンプや、心胸比、血圧などで判断される事が多いですが、僕の個人的意見としては、血圧と体感だけで十分判断できると思いますな。

非透析日なのに、血圧が低いというのはやはりおかしいと思いますし、同じように血圧が高過ぎるのもおかしいと思います。

ドライウェイトの上げ下げで、正常値(人によって血圧の安定位置が微妙に違ってると思うので、それに合わせて)をキープしてれば、体調異変の30%以上は抑えられるような気がしますね。

あくまで僕個人の意見ですが。

僕はこのスタイルという事です。

僕の場合はアーチスト(心臓を休ませる薬・血圧が下がる事がある)を服用してますので、血圧が低すぎると飲めないというマイナスもありまして。

これも影響してますね。



体液管理と心臓


近年では、ドライウェイトの上げ下げを頻繁にやってくれる病院も増えて来てるようですが、やはりまだまだの病院もあるようです。

僕も、病院で思うのは、このドライウェイトの上げ下げの部分に関して、高齢の患者さんがおかしな事を言い出す事が多いなぁと感じます。

「(ラクだから)ドライウェイトを上げてくれ」と言い出す患者さんが多いかなと。

ん~(-_-;)
確かにドライウェイトが緩めのほうがラクはラクですよね。

しかし、あんまり緩くても問題がある場合もありますからな~。

ちょうど良い加減というのが、どこら辺りなのか?
それはかなり難しいと思いますね。

ただ、非透析日の体調に影響が出るようだと、それは問題ですよね。

1つ言っておきたいのですが、僕の場合は透析導入前の腎不全保存期の頃から心臓は問題があって、元々心肥大だったんですな。

なので、心胸比は透析になっても安定的に51%~54%くらいでした。

ですが、心臓が悪くなってステントを入れた頃は、心胸比が40%前後になってました。

これが、何らかの影響を与えた可能性はありますよね。

ドライウェイトがキツ過ぎる状態が長く続いていた可能性があります。

今から思えば、防げたかなと思うんですが、当時は知識が甘かったためにそうなったとも言えますね。



勉強会などで出てくる体液管理の話


勉強会に行きますと、この体液量管理(ドライウェイト)の話はよく出てきます。

それらを総合しますと、大体このような事が言われています。

*過剰、過少を避けて、体水分量を適切な状態に維持できる様に、うまく設定、調整する
*心臓血管合併症を減らし、楽な透析を受けるためにも、減塩に注意して透析間の体重増加量をコントロールする
*血圧低下を予防するため、循環血液量の急な減少を避ける除水や対策をする
*体水分が多すぎる症状(むくみや心不全など)や、少なすぎる症状(透析後疲労感や足のつっぱりなど)が無くて、血圧も体調もよい体重にするのが良い

この辺は、医療従事者さんとのあ・うんの呼吸も大事だと思いますので、(患者だけでコントロールしきれるものでもない)普段から確認作業を怠らないというのも大事だとは思います。

例えば、家庭血圧をしっかり計って診てもらうなどの対策ですな。

しっかりやってる人はやってますからね。

急激な血圧低下は動脈硬化などに影響しやすいとか、先の勉強会では、認知症にも影響を与えるなどの話もありました。

という事も踏まえて、この体液量(ドライウェイト)問題は透析とは切っても切れない部分だと感じますね。



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