「ああ、トシヒーローさんのブログは何回か見に行きましたが、難し過ぎて何を言ってるのか分からないので、ほとんど見てないんですよね。」
(^◇^)
よく言われるようになりました。
僕自身も透析で時間を延ばすという概念や、食べる透析って何? とか、ヘパリンってなんだ? リンの一種か? ちょっと待て、リンを体に入れるんだったら、何でリンの高い食べ物を食べちゃいけないんだ? とか、まったく分からなかった時代もあるんですよね(*'▽')
正直言えば、つい最近まで何も知りませんでした(-_-;)

このイラストでも分かるように、上に生理食塩水の袋をぶら下げている透析機器もあるんですよね。
こういう場合、このぶら下がってる生理食塩水が透析液になってるんですよね。
僕が通う病院でも、8割がたはオンラインHDFとの併用が出来る透析機器なんですが、このタイプの透析機器も少しあります。
あ、もうここまでに結構、用語が出てますね(-_-;)
正確には「透析監視装置」という名称なんですが、コンソールとか、このブログでは分かりやすいように透析機器と書いてますね(-_-;)
透析してる時に横にある機械の事です。
これが何で「監視装置」と言うのか、それは、何か起きると「ピーピーピー」とか「ブオンブオン」と音が鳴りますよね。(機種や設定・トラブル内容によって鳴る音が違ってますね)
ちゃんと問題が起きてる時に、スタッフさんに
「お~い! 問題が起きてるよ~。」とお知らせしてくれてるんですよね。
透析が終わったり、除水が終了しても鳴ってますよね(*'▽')
大体、赤いランプがついてる時はトラブルです。
脱血不良(ちゃんと血が取れない)などでも鳴ります。
危険な場合はちゃんと止まるようになってますよ。
結構、色んな事を監視してくれてます。
血液の回路内の温度や、血圧、流れる血の圧力、また回路内で気泡が発生してたり、ダイアライザー内の中空糸の破損の有無などなど。
また、機械側の問題発生時にもブザーが鳴って止まります。
上部のタッチパネルにエラー内容が出る仕組みになってますね。
優秀な技士さん(臨床工学技士)であれば、すべて勉強して理解してくれてますので、すぐさま対応してくれますね。
まあ、滅多に起きないような異常が起きて止まった場合は、
「なんだ? これは?」なんて、技士さんがつぶやく場合もあるんですけどね(-_-;)
不安にならなくても、機械が警告して止まってくれるというのは安心ですね。
いや~、この監視装置にずいぶんと助けられてますよ(*'▽')

一般的には上のイラストのような形のものです。
簡単にざっくり言えば、ここを血が通過する時に、不要な毒素や水分が別方向に流れて、血を正常に戻してくれてる訳ですな。
オレンジジュースを流して見ると、濃いオレンジ成分と、ほぼ透明に近い水に分かれますよ(^◇^)
このダイアライザーは、実に種類が豊富です。
知り合いの技士さんの話ですと、このダイアライザーはこれと言える絶対のものがなく、それぞれ種類ごとに微妙に能力が違っているために、患者さんの状態によってどのダイアライザーを使うかを決めてるそうです。
透析を始めた時には、一般的なものを使い様子を見て、その後、血液データや患者さんの状態で変える事があります。
また、年数を経て、様々な疾患が顕著になってきた場合などでも、種類を変える場合があります。
一般的に通常透析のHDではダイアライザー、オンラインHDFではヘモダイアフィルターという呼び方ですが、ややこしいので「透析膜」と単純に表記したりしています。
透析の種類です。
一般的には、HD(血液透析)、オンラインHDF(血液濾過透析)、I-HDF、HFなどの種類があります。
これも最近聞かれたんですが、通常はHDと言われる普通の透析が一般的ですので、それを行ってきた病院ではHDしかやってない場合も多いです。
なので、オンラインHDFって何? ってなる人が多いですね。
僕なんか、看護師さんから聞かれた事もありますよ(*'▽')
これも簡単に言えと言われますと説明が難しいのですが、普通の透析であるHDでは、透析液は透析をスタートする時と透析が終わって血を押し返す時に混ざるのですが、オンラインHDFは透析中にドンドン透析液を混ぜて透析液ごと濾過してる透析と言えば分かるでしょうか?
そのため、血液にたくさんの透析液が混ざりますので、透析液の純粋度が求められますね。
そういう透析液を「ウルトラピュア」とか言ってますね。
そういう意味では、そういった透析液を大量に作れるシステムを持ってない病院では出来ない場合もありますので、あしからず。
また、専用の透析機器が必要です。
通常のHDと呼ばれる透析では、一部の毒素の除去に少しパワーが欠けたため(現在はダイアライザーの性能が上がり、かなり改善されてきている)、透析液を混ぜて透析する事でそれらの毒素をより多く抜こうという事です。
長期間、透析を受け続ける事で、透析アミロイドーシスと呼ばれる合併症が引き起こされますが、この原因となる「β2-ミクログロブリン」というたんぱく質の一種が、オンラインHDFではより多く抜けるという事で脚光を浴びました。
一方でリンやカリウムといった毒素に関しての濾過能力はほんの少し落ちるとも言われてます。
しかし、これも現在では、改善方法がかなり研究されてきております。
多彩な効果があり、有名なところでは痒みやむずむず脚症候群などにも効果が高いと言われていますが、実際やってみたら、効果が何も感じられないという患者さんもいますね。
もしくは、HDの時より、体調が悪くなったという方の話も聞きます。
これは、実際の原因ははっきり分かりませんが、今まで除去が難しかった毒素をより多く引こうとしますと、同時にアルブミンなどの必要なものまで大量に引いてしまうという危険度もはらんでいます。
このオンラインHDFのポテンシャルの高さを完璧に発揮するには、しっかりとしたガイドラインを元に、医療者のスキルの高さが求められます。
まだ、保険適用になって日の浅い療法ですので、経験の浅い病院では、試行錯誤してしまってるのかも知れません。
しかし、長くこの療法を実施してきた病院の患者さんたちの元気度はかなりスゴイです。
まあ、あくまで僕の感想にすぎませんが、オンラインHDFをやってみて、
「すごく調子が良くなった(*'▽')」と喜んでいる患者さんも見かけますが(むずむず脚症候群などが改善して)、一方で、
「毎回、血圧が下がるようになってしまった。」
「体がだるくて動けない。」といった事を言う人もいます。
良い方に出てる患者さんに共通しているのは、もうその病院がオンラインHDFを何年もに渡って実践してきている場合が多く、逆に不調になったという患者さんの多くが、オンラインHDFを取り入れたばかりの病院でそうなっている、という事実があります。(もしくはオンラインHDFの経験を持った医師や技士さんがいれば最初からでも効果的に使えるという事も言えます)
僕個人の感想に過ぎませんが、やはりオンラインHDFは何年かやってきてる病院で受けるのが良いかと思いますね。
技士さんに出来る環境であるかどうかを聞いてみると分かると思います。
何か異常を感じるときは、主治医にご相談下さいませ。

僕が以前の病院に通っている時に、隣のベッドで透析していた50代の女性患者さんが、
「3泊4日の旅行にどうしても行きたいんですけど、どうすればいいですか?」と聞いていました。
その時、看護師さんと技士さんが話を聞いていましたが、技士さんが
「中3日は透析を空ける事ができませんので、旅行はあきらめて下さい。」と言ってました(-_-;)
NO~!( `ー´)ノ
それ間違いです。(当時は僕も旅行は考えた事もなかったので、その技士さんの言ってるのが正しいと勘違いしてました)
ちなみに、
中3日は透析を空けることができない・・・△あるいは〇
旅行はあきらめる・・・×
です。
中3日も透析を空けると、死亡リスクが高くなりすぎますので、当然、病院は反対します。
当たり前ですな。
危険すぎますね。
除水(水分が溜まり過ぎる)という問題だけでなく、毒素も溜まってしまいますからね。
中2日の2日目の夜や、中2日明けの透析前の朝がもっとも死亡率が高いという問題があります。
ですので、この時の技士さんの「中3日はNG」というのはある意味正しい指摘です。
ですが、「旅行はあきらめる」というのはまったくの間違いです。
まあ、この辺は僕は詳しくないので、腎友会関連や仲間うちで詳しい人に聞いてみて下さい。
「臨時透析(旅行透析)」という最強の一手があります。
旅行先で透析を受ければ良いのですな(^◇^)
(海外の場合は、透析代金を丸々払わないといけませんが、日本に帰って来てからの申請で一部戻るようです)
旅行先の透析病院にお願いし、許可を得て、自分が今通ってる病院から透析データを送ってもらうなどで旅先の透析が受けられます。
当然、今通ってる透析病院にも話を通しておく必要があります。(してないと、透析をさぼってると思われ、多大な迷惑がかかります。)
更に、旅先の透析病院を先に手配しておかないと、現地に行った後で探してると受けてもらえなかったりすると大変です。
僕もやった事がありませんので、詳しくは書きません。
ですが、分からない人は、こういう会社もありますので、身近に経験者さんがいない場合は相談してみると良いかも知れません。
株式会社旅行透析
ここの社長さんも、透析を受けてまして、僕は会った事がないのですがFacebookでは友達になってます。
よくね、日本やアジア各地で自ら透析してる姿をFacebookでアップしておられますね(*'▽')
まあ、透析患者ですから旅行は出来ません(-_-;)
と言ってる患者さんをよく見かけますが、それは大きな間違いです。
旅行は可能です。
知り合いの患者さんなど、ヨーロッパ2週間の旅とか、アメリカステイで1か月とか(^◇^)
そんな事までやってますね。
僕はそれ以前にお金が無いので出来ませんが、宝くじで1等でも当たったら半年くらい海外で生活してみたいですな(*'▽')
いや、トシヒーローは四国だから四国以外は全部海外だろ!
(-_-;)
ちゃい! そこかっ(>_<)
転院する時って、まず、転院先の病院の透析ベッドを確保するのが先ですよ。
いや、ずいぶん前ですが、知り合いの患者さんが、勝手に行きたい病院を決め、今通ってる病院に転院するからと別れを告げ、転院したい病院に行ったら、
「満床で受けれません。」と言われ、行ける病院がなくなってしまうという事態に陥ってました(-_-;)
(^◇^)
そりゃ、そうだ(*'▽')
まず、転院したい病院に見学希望などで見せてもらい、交渉して転院の許可をもらわないと少なくとも転院できませんから。
来たら、問答無用で誰でも受けてくれるという訳ではありません。
面接などをされる事もあります。
で、転院先の受け入れが決まってから、今通ってる病院に意思を告げ(この時にケンカ腰になる人もいますが、それも違いますから。転院にはちゃんと透析データを転院先の病院に送ってもらう、または封書でもらって自分で届ける必要があるので、ケンカ別れはオススメできません)、円満に行って下さい。
まあ、スムースに行けば、1週間から2週間で転院可能ですが、行きたい病院に空きがなければ空きが出るまで待つというのもあり得ますね。
僕自身が透析病院の能力の歴然とした違いについて経験してしまってますので、これは異論を受け付けません。
透析病院は、病院ごとに実力が格段に違う場合があります。
全く同じ4時間の透析を受けていても、体調が全然違ってしまう場合すらあります。
知り合いの患者さんの中にも、病院の透析に疑問を感じ、転院した病院の透析が体に合って一気に元気になったという方も何人もいます。
スタッフさんの対応もまったく違うという話もよく聞きます。
僕はこの辺の事は経験してますから知ってますが、1つの病院で長く透析を受け続けていると、他の病院の透析で何が起きてるか分からない患者さんも多いですね。
いや、最初は意味が分からなかったので無視してたんですが、2か月くらい前に凄いツッコミを受けましてね。
「そんなに食べてたら死ぬぞ! 正気か!」
と、突っ込まれました(-_-;)
よくよく話を聞いてみると、その方は年配の方なんですが、1つの病院でしか透析しておらず、4時間透析が全国で普通で、長時間透析の概念をまったく知らなかったのですな。
しかも、かなり厳しい摂生を強いる病院である事が分かりました。
(^◇^)
まあ、僕自身もちょっと前までは同じ感覚でしたのでね(*'▽')
なるほどと、懐かしい感覚でしたな。
病院内の患者会も無い病院が多いですからね。
周りの情報が入らず、家と病院の往復だけの人生になってしまうと、そういった誤解も生じます。
僕も昨年の3月に透析を受け始めて、初めて東京に行った際に、たくさんの在宅透析患者さんと出会ったのですが、「在宅透析」というと「腹膜透析」と勘違いする患者さんもいたりするんですよね。
在宅透析とは、家で通常の血液透析を受ける事ですよ。
まあ、その在宅透析の患者さんたちの元気ぶりや、顔色や肌のツヤを見た時に、自分がいかに世の中を知らない井の中の蛙だったかを思い知った次第です(-_-;)
そして、勉強して知識を得、6時間透析になってようやく同じように元気で快活に生きれるようになりました。
まあ、そういった事も大事ですね。
何でも実践できるというものでもありませんが、世の中には実践してくれる透析病院も存在してる事を知って欲しいと思います。
透析療法が確立され始め、保険適応となった50年前頃の人工透析は、まだ尿毒症を緩和したり、尿毒症によって簡単に死なないようにするための療法でした。
その後、各メーカーや透析医たちが改善・研鑽に努め、今では元気で長生きできる療法として健常者と同様かそれに近い寿命を保てるものになりました。
そのためには、透析で起きうる合併症の発症を起こさない、もしくは遅らせる事が必要であり、正しい透析療法はまだまだ日々進化中で、対応の早い病院と遅くて今でも1990年代の透析を行っている病院まであります。
ここに大きな違いが生まれており、まだまだ進化した人工透析が正しいイメージの元に展開されていない現状がありますね。
透析時間4時間というのがいかにも標準であるかのような印象を持たれがちですが、ここにそれほど強い意味合いはなく、現在では「透析量」という概念が加わってきました。
透析を受けていても、30年、40年、そして50年と生きていける療法に進化していった事で、透析における摂生のあり方が問われる時代なのです。
厳しい摂生を強いられるかつての透析生活では、栄養不足となり、免疫力の弱い体を作り出してしまうという弱点が顕著になってきております。
ここで、透析量を増やして、しっかり食べるという事で、その弱点を克服しようというのが現代透析なのですね。
病院の経営上やシステム上の理由があるとはいえ、まだまだこの現代透析が世に浸透していないという多くの問題も抱えております。
しかし、先進的な透析病院では、しっかり食べしっかり透析という概念の元に、多くの社会で活躍する元気な透析患者さんを生み出してきております。
いやいや、「しっかり食べ」は出来るけど、「しっかり透析」っていうのはどうすれば良いんだ?
そういう疑問が浮かぶ方も多いと思います。
地域性などによっても、まだまだ透析が遅れている地域もありますが、現代では透析時間を延ばしたり、血液流量(QB・透析で行う1分当たりの血の脱血スピード)を上げたり、ダイアライザーなどの透析膜の面積を上げる方法などがあります。
透析時間を延ばす事は、血液中だけではなく体内の血液以外に存在している多くの毒素までも除去できるため、ダイレクトに大きな効果を生んでおります。
地域によってはオーバーナイト透析(深夜の寝ている時間に8~10時間程度の透析を受ける方法)や在宅血液透析により、透析回数を週3回から増やしていくといったスタイルも出て来ております。
1度、県の腎臓病協会などの催しに行ってみて下さい。
そこには、そういった先進的な透析を受けておられる患者さんが何人かいらっしゃいます。
20年、30年、40年透析を受けて来ていても、肌の色つやもよく元気で活力のある患者さんに出会えることでしょう。
それこそが現代透析なのです。

透析では水溶性のビタミンやアミノ酸、アルブミンなどの栄養素が毒素と同じように除去されてしまいます。
そのため、透析中に食事のできる環境でないのであれば、透析前にしっかり食べた方が体調は安定しやすいです。
増えが多いからという理由で朝ご飯を抜いて透析を受けてしまうと、透析中に体内の栄養が失われ、疾患の起きやすい免疫力の弱い体を作り上げます。
透析患者さんの栄養状態を示す数値として用いられる事が多いのが「アルブミン(Alb)」です。
このアルブミン(血清アルブミン濃度)の数値は患者さんの死亡リスクに直結している事から、とても重要視されております。
アルブミン3.5から4.0の患者さんの1年生存率を「1」とした場合、アルブミン3未満の患者さんでは相対危険度は120倍を超えるというデータもあります。
血管内の浸透圧の維持、物質の運搬、保持、体内組織へのアミノ酸供給、抗酸化作用などの重要な局面でアルブミンが活躍しておりますので、枯渇すれば危険度が高くなるのは当然です。
どうしてもアルブミンが上がらないという患者さんもいますが、いくつかの法則はあります。
(僕も上がらなくて困っています)
*十分な栄養摂取
*肝機能向上
*良い体調を維持(カリウム・リンを基準値内、塩分摂取を控える)
*筋肉量のアップ
肝機能向上という観点から、透析で毒素と同時に除去されやすい、BCAA(ロイシン、バリン、イソロイシン)、アルギニン、オルニチン、アスパラギン酸、カルニチン、ビタミンB群、ビタミンCなどの積極的摂取を考えたほうが良いかも知れません。
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(^◇^)
よく言われるようになりました。
僕自身も透析で時間を延ばすという概念や、食べる透析って何? とか、ヘパリンってなんだ? リンの一種か? ちょっと待て、リンを体に入れるんだったら、何でリンの高い食べ物を食べちゃいけないんだ? とか、まったく分からなかった時代もあるんですよね(*'▽')
正直言えば、つい最近まで何も知りませんでした(-_-;)
用語の意味を知ろう

このイラストでも分かるように、上に生理食塩水の袋をぶら下げている透析機器もあるんですよね。
こういう場合、このぶら下がってる生理食塩水が透析液になってるんですよね。
僕が通う病院でも、8割がたはオンラインHDFとの併用が出来る透析機器なんですが、このタイプの透析機器も少しあります。
あ、もうここまでに結構、用語が出てますね(-_-;)
透析機器・コンソール・透析監視装置
正確には「透析監視装置」という名称なんですが、コンソールとか、このブログでは分かりやすいように透析機器と書いてますね(-_-;)
透析してる時に横にある機械の事です。
これが何で「監視装置」と言うのか、それは、何か起きると「ピーピーピー」とか「ブオンブオン」と音が鳴りますよね。(機種や設定・トラブル内容によって鳴る音が違ってますね)
ちゃんと問題が起きてる時に、スタッフさんに
「お~い! 問題が起きてるよ~。」とお知らせしてくれてるんですよね。
透析が終わったり、除水が終了しても鳴ってますよね(*'▽')
大体、赤いランプがついてる時はトラブルです。
脱血不良(ちゃんと血が取れない)などでも鳴ります。
危険な場合はちゃんと止まるようになってますよ。
結構、色んな事を監視してくれてます。
血液の回路内の温度や、血圧、流れる血の圧力、また回路内で気泡が発生してたり、ダイアライザー内の中空糸の破損の有無などなど。
また、機械側の問題発生時にもブザーが鳴って止まります。
上部のタッチパネルにエラー内容が出る仕組みになってますね。
優秀な技士さん(臨床工学技士)であれば、すべて勉強して理解してくれてますので、すぐさま対応してくれますね。
まあ、滅多に起きないような異常が起きて止まった場合は、
「なんだ? これは?」なんて、技士さんがつぶやく場合もあるんですけどね(-_-;)
不安にならなくても、機械が警告して止まってくれるというのは安心ですね。
いや~、この監視装置にずいぶんと助けられてますよ(*'▽')
ダイアライザー・透析膜・ヘモダイアフィルター

一般的には上のイラストのような形のものです。
簡単にざっくり言えば、ここを血が通過する時に、不要な毒素や水分が別方向に流れて、血を正常に戻してくれてる訳ですな。
オレンジジュースを流して見ると、濃いオレンジ成分と、ほぼ透明に近い水に分かれますよ(^◇^)
このダイアライザーは、実に種類が豊富です。
知り合いの技士さんの話ですと、このダイアライザーはこれと言える絶対のものがなく、それぞれ種類ごとに微妙に能力が違っているために、患者さんの状態によってどのダイアライザーを使うかを決めてるそうです。
透析を始めた時には、一般的なものを使い様子を見て、その後、血液データや患者さんの状態で変える事があります。
また、年数を経て、様々な疾患が顕著になってきた場合などでも、種類を変える場合があります。
一般的に通常透析のHDではダイアライザー、オンラインHDFではヘモダイアフィルターという呼び方ですが、ややこしいので「透析膜」と単純に表記したりしています。
オンラインHDF(血液濾過透析)
透析の種類です。
一般的には、HD(血液透析)、オンラインHDF(血液濾過透析)、I-HDF、HFなどの種類があります。
これも最近聞かれたんですが、通常はHDと言われる普通の透析が一般的ですので、それを行ってきた病院ではHDしかやってない場合も多いです。
なので、オンラインHDFって何? ってなる人が多いですね。
僕なんか、看護師さんから聞かれた事もありますよ(*'▽')
これも簡単に言えと言われますと説明が難しいのですが、普通の透析であるHDでは、透析液は透析をスタートする時と透析が終わって血を押し返す時に混ざるのですが、オンラインHDFは透析中にドンドン透析液を混ぜて透析液ごと濾過してる透析と言えば分かるでしょうか?
そのため、血液にたくさんの透析液が混ざりますので、透析液の純粋度が求められますね。
そういう透析液を「ウルトラピュア」とか言ってますね。
そういう意味では、そういった透析液を大量に作れるシステムを持ってない病院では出来ない場合もありますので、あしからず。
また、専用の透析機器が必要です。
通常のHDと呼ばれる透析では、一部の毒素の除去に少しパワーが欠けたため(現在はダイアライザーの性能が上がり、かなり改善されてきている)、透析液を混ぜて透析する事でそれらの毒素をより多く抜こうという事です。
長期間、透析を受け続ける事で、透析アミロイドーシスと呼ばれる合併症が引き起こされますが、この原因となる「β2-ミクログロブリン」というたんぱく質の一種が、オンラインHDFではより多く抜けるという事で脚光を浴びました。
一方でリンやカリウムといった毒素に関しての濾過能力はほんの少し落ちるとも言われてます。
しかし、これも現在では、改善方法がかなり研究されてきております。
多彩な効果があり、有名なところでは痒みやむずむず脚症候群などにも効果が高いと言われていますが、実際やってみたら、効果が何も感じられないという患者さんもいますね。
もしくは、HDの時より、体調が悪くなったという方の話も聞きます。
これは、実際の原因ははっきり分かりませんが、今まで除去が難しかった毒素をより多く引こうとしますと、同時にアルブミンなどの必要なものまで大量に引いてしまうという危険度もはらんでいます。
このオンラインHDFのポテンシャルの高さを完璧に発揮するには、しっかりとしたガイドラインを元に、医療者のスキルの高さが求められます。
まだ、保険適用になって日の浅い療法ですので、経験の浅い病院では、試行錯誤してしまってるのかも知れません。
しかし、長くこの療法を実施してきた病院の患者さんたちの元気度はかなりスゴイです。
まあ、あくまで僕の感想にすぎませんが、オンラインHDFをやってみて、
「すごく調子が良くなった(*'▽')」と喜んでいる患者さんも見かけますが(むずむず脚症候群などが改善して)、一方で、
「毎回、血圧が下がるようになってしまった。」
「体がだるくて動けない。」といった事を言う人もいます。
良い方に出てる患者さんに共通しているのは、もうその病院がオンラインHDFを何年もに渡って実践してきている場合が多く、逆に不調になったという患者さんの多くが、オンラインHDFを取り入れたばかりの病院でそうなっている、という事実があります。(もしくはオンラインHDFの経験を持った医師や技士さんがいれば最初からでも効果的に使えるという事も言えます)
僕個人の感想に過ぎませんが、やはりオンラインHDFは何年かやってきてる病院で受けるのが良いかと思いますね。
技士さんに出来る環境であるかどうかを聞いてみると分かると思います。
何か異常を感じるときは、主治医にご相談下さいませ。

施設透析で起きる疑問
僕が以前の病院に通っている時に、隣のベッドで透析していた50代の女性患者さんが、
「3泊4日の旅行にどうしても行きたいんですけど、どうすればいいですか?」と聞いていました。
その時、看護師さんと技士さんが話を聞いていましたが、技士さんが
「中3日は透析を空ける事ができませんので、旅行はあきらめて下さい。」と言ってました(-_-;)
NO~!( `ー´)ノ
それ間違いです。(当時は僕も旅行は考えた事もなかったので、その技士さんの言ってるのが正しいと勘違いしてました)
ちなみに、
中3日は透析を空けることができない・・・△あるいは〇
旅行はあきらめる・・・×
です。
中3日も透析を空けると、死亡リスクが高くなりすぎますので、当然、病院は反対します。
当たり前ですな。
危険すぎますね。
除水(水分が溜まり過ぎる)という問題だけでなく、毒素も溜まってしまいますからね。
中2日の2日目の夜や、中2日明けの透析前の朝がもっとも死亡率が高いという問題があります。
ですので、この時の技士さんの「中3日はNG」というのはある意味正しい指摘です。
ですが、「旅行はあきらめる」というのはまったくの間違いです。
まあ、この辺は僕は詳しくないので、腎友会関連や仲間うちで詳しい人に聞いてみて下さい。
「臨時透析(旅行透析)」という最強の一手があります。
旅行先で透析を受ければ良いのですな(^◇^)
(海外の場合は、透析代金を丸々払わないといけませんが、日本に帰って来てからの申請で一部戻るようです)
旅行先の透析病院にお願いし、許可を得て、自分が今通ってる病院から透析データを送ってもらうなどで旅先の透析が受けられます。
当然、今通ってる透析病院にも話を通しておく必要があります。(してないと、透析をさぼってると思われ、多大な迷惑がかかります。)
更に、旅先の透析病院を先に手配しておかないと、現地に行った後で探してると受けてもらえなかったりすると大変です。
僕もやった事がありませんので、詳しくは書きません。
ですが、分からない人は、こういう会社もありますので、身近に経験者さんがいない場合は相談してみると良いかも知れません。
株式会社旅行透析
ここの社長さんも、透析を受けてまして、僕は会った事がないのですがFacebookでは友達になってます。
よくね、日本やアジア各地で自ら透析してる姿をFacebookでアップしておられますね(*'▽')
まあ、透析患者ですから旅行は出来ません(-_-;)
と言ってる患者さんをよく見かけますが、それは大きな間違いです。
旅行は可能です。
知り合いの患者さんなど、ヨーロッパ2週間の旅とか、アメリカステイで1か月とか(^◇^)
そんな事までやってますね。
僕はそれ以前にお金が無いので出来ませんが、宝くじで1等でも当たったら半年くらい海外で生活してみたいですな(*'▽')
いや、トシヒーローは四国だから四国以外は全部海外だろ!
(-_-;)
ちゃい! そこかっ(>_<)
転院の諸注意
転院する時って、まず、転院先の病院の透析ベッドを確保するのが先ですよ。
いや、ずいぶん前ですが、知り合いの患者さんが、勝手に行きたい病院を決め、今通ってる病院に転院するからと別れを告げ、転院したい病院に行ったら、
「満床で受けれません。」と言われ、行ける病院がなくなってしまうという事態に陥ってました(-_-;)
(^◇^)
そりゃ、そうだ(*'▽')
まず、転院したい病院に見学希望などで見せてもらい、交渉して転院の許可をもらわないと少なくとも転院できませんから。
来たら、問答無用で誰でも受けてくれるという訳ではありません。
面接などをされる事もあります。
で、転院先の受け入れが決まってから、今通ってる病院に意思を告げ(この時にケンカ腰になる人もいますが、それも違いますから。転院にはちゃんと透析データを転院先の病院に送ってもらう、または封書でもらって自分で届ける必要があるので、ケンカ別れはオススメできません)、円満に行って下さい。
まあ、スムースに行けば、1週間から2週間で転院可能ですが、行きたい病院に空きがなければ空きが出るまで待つというのもあり得ますね。
透析病院の圧倒的違い
僕自身が透析病院の能力の歴然とした違いについて経験してしまってますので、これは異論を受け付けません。
透析病院は、病院ごとに実力が格段に違う場合があります。
全く同じ4時間の透析を受けていても、体調が全然違ってしまう場合すらあります。
知り合いの患者さんの中にも、病院の透析に疑問を感じ、転院した病院の透析が体に合って一気に元気になったという方も何人もいます。
スタッフさんの対応もまったく違うという話もよく聞きます。
僕はこの辺の事は経験してますから知ってますが、1つの病院で長く透析を受け続けていると、他の病院の透析で何が起きてるか分からない患者さんも多いですね。
いや、最初は意味が分からなかったので無視してたんですが、2か月くらい前に凄いツッコミを受けましてね。
「そんなに食べてたら死ぬぞ! 正気か!」
と、突っ込まれました(-_-;)
よくよく話を聞いてみると、その方は年配の方なんですが、1つの病院でしか透析しておらず、4時間透析が全国で普通で、長時間透析の概念をまったく知らなかったのですな。
しかも、かなり厳しい摂生を強いる病院である事が分かりました。
(^◇^)
まあ、僕自身もちょっと前までは同じ感覚でしたのでね(*'▽')
なるほどと、懐かしい感覚でしたな。
病院内の患者会も無い病院が多いですからね。
周りの情報が入らず、家と病院の往復だけの人生になってしまうと、そういった誤解も生じます。
僕も昨年の3月に透析を受け始めて、初めて東京に行った際に、たくさんの在宅透析患者さんと出会ったのですが、「在宅透析」というと「腹膜透析」と勘違いする患者さんもいたりするんですよね。
在宅透析とは、家で通常の血液透析を受ける事ですよ。
まあ、その在宅透析の患者さんたちの元気ぶりや、顔色や肌のツヤを見た時に、自分がいかに世の中を知らない井の中の蛙だったかを思い知った次第です(-_-;)
そして、勉強して知識を得、6時間透析になってようやく同じように元気で快活に生きれるようになりました。
まあ、そういった事も大事ですね。
何でも実践できるというものでもありませんが、世の中には実践してくれる透析病院も存在してる事を知って欲しいと思います。
しっかり食べしっかり透析の意味
透析療法が確立され始め、保険適応となった50年前頃の人工透析は、まだ尿毒症を緩和したり、尿毒症によって簡単に死なないようにするための療法でした。
その後、各メーカーや透析医たちが改善・研鑽に努め、今では元気で長生きできる療法として健常者と同様かそれに近い寿命を保てるものになりました。
そのためには、透析で起きうる合併症の発症を起こさない、もしくは遅らせる事が必要であり、正しい透析療法はまだまだ日々進化中で、対応の早い病院と遅くて今でも1990年代の透析を行っている病院まであります。
ここに大きな違いが生まれており、まだまだ進化した人工透析が正しいイメージの元に展開されていない現状がありますね。
透析時間4時間というのがいかにも標準であるかのような印象を持たれがちですが、ここにそれほど強い意味合いはなく、現在では「透析量」という概念が加わってきました。
透析を受けていても、30年、40年、そして50年と生きていける療法に進化していった事で、透析における摂生のあり方が問われる時代なのです。
厳しい摂生を強いられるかつての透析生活では、栄養不足となり、免疫力の弱い体を作り出してしまうという弱点が顕著になってきております。
ここで、透析量を増やして、しっかり食べるという事で、その弱点を克服しようというのが現代透析なのですね。
病院の経営上やシステム上の理由があるとはいえ、まだまだこの現代透析が世に浸透していないという多くの問題も抱えております。
しかし、先進的な透析病院では、しっかり食べしっかり透析という概念の元に、多くの社会で活躍する元気な透析患者さんを生み出してきております。
いやいや、「しっかり食べ」は出来るけど、「しっかり透析」っていうのはどうすれば良いんだ?
そういう疑問が浮かぶ方も多いと思います。
地域性などによっても、まだまだ透析が遅れている地域もありますが、現代では透析時間を延ばしたり、血液流量(QB・透析で行う1分当たりの血の脱血スピード)を上げたり、ダイアライザーなどの透析膜の面積を上げる方法などがあります。
透析時間を延ばす事は、血液中だけではなく体内の血液以外に存在している多くの毒素までも除去できるため、ダイレクトに大きな効果を生んでおります。
地域によってはオーバーナイト透析(深夜の寝ている時間に8~10時間程度の透析を受ける方法)や在宅血液透析により、透析回数を週3回から増やしていくといったスタイルも出て来ております。
1度、県の腎臓病協会などの催しに行ってみて下さい。
そこには、そういった先進的な透析を受けておられる患者さんが何人かいらっしゃいます。
20年、30年、40年透析を受けて来ていても、肌の色つやもよく元気で活力のある患者さんに出会えることでしょう。
それこそが現代透析なのです。

栄養や血液データ
透析では水溶性のビタミンやアミノ酸、アルブミンなどの栄養素が毒素と同じように除去されてしまいます。
そのため、透析中に食事のできる環境でないのであれば、透析前にしっかり食べた方が体調は安定しやすいです。
増えが多いからという理由で朝ご飯を抜いて透析を受けてしまうと、透析中に体内の栄養が失われ、疾患の起きやすい免疫力の弱い体を作り上げます。
アルブミン(Alb)
透析患者さんの栄養状態を示す数値として用いられる事が多いのが「アルブミン(Alb)」です。
このアルブミン(血清アルブミン濃度)の数値は患者さんの死亡リスクに直結している事から、とても重要視されております。
アルブミン3.5から4.0の患者さんの1年生存率を「1」とした場合、アルブミン3未満の患者さんでは相対危険度は120倍を超えるというデータもあります。
血管内の浸透圧の維持、物質の運搬、保持、体内組織へのアミノ酸供給、抗酸化作用などの重要な局面でアルブミンが活躍しておりますので、枯渇すれば危険度が高くなるのは当然です。
どうしてもアルブミンが上がらないという患者さんもいますが、いくつかの法則はあります。
(僕も上がらなくて困っています)
*十分な栄養摂取
*肝機能向上
*良い体調を維持(カリウム・リンを基準値内、塩分摂取を控える)
*筋肉量のアップ
肝機能向上という観点から、透析で毒素と同時に除去されやすい、BCAA(ロイシン、バリン、イソロイシン)、アルギニン、オルニチン、アスパラギン酸、カルニチン、ビタミンB群、ビタミンCなどの積極的摂取を考えたほうが良いかも知れません。
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コメント
コメント一覧 (4)
先日、機械のトラブルで10分間ほとんどの人がイーカムになったんですよ。その事をスタッフは自分にしか説明していかなかった。何それ(自分はそんなにうるさくないです)って感じもあるけど、それでは患者に透析の事、興味を持ってもらえないんじゃないの?と思ってしまいました。
紹介してください。
コメント有難うございます。
あら~(-_-;)
それはたしかにおかしいですね。
トラブルはちゃんとある程度は伝えてくれないと困りますね。
まあ、言ってもわからないとかいうんでしょうね(-_-;)
コメント有難うございます。
え~と、見に行きましたが、どの部分をリンクすれば良いでしょうか?