「異所性石灰化」って防げないのか? って聞かれたんですけどね。
ん~(-_-;)
どうなんでしょう。
僕もすでに2か所で異所性石灰化が起きてる上に、シャント結合部にもカルシウム石灰化(というかこれも異所性石灰化ですよね)が起きてますので、他人事ではない問題なんですよね。
肩や首に異所性石灰化の炎症が起きた時に、とにかく痛かったというのが感想です。
あの痛さは2度と味わいたくありません。
そういう意味で、僕自身も何とかすべきと思ってるんですが。
そもそも、異所性石灰化の主原因はリン酸カルシウムと言われてますね。
リンとカルシウムが結合してリン酸カルシウムとなり、これが骨や筋肉などに沈着するのが異所性石灰化です。
他にも肺や心臓や血管内でも異所性石灰化は起きます。
つまり、リンとカルシウムが高いと危険という事は分かってますね。
また、カルシウムだけが高くてもなるという説もあります。
一方、腎臓の機能が弱くなるという事は、リンの排出が弱くなったり、ビタミンD3の活性化が弱くなってる状態ですね。
ビタミンD3の活性化が弱くなる事で、カルシウム値が低下、また腎不全でリン値が上昇しやすくなります。
このリンが高く、カルシウムが低いという状態が、副甲状腺を刺激してしまう訳です。
副甲状腺を刺激するとPTH(血液データのPTHインタクト・インタクトPTH)が上昇してしまいますね。
こういう状態が長く続くと、PTHが過剰に分泌され続け副甲状腺が肥大化し、血中カルシウム濃度を高めてしまうという状態が起きます。
PTHが過剰分泌され、カルシウム濃度が高くなる原因は、骨からカルシウムが血中に入って来てる状態ですから、骨が弱くなってしまうという症状が出ます
こうなりますと、副甲状腺亢進症も進み副甲状腺が肥大化した上に、リンとカルシウムが両方高くなり、リン酸カルシウムもたくさん作られ、異所性石灰化も起きやすくなってしまいますね。

という事は、リンとカルシウムを適正値でしっかりコントロールしてやれば良いのですな。
これさえ出来れば、二次性副甲状腺亢進症も異所性石灰化も起きにくくなりますね。
はい(*'▽')
終了(^◇^)
という訳には行きませんね(-_-;)
というのも、リンとカルシウムの相関関係って案外やってみると難しいですね。
腎不全状態で、カルシウム値は低くなりやすいですし、リンは高くなりやすいです。
この状況は二次性副甲状腺亢進症を進めてしまいますからね。
リン吸着薬の使用(カルタン、ピートル、リオナ、ホスレノールなど)とビタミンD誘導剤(注射:オキサロール、ロカルトロール、服用:ワンアルファ、アルファロール)更にPTHを下げる薬(注射:パーサビブ、服用:レグパラ)の3種の薬を必要としますね。
(カルシウムは食べ物から摂取してもビタミンDの活性化が弱いと体内に吸収されにくくなるので、ビタミンD誘導剤でカルシウムを吸収しやすくし腎不全によるカルシウム低下を防ぐ役目が必要になるケースがあります。)
この3種の薬のしっかりとした服用の助けも借りる必要があります。
激しい食事制限をしてリンを下げる事は可能と思いますが、体力が続かなくなれば透析に耐えられる体が維持できないという問題もありますから。
この二次性副甲状腺亢進症と異所性石灰化だけが透析の合併症ではありません。
免疫力を落とせば感染症にもなりやすいです。(透析患者の死亡率の第2位は感染症です。)
人工透析はこのように色んな要素が絡み合ってる矛盾した世界なので、全体を考えないと返って他の病気をおびき寄せてしまいます。
このリン、カルシウム、PTHが絡みあって起きていく骨ミネラル代謝異常の事をCKD-MBDと言います。
学会や各地の勉強会なんかでも、このCKD-MBDという単語がバンバン出てきますね。
それだけ対応が難しいという事も言えますね。
どうすればCKD-MBDを予防できるのか、そういった取り組みは進んで研究されているようです。
厳しい食事制限ではなく、体力や免疫力を落とさない食事内容で、リン値、カルシウム値、PTHインタクトを正常範囲内でおさめるには、当然、先の3種の薬も使う事になります。
また、透析量を増やしてリン値を上げないという意味で、透析量への言及も起きておりました。
週3回の6時間透析+1回の4時間透析を入れた頻回週22時間透析で、重度の異所性石灰化が軽減した症例を発表してた病院もありました。
しかし、長時間透析や頻回透析によりリンが抜けすぎてしまうと、今度は骨からリンが抜けだして骨が弱くなるという悪循環もあり、また、患者の透析時間の負担の大きさにも問題があるため、とても多角的な発表をされてました。
総じて言える事は、異所性石灰化を考えるとき、どうしても二次性副甲状腺亢進症も同時に考えていかねばならず、CKD-MBDという概念になるという事。
そして、薬を適切に処方する事、服用(注射)する事。
患者の食事療法も重要になる事。
更に透析量などの工夫もいる事。
こうした取り組みによって、より異所性石灰化を防ぎやすくする可能性はあるようです。
異所性石灰化を完全に防いで他の疾患を招く可能性も低くない事から、人工透析の複雑なすべての合併症についても考えていかないといけない問題でもあるようです。
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ん~(-_-;)
どうなんでしょう。
僕もすでに2か所で異所性石灰化が起きてる上に、シャント結合部にもカルシウム石灰化(というかこれも異所性石灰化ですよね)が起きてますので、他人事ではない問題なんですよね。
まず異所性石灰化と二次性副甲状腺亢進症を知る
肩や首に異所性石灰化の炎症が起きた時に、とにかく痛かったというのが感想です。
あの痛さは2度と味わいたくありません。
そういう意味で、僕自身も何とかすべきと思ってるんですが。
異所性石灰化
そもそも、異所性石灰化の主原因はリン酸カルシウムと言われてますね。
リンとカルシウムが結合してリン酸カルシウムとなり、これが骨や筋肉などに沈着するのが異所性石灰化です。
他にも肺や心臓や血管内でも異所性石灰化は起きます。
つまり、リンとカルシウムが高いと危険という事は分かってますね。
また、カルシウムだけが高くてもなるという説もあります。
二次性副甲状腺亢進症
一方、腎臓の機能が弱くなるという事は、リンの排出が弱くなったり、ビタミンD3の活性化が弱くなってる状態ですね。
ビタミンD3の活性化が弱くなる事で、カルシウム値が低下、また腎不全でリン値が上昇しやすくなります。
このリンが高く、カルシウムが低いという状態が、副甲状腺を刺激してしまう訳です。
副甲状腺を刺激するとPTH(血液データのPTHインタクト・インタクトPTH)が上昇してしまいますね。
こういう状態が長く続くと、PTHが過剰に分泌され続け副甲状腺が肥大化し、血中カルシウム濃度を高めてしまうという状態が起きます。
PTHが過剰分泌され、カルシウム濃度が高くなる原因は、骨からカルシウムが血中に入って来てる状態ですから、骨が弱くなってしまうという症状が出ます
こうなりますと、副甲状腺亢進症も進み副甲状腺が肥大化した上に、リンとカルシウムが両方高くなり、リン酸カルシウムもたくさん作られ、異所性石灰化も起きやすくなってしまいますね。

元凶はリンとカルシウム???
という事は、リンとカルシウムを適正値でしっかりコントロールしてやれば良いのですな。
これさえ出来れば、二次性副甲状腺亢進症も異所性石灰化も起きにくくなりますね。
はい(*'▽')
終了(^◇^)
という訳には行きませんね(-_-;)
というのも、リンとカルシウムの相関関係って案外やってみると難しいですね。
腎不全状態で、カルシウム値は低くなりやすいですし、リンは高くなりやすいです。
この状況は二次性副甲状腺亢進症を進めてしまいますからね。
リン吸着薬の使用(カルタン、ピートル、リオナ、ホスレノールなど)とビタミンD誘導剤(注射:オキサロール、ロカルトロール、服用:ワンアルファ、アルファロール)更にPTHを下げる薬(注射:パーサビブ、服用:レグパラ)の3種の薬を必要としますね。
(カルシウムは食べ物から摂取してもビタミンDの活性化が弱いと体内に吸収されにくくなるので、ビタミンD誘導剤でカルシウムを吸収しやすくし腎不全によるカルシウム低下を防ぐ役目が必要になるケースがあります。)
この3種の薬のしっかりとした服用の助けも借りる必要があります。
激しい食事制限をしてリンを下げる事は可能と思いますが、体力が続かなくなれば透析に耐えられる体が維持できないという問題もありますから。
この二次性副甲状腺亢進症と異所性石灰化だけが透析の合併症ではありません。
免疫力を落とせば感染症にもなりやすいです。(透析患者の死亡率の第2位は感染症です。)
人工透析はこのように色んな要素が絡み合ってる矛盾した世界なので、全体を考えないと返って他の病気をおびき寄せてしまいます。
CKD-MBD
このリン、カルシウム、PTHが絡みあって起きていく骨ミネラル代謝異常の事をCKD-MBDと言います。
学会や各地の勉強会なんかでも、このCKD-MBDという単語がバンバン出てきますね。
それだけ対応が難しいという事も言えますね。
どうすればCKD-MBDを予防できるのか、そういった取り組みは進んで研究されているようです。
厳しい食事制限ではなく、体力や免疫力を落とさない食事内容で、リン値、カルシウム値、PTHインタクトを正常範囲内でおさめるには、当然、先の3種の薬も使う事になります。
また、透析量を増やしてリン値を上げないという意味で、透析量への言及も起きておりました。
正常範囲(望ましいとされてる数値・諸説あります)
リン 3.5~5.5mg/dL
カルシウム値 8.4~10.0mg/dL
インタクトPTH 60~240pg/mL
重度の異所性石灰化が軽減した症例がある
週3回の6時間透析+1回の4時間透析を入れた頻回週22時間透析で、重度の異所性石灰化が軽減した症例を発表してた病院もありました。
しかし、長時間透析や頻回透析によりリンが抜けすぎてしまうと、今度は骨からリンが抜けだして骨が弱くなるという悪循環もあり、また、患者の透析時間の負担の大きさにも問題があるため、とても多角的な発表をされてました。
総じて言える事は、異所性石灰化を考えるとき、どうしても二次性副甲状腺亢進症も同時に考えていかねばならず、CKD-MBDという概念になるという事。
そして、薬を適切に処方する事、服用(注射)する事。
患者の食事療法も重要になる事。
更に透析量などの工夫もいる事。
こうした取り組みによって、より異所性石灰化を防ぎやすくする可能性はあるようです。
異所性石灰化を完全に防いで他の疾患を招く可能性も低くない事から、人工透析の複雑なすべての合併症についても考えていかないといけない問題でもあるようです。
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