透析医療界に残されている様々な論文や文献に、時々「患者教育」という言葉があります。

ん~(-_-;)

教育されとったんかい(*´Д`)
なんちゅう、失礼な( `ー´)ノ

とか思ってしまうんですが、そこには医療側の壮絶な戦いの歴史もあるんですよね。



悲壮感が漂う透析室では「患者教育」という言葉も生まれるだろう


なにしろ、透析室内のあの「悲壮感」な(-_-;)

我こそは悲劇のヒロインの代表・・・。

なんか、そんな患者さんがワンサカいる気がしますな(*´Д`)

かつていた病院での患者会新年会。

寡黙にただご飯を食べ、カラオケをし、それを黙って聞くだけの会。
盛り上がってるのは参加してる数名の透析スタッフさんだけ(-_-;)

ぬな~(-_-;)
そりゃ、「患者教育」っていう言葉が出来ちゃうよな。

透析は医療行動・看護行動だけで患者を救える医療ではなくて、僕の感覚で言えば、8割近い部分で患者の意識や行動に依存した医療であると感じます。

まあ、他の病気も患者の意識は大事だと思いますけどね。

透析の場合は普段の食生活や行動、そして性格でもその後の予後に大きな差がつくと思います。

つまり、「患者教育」によって、患者に意識付けしてやらなきゃならないような状況にあったからですな。

生きる意味や、病気に立ち向かう強い意志を持たせられなければ、ああいう悲壮感しかない透析室が完成してしまいます。(優良透析病院の患者さんは地域から前向き患者さんが集まって来るので分かりにくいと思いますが、実際にとんでもない雰囲気を漂わせてる病院はいくつもあります。)

だから、「患者教育」なんていう言葉が出来てしまったのでしょうな。(それ以外の意味もあると思いますが)

どうしても透析を受ける事で、生活の幅が狭められるという事もありますし、そこには一見耐え難い事もあるのでしょうけれども。

透析が進化してきた事によって、かつての透析とは大きく時代が変わっているはずなんですが、一方で透析患者の高齢化も進んでおり、さすがに高齢になってからの透析では、そうそう生きる意味を見出せなくても仕方ない部分もあるでしょう。

透析導入時点での疾患の数も違うし、透析を受けるようになった後も、原疾患やその後の状況によっては、結構精神的に厳しい病態になってしまっている人もいますからね。

多少は仕方ないかなと思う部分もありますが。

SSS9



手本は身近にあった


まあ、僕にしても井の中の蛙で、当時は悲壮感を持ってました。

今でもその部分は残ってますね。

僕こそ、そういった悲壮感の代表だったかも分かりません。

しかし、全国には数々の強者もいるもので、僕の友人には2人車いすの患者さんなのに、いつも笑顔で頑張ってる人もいます。

1人は両親も事故で失い、兄夫婦に引き取られ、子供の頃からの先天的病気で手も若干不自由ながら内職をして月9万円を稼ぎながら、それでも元気で笑顔満面の子がいます。

1人は先輩患者さんから受け継いだ魂で、仲間たちを集め、食事したり映画を見に行ったりしてる人もいます。

どちらの方も僕よりは遥かに大変な状況なのに、会うといつも笑顔で元気で、悲壮感は一切感じさせません。

いや、誰だってこんな状況ならば、多少の悲壮感もあるのでしょうが、それを人に見せない

ん~(-_-;)

彼らと出会った事は大きいですな。

決して人を責めたり、透析知識をひけらかしたり、誰かを責めたり、愚痴を言ったり、悪口を言ったりせず、ただひたすら笑顔で元気、その姿が全て人間の手本のような感じなのですな。

生き方の手本は割と身近にありました。

その領域には僕もまだまだほど遠いんですけどね。

なんとか頑張っていかねばなりません。



苦境を乗り越えていく仲間たち


このブログでは長時間透析の話ばかりしてますので、意外と思われるかも知れませんが、個人的には別に長時間透析にこだわってるつもりはありません。

それぞれ、生活上の事情もあると思いますし、自分のQOLに沿って置かれた状況の中でベストを尽くしたり、また、自分のビジョンでこうしたいというのであればその実現に向けて透析ができてれば問題ないと思います。

ただ、長時間透析を推進したいという思いもあるし、自分もそうなったのでブログを新たにし長時間透析の話題が中心になっていきます。

しかし、知り合った透析仲間の方々の中に、最近、6時間透析に移行したり、優良病院に転院して長時間透析を目指すという患者さんが出てき始めました(*'▽')

ん~(-_-;)

ある方は、1年前は本当に辛そうな状況だったのに、転院してからというもの、人が変わったように明るく前向きになって、今や在宅移行を目指して自己穿刺まで始めてしまいましたね(^◇^)

ある方は、看護師さんから壮絶なイジメを受けながら、それでも負けないで長時間透析を受けてる方もいます。(聞きしに勝るレベルで実情を知ったら誰もがビビると思います。)

なんか、みんな苦しい思いから負けずに頑張ってます。

えっ、返血無し?
血、残したまま抜針してたの?(それ、医療上大丈夫な事なんか?という疑問が)
っていう病院まであった(-_-;)(それが普通と思ってたらしい。転院して初めて返血というのがあると知ったらしい。)

そりゃ、転院して正解ですな。あり得ぬ(*´Д`)

まあ、そんな中で、徐々に頑張る患者さんたちが増え、その悲壮感をなくしていければなぁと思います。

長時間透析や在宅移行を推進してるような病院は、前向き患者さんが集まってくるので、僕は経験がありませんが、恐らくはみんな元気で明るく、普通の仲良しの職場のように(透析の前後とかに)笑ったりできる雰囲気があるのでしょうなぁ(患者さんたちが待合いでゲラゲラ笑ってるような透析病院で透析した事がありません)

そういうのが羨ましいです。

でも、まあ、出来ないなら自分で作っていけば良いかとも思ってます。

そう言えば、県腎協でうちの病院の患者会会長と会った時は、元気で話せるんですよね。
お互い6時間透析で元気だしね。

だけど、全体的には4時間の患者さんも多いし高齢者さんも多いし、透析前後はポツンと暗い感じになってるか、愚痴を言い合ってるかみたいな感じですわ(-_-;)

この間も入院してるじいちゃん患者さんが主治医を困らせてましたしね(-_-;)

以前の病院のような酷さはないというだけでね。

そういう事も考えていくと、本来は明るく前向きな人でも、そういう中で埋没してしまうのではないかという、そういう印象を受けます。

雰囲気を完全に変える事はできないと思いますが、悲壮感があってもそういう姿を人に見せず、前向きで明るく馬鹿話でもして笑いあってるようなグループが出来れば、時代が少しづつ動いていくような気もします



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