僕も「透析医療の患者の精神負担が大きい」事を追求する部分もあるのですが、視点を180度変えれば、これほど自分自身で予後をコントロール出来てしまう病も珍しい訳です。

通常の「ガン」などの病ですと、90%くらいは医師の頭脳と腕の問題であって、患者サイドは「ガン」に立ち向かう「気力」くらいしか求められない感もあります。(もちろんガンの種類などでも多少の差はありますし、治療そのものの厳しさは大いにありますが。)

他の難病などと比べても、「人工透析」は少し異質な感じを受けます。(良い悪いという話ではなく、他の疾患とは少し意味合いが違うような・・・。)



「最強のオモシロ」と言ってしまうと若干の語弊はありますが・・・


透析を受け始めて、最初の難関になるのが「食事制限」と「水分制限」ですね~(*'▽')

透析医療従事者さんたちがいくら口を酸っぱくして言ったとしても、それは患者の意思次第でどうにでもできます。

しかも、僕の周りでも無茶苦茶な食生活のしかたをしてる患者さんもいますが、透析10年たっても元気で透析に来てますね。

無茶苦茶しすぎてボロボロになってお亡くなりになってしまった患者さんもいましたが(-_-;)

最強の無茶苦茶患者さんは酒でした。

いつも増えは3キロくらいなので、そこまで無茶してるようには見えないのですが、実際は食べ物はまったく食べずに、酒だけで3キロ増えてくる患者さんでしたね。

透析を受け始めて2か月くらいで、医師やスタッフさんから「栄養不足」を指摘されていました。

3キロ増えて来てて栄養不足??? 最初は僕もそう思ってたのですが、段々と状況が見えてきました。

透析導入から8か月くらいが過ぎ、とうとう入院されました。

透析終わりにお見舞いに行くと、ベッド下に一升瓶を2本ほど置いてるんですよね(*'▽')

病棟の看護師さんに聞くと、取り上げても取り上げてもまたあると。
で、家族に聞くと、
「好きにさせてやって下さい。」という事で、もう病棟でもお手上げだったようです。

1年が経過し、透析前に唇が裂けていました(恐らく栄養不足の限界点だったのでしょう。)

更にそこから2週間ほどで肌が象さんのようなねずみ色のガサガサの感じになってました。

さすがに病院も見放したようで、他院に転院し、その後半年くらいで亡くなられたそうです。

転院した病院には現在は透析が無いのですが、当時はあったのでその病院で透析経験がある患者さんに聞くと、その酒飲み患者さんは伝説のようになってました。

僕ら、中途半端な不良患者から見ると、極限的な患者さんでしたね。

1年半少々は生きたので、よく生きたほうではないでしょうか?

さすがにあれほどの無茶をする患者さんはいないと思いますね。

まだ70歳くらいの患者さんでしたし、あれだけやって1年半持ったのですから、真面目にやっていれば10年は余裕で元気に生きられたでしょうな。

食事制限や水分制限をある程度しっかりやらないと元気に透析生活できないという1番悪いパターンの紹介ですな。

逆に上手に摂生して透析20年以上で80歳代の元気な患者さんも見てますし、摂生しすぎて10年ほどでお亡くなりになってしまった人も見ました。

摂生しすぎの人というのは、いつも増えが0.6キロとか0.8キロくらいだったんですよね。

特に運動して汗をかいてる訳でもないのに。

最後は胃腸か何かの病気で食べられなくなり、体力が持たなかったようでした。

まあ、思いっきり痩せすぎの患者さんでしたね。

あそこまで痩せてしまうと、ちょっとした疾患で食べられなくなった場合にダイレクトに響いてしまうでしょう。

元々、食の細い患者さんだったのでしょうね。

極端な場合に体に良くないのは分かりますね。

どなたでも透析を5年くらい受けていれば、段々とどういう食生活を送ればうまく透析に対応できるかは分かってくると思います。

その中で、患者さんの性格次第で多少の考えの違いは出てきますが、どなたもそこそこには摂生出来てるのではないかと思います。

大体、絶不調になる時は増えが多い期間が続いたり、逆に胃腸などの不調で食べられない期間が続いたりした時になる事が多いですからね。

僕自身も、透析スタートから1時間もせずに血圧が下がるという期間が続き、除水が毎回できないため増えが少しづつ増えていき、ドライウェイトから6キロ越えの状態が続いていた時に心臓が悪くなりましたので、(普段、僕の心胸比は51~53くらいの多めなのですが、この頃はなぜか40くらいになってました。しかし、何ら特別な対策はされてなかったです。)増えてると心臓に負担がかかるというのは本当ですね。

通常、透析医療というのは医療側50%、患者側50%くらいの努力がいると思うのですが、場合によっては医療側に能力が欠けている場合もあり、患者側が90%くらい理解して対応しないと僕のように大きな疾患を受けてしまう場合もあるという事です。

この、心臓が悪くなった頃は、僕は完全に「お任せ透析」をしており、透析知識に乏しかった事を今でも悔やんでいます。

心胸比が40とかになっていた事を知ったのは、心臓が悪くなってからでした。

日頃から気にしてなかったために、大きな損失を受けてしまいました(-_-;)

おかげで心臓にステントが2個入り、冠動脈の枝葉の部分に完全狭窄が出来ております。

4S



患者のプロになるという事


当時、心臓が悪くなって心臓の検査を香川医大で行ったのですが、その時の主治医が心胸比の異変に気付き、血液検査などを参考にドライウェイトを大幅に上げてくれました。(当時の透析病院に指示してくれました。)

僕自身がもう少し透析知識があり、心胸比の問題にいち早く気付いておけば、心疾患とならずに済んだ可能性もあるのです。

まさか、医療者がこのような初歩的な判断ミスをするとは思いませんからね。

場合によって、医師によって、メディカル・スタッフさんによってはあり得る話です。

大勢の患者の面倒を見てますので、見落としたり、気付くのが遅れたりはあると思います。

そういう不運がいつ自分に降りかかるかは分かりません。

長く医療に接していれば、1回くらいこういう事も起きる可能性はあります。

ですので、透析ほど、患者に対応力が必要な療法はありません。

多くの優秀透析医が、「透析患者のプロになってくれ。」というのは、こういった意味合いも含まれるのですな(*'▽')

普段の摂生のしかたや血液データの見方、体感重視で異変を感じたらしっかり申告という事の大切さを思い知らされる結果となりました(-_-;)



「プラシーボ効果」を最大限に発揮


僕はご存知の通り、透析患者の精神性を重視しております。

というのも、「プラシーボ効果」という事もありますからね(*'▽')

プラシーボ効果とは、患者に
「絶対に100%治る薬です。」とただの栄養剤を渡したのに、本当にその病気が治ってしまうという「偽薬効果を含む精神効果」の事です。

(^◇^)
まさしく「思考は現実化」を絵にかいたような話ですね。

「プラシーボ効果」は科学的、医学的にメカニズムは解明されていませんが、同様の事例は数多くあり、最大効果としては「末期ガンが完治」というトンデモ事例も存在しております。

「信じる者は救われる」という言葉もありますが、まさにそれですね。

病気において、「心」の問題は重要なのです。

僕自身の疾患の数々もやはりヘタレ時代の人任せ時代に起きた事がたくさんあります。

透析を受けるようになっても、工夫して行く事や、疾患に対して前向きに捉える事は大事です。

ここで僕のようにヘタレると、次々と疾患が襲いかかって来ることもありますね(*'▽')

「心」の状態が、そのまま体調に現れる事も多いです。

ですので、摂生でも透析生活でもある程度努力し、
「これだけやってるんだから自分にそうそう大きな疾患が起きる訳がない。」というような状況を作っておくのも大事ですね。

普段の行いが間違いなく自信につながります。

大体、自信が無い時というのは、努力が足りてない時ですからね(*'▽')

「逆プラシーボ効果」で返ってたくさんの病をおびき寄せてる人も結構いますよ。



確固たる自信を持てるだけの内容だったか


後は取捨選択ですね。

例えば、僕と全く同じ事をしても何1つ効果を得られない人もいると思いますし、逆に僕以上の効果を出す人もいるはずです。

人工透析ではみなさん原疾患もそれぞれですし、体質などの問題もあります。

人と同じやり方が合わない人もいます。

自分の経験と体感で、色々やってみての取捨選択というのがいかに大事か分かります。

先の「プラシーボ効果」もありますので、自分のやり方が自分に最高に合ってるという思い込みも間違いなく予後の良さにはつながります。(間違ってると多少は損失を受けますが)

つかみ取った自分のやり方に自信を持って良いのです。

時々、人のやり方を凄く気にされる方もいますが、人は同じではありませんので、人は人、自分は自分でやって良いと思います。

例えば、栄養が足りていない患者さんの場合は、少ない食事でも腸が栄養を大量に吸収しようと働くはずですし、多く食べすぎる人の腸はなるべく栄養を吸収しないように働くという事もあります。

ですので、食事制限に関してもみなさんが同じやり方でなくてはならない訳ではありません。

ただ、ちゃんと透析を勉強して、しっかり取捨選択できたという確固たる自信がないと、プラシーボ効果は出ませんので、予後にはつながりません。

まず、確固たる自信が持てるだけの努力をすべきですね。

そして、人の自分と違うやり方には、関知しない事です。

それはその人の自己責任ですな。

意見を求められたら、自分の意見を言えばいいですが、そうじゃないのに関知する必要はありません。

人が増え幅が多くても、自分の増えには影響しないはずです。

確固たる自信がないから、他人が気になるのです。

それでは「プラシーボ効果」が発揮できず、精神面でのプラス効果がない透析となって大損ですね。



人工透析こそ最強のオモシロだ


どうでしょうか?

これほど患者能力に左右される医療も珍しいですよね。

更にですよ、ここに絶対の透析内容が加わってくるとどうなるか(*'▽')

天才的・努力家的な透析医の先生の元で透析してみると、この患者能力に医療の力が絶大に加わり、下手したら100歳まで元気透析が出来ちゃうかも~(^◇^)

下門清志先生とか(*'▽')

幸松是正先生とか(*'▽')

鈴木一裕先生とか(*'▽')

うちのゴッドハンドプリンセスとか(*'▽')

(^◇^)
そう考えると、透析医療というのは実に面白い(*'▽')(福山雅治風に)

患者の意識次第でどうにでも出来るという事ですね。

まあ、透析でなくても世間一般的に、意識の高さはその人のステータスにダイレクトに影響します。

透析でも全く同じ事が起きるのですな。

これを「最強のオモシロ」と言わずに何というか。

まさしく透析こそ「最強のオモシロ」と僕は位置づけたいと思います。



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