「人工透析」では、「これはとても素晴らしい療法」と言い切れる論文が案外少なかったりします。
言ってみれば「頻回透析」と「1回8時間以上の透析」くらいですね。
あるところでは、4時間・週3回の透析を受けてる爺ちゃんに
「1回6時間透析をします」と言ったら、透析回数が週2回になると勘違いしてた爺ちゃんもいたとか(-_-;)
(^◇^)
透析を合計週12時間やれば良いと思っている所がカワイイですな(*'▽')
あくまで透析は「腎代替え療法」ですから、一般人は腎臓が1日24時間働いているのに、透析患者さんは週にたった12時間ですからね。
たった週12時間で透析が足りるなどという事はあり得ません。
週12時間もかけて治療してるのに、命をドンドン削っているだけとなってしまっております。
ですので、逆に言えば、今の時代に「週3回、1回4時間の透析で十分です。」という医師がいたとしたら、それは知識が無い医師か、頭がおかしいか、もしくは透析患者になるような人間は早く〇んでしまえと思っているかのどれかであると言い切っても良いくらいの状態です。
言い過ぎのように聞こえるかも知れませんが、あくまで病院の職務上や運営上、患者のQOLなどを考慮に入れて、仕方なく「週3回、1回4時間の透析」をやっているだけで、「週3回、1回4時間の透析」が十分などという事はありません。
不十分です。
(90歳で透析導入の患者さんが3年延命するための透析を受けるという意味なら十分とも言えますが)
巷では、
「自分はまだ尿量があるから週2回で良い。」とか、
「私はまだ尿量があるから1回3時間で良い。」と思っている患者さんも多いですし、そうしている医療従事者さんや病院も多いですが、これも違いますね。
あくまで腎代替え療法であり、回数や時間は少しでも長い方が、健康な人に近づけますね。
透析導入初期から、子供や透析困難症の患者さんでない限りは、週3回以上・1回4時間以上の透析を受けるべきだと思います。
僕の周りの患者さんを見た時に、導入期に週2回透析や、1回3時間透析をしていた患者さんたちは、透析10年くらいで合併症がバンバン出てるような気がします。
僕と同じくらいの透析年数の方でも、そういった少ない透析量経験者は、比較的しんどうそうですな。
増え幅だけを考えれば、透析時間を短くするのはありでも、やはり腎不全なのでより多く体内の毒素を抜いたほうが、予後は良くなるのでは? という推察が出来ますね。
僕の印象とは言え、結果が出てると思えますので、この辺りは大事かと思います。
また、週2回や1回3時間という透析に慣れてしまうのも困りますね。
僕のような1回6時間の透析を受けようという気持ちにはなれなくなる精神的弊害も出そうですね。
「尿量があるからこれでよい」的な考えは、返って先々の透析で大きな影響を受けてしまう可能性もある事を視野に入れておいた方が良さそうです。
そもそも、色んな文献を見るに、十分な尿量が保てなくなるまでに平均2年と書かれてるものが多いですな。
十分な尿量というのがどのくらいかは分かりません。
でもまあ、僕も3年くらいたった頃には尿量が1日100cc前後になってましたね。
もう、そのくらいですと、十分とは言えないでしょうな。
透析導入前の腎不全食をそのまま透析導入後も継続している患者さんの話題や、低たんぱく食を心がけている患者さん、またまた、薬に対して意欲的で何でも飲んでしまう(消炎鎮痛剤など)患者さんの話題などがありますね(-_-;)
保存期の食事内容は、原疾患でも変わってきますが、僕の場合は野菜中心の食事でした。
たんぱくはネフローゼ症候群もあったので、当然のように低たんぱく食でしたね。
たんぱく量の少ない米を通販で買ったりしてました。
これが透析になったら一気に変わりました。
カリウム・リンとの対応が求められ、たんぱく摂取は増えました。
普通はこうなんですが、なぜか透析になったのに低たんぱく食を続けていたり、ろくにカリウム値を見もせずに野菜や果物を大量摂取して心臓を傷めてしまう人もいたりします。
ん~(-_-;)
透析導入期に栄養指導を栄養士さんから受けていない患者さんや、受けてても全くやってない患者さんもいたりします。
僕の周りでも、体調が悪いからと言って何も考えず、世間一般で体に良いと言われる健康法をやって体調を更に悪くしてる患者さんを見かけます。
ある時、88歳の爺ちゃん患者さんから
「ワシのほうが透析年数が短いのに、なんでこんなに病気ばっかりするんや?」と聞かれた事がありました。
「それは、今、爺ちゃんに起きてる病気の大半が透析不足によるものであるという事を理解してないからや(*'▽')」
まあ、こうした患者さんは、血液データの表をもらっても、
「意味が分からん!」と言ってそのままほったらかす状態ですね。
普通、意味が分からなければ、聞くなり、勉強するなり、学ぼうという姿勢が誰にでもあるものなのですが、全く無い。
だから、いつまでたっても分からない。
分からないから、データを見ない。
で、調子が悪いから、テレビなどの媒体から入って来る健康な人向けの健康法などを実践し、自分に腎機能がない事で及ぼす健康法の悪影響に気付かずやってしまう。
「青汁を飲むと元気になるらしいよ~(*'▽')」と喜んでしかもガブガブと飲み、心臓が悪くなってアチコチの病院をたらいまわしにされているのに、青汁を飲みまくった事が原因とは気付かないというね。
寝れないから、病院から眠剤を処方してもらってるのに、効かないから通販で睡眠できるというサプリなどを買って、
「全然寝れんやないか?」と文句を言う(-_-;)
いや、病院処方の眠剤のほうが強力や(*'▽')
市販のものは安全性が高くなってるからな。
(僕的には眠剤に頼らず、精神性や思考法などでストレス軽減をし、睡眠できるようにすべきだと思っております)
まあ、高齢者さんでこういう患者さんですと、僕は好きにやれば良いと思ってしまいますけどね。
人間、人からゴチャゴチャ言われるとやる気が失せますからな。
なので、自分で気付いてやっていく事が大事だと思っております。
そういう事はスグ身につきますからな(*'▽')
鈴木一之先生著「しっかり透析のヒケツ」では、
「至適透析」=「適正透析」+「満足透析」となっております。
それぞれ多くの項目が上がっていて参考になるのですが、僕の場合は特に精神面を重視していまして、トシヒーロー式の「至適透析」は、
「透析にかかる時間以外の生活面で、同年代の健常者と変わらない生活が出来る事」というのを挙げたいと思います。
確かに、シャントなどのバスキュラーアクセスの問題で、バレーボールなど一部のスポーツに関しては無理があるとは思いますが、大半の事は同年代の健常者と同じ事が出来なければ、透析量を見直してみた方が良いかも知れません。
実際ですね、昨年12月までは僕も4時間透析をしておりました。
そんな中でも大阪のユニバーサルスタジオジャパンに行ったり、深夜バスで東京へ行ったりもしました。
しかし、同年代の健常者さんと同等の動きが出来るか? と言われるとかなり厳しかったですな~。
長時間透析研究会でも2日目は体がだるくて集中力に欠けました。
今だったら、当時よりは間違いなく耐久力も忍耐力も上がってきておりますな。
やはりですな、自らの至適透析とは何か? という事は大事なのではないかと思います。
僕の場合は決して透析内容だけに限らず、精神的にも充実してなければ透析が成功しているとは言えないと思っていますので、そちらを重視してますけどね。
在り方は人それぞれで良いと思います。
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言ってみれば「頻回透析」と「1回8時間以上の透析」くらいですね。
あるところでは、4時間・週3回の透析を受けてる爺ちゃんに
「1回6時間透析をします」と言ったら、透析回数が週2回になると勘違いしてた爺ちゃんもいたとか(-_-;)
(^◇^)
透析を合計週12時間やれば良いと思っている所がカワイイですな(*'▽')
あくまで透析は「腎代替え療法」ですから、一般人は腎臓が1日24時間働いているのに、透析患者さんは週にたった12時間ですからね。
たった週12時間で透析が足りるなどという事はあり得ません。
週12時間もかけて治療してるのに、命をドンドン削っているだけとなってしまっております。
週3回・1回4時間の透析では不十分です
ですので、逆に言えば、今の時代に「週3回、1回4時間の透析で十分です。」という医師がいたとしたら、それは知識が無い医師か、
言い過ぎのように聞こえるかも知れませんが、あくまで病院の職務上や運営上、患者のQOLなどを考慮に入れて、仕方なく「週3回、1回4時間の透析」をやっているだけで、「週3回、1回4時間の透析」が十分などという事はありません。
不十分です。
(90歳で透析導入の患者さんが3年延命するための透析を受けるという意味なら十分とも言えますが)
巷では、
「自分はまだ尿量があるから週2回で良い。」とか、
「私はまだ尿量があるから1回3時間で良い。」と思っている患者さんも多いですし、そうしている医療従事者さんや病院も多いですが、これも違いますね。
あくまで腎代替え療法であり、回数や時間は少しでも長い方が、健康な人に近づけますね。
透析導入初期から、子供や透析困難症の患者さんでない限りは、週3回以上・1回4時間以上の透析を受けるべきだと思います。
僕の周りの患者さんを見た時に、導入期に週2回透析や、1回3時間透析をしていた患者さんたちは、透析10年くらいで合併症がバンバン出てるような気がします。
僕と同じくらいの透析年数の方でも、そういった少ない透析量経験者は、比較的しんどうそうですな。
増え幅だけを考えれば、透析時間を短くするのはありでも、やはり腎不全なのでより多く体内の毒素を抜いたほうが、予後は良くなるのでは? という推察が出来ますね。
僕の印象とは言え、結果が出てると思えますので、この辺りは大事かと思います。
また、週2回や1回3時間という透析に慣れてしまうのも困りますね。
僕のような1回6時間の透析を受けようという気持ちにはなれなくなる精神的弊害も出そうですね。
「尿量があるからこれでよい」的な考えは、返って先々の透析で大きな影響を受けてしまう可能性もある事を視野に入れておいた方が良さそうです。
そもそも、色んな文献を見るに、十分な尿量が保てなくなるまでに平均2年と書かれてるものが多いですな。
十分な尿量というのがどのくらいかは分かりません。
でもまあ、僕も3年くらいたった頃には尿量が1日100cc前後になってましたね。
もう、そのくらいですと、十分とは言えないでしょうな。
知らない事の恐ろしさを知る(-_-;)
透析導入前の腎不全食をそのまま透析導入後も継続している患者さんの話題や、低たんぱく食を心がけている患者さん、またまた、薬に対して意欲的で何でも飲んでしまう(消炎鎮痛剤など)患者さんの話題などがありますね(-_-;)
保存期の食事内容は、原疾患でも変わってきますが、僕の場合は野菜中心の食事でした。
たんぱくはネフローゼ症候群もあったので、当然のように低たんぱく食でしたね。
たんぱく量の少ない米を通販で買ったりしてました。
これが透析になったら一気に変わりました。
カリウム・リンとの対応が求められ、たんぱく摂取は増えました。
普通はこうなんですが、なぜか透析になったのに低たんぱく食を続けていたり、ろくにカリウム値を見もせずに野菜や果物を大量摂取して心臓を傷めてしまう人もいたりします。
ん~(-_-;)
透析導入期に栄養指導を栄養士さんから受けていない患者さんや、受けてても全くやってない患者さんもいたりします。
僕の周りでも、体調が悪いからと言って何も考えず、世間一般で体に良いと言われる健康法をやって体調を更に悪くしてる患者さんを見かけます。
ある時、88歳の爺ちゃん患者さんから
「ワシのほうが透析年数が短いのに、なんでこんなに病気ばっかりするんや?」と聞かれた事がありました。
「それは、今、爺ちゃんに起きてる病気の大半が透析不足によるものであるという事を理解してないからや(*'▽')」
まあ、こうした患者さんは、血液データの表をもらっても、
「意味が分からん!」と言ってそのままほったらかす状態ですね。
普通、意味が分からなければ、聞くなり、勉強するなり、学ぼうという姿勢が誰にでもあるものなのですが、全く無い。
だから、いつまでたっても分からない。
分からないから、データを見ない。
で、調子が悪いから、テレビなどの媒体から入って来る健康な人向けの健康法などを実践し、自分に腎機能がない事で及ぼす健康法の悪影響に気付かずやってしまう。
「青汁を飲むと元気になるらしいよ~(*'▽')」と喜んでしかもガブガブと飲み、心臓が悪くなってアチコチの病院をたらいまわしにされているのに、青汁を飲みまくった事が原因とは気付かないというね。
寝れないから、病院から眠剤を処方してもらってるのに、効かないから通販で睡眠できるというサプリなどを買って、
「全然寝れんやないか?」と文句を言う(-_-;)
いや、病院処方の眠剤のほうが強力や(*'▽')
市販のものは安全性が高くなってるからな。
(僕的には眠剤に頼らず、精神性や思考法などでストレス軽減をし、睡眠できるようにすべきだと思っております)
まあ、高齢者さんでこういう患者さんですと、僕は好きにやれば良いと思ってしまいますけどね。
人間、人からゴチャゴチャ言われるとやる気が失せますからな。
なので、自分で気付いてやっていく事が大事だと思っております。
そういう事はスグ身につきますからな(*'▽')
自らの至適透析を生み出すのが正しいと思う
鈴木一之先生著「しっかり透析のヒケツ」では、
「至適透析」=「適正透析」+「満足透析」となっております。
それぞれ多くの項目が上がっていて参考になるのですが、僕の場合は特に精神面を重視していまして、トシヒーロー式の「至適透析」は、
「透析にかかる時間以外の生活面で、同年代の健常者と変わらない生活が出来る事」というのを挙げたいと思います。
確かに、シャントなどのバスキュラーアクセスの問題で、バレーボールなど一部のスポーツに関しては無理があるとは思いますが、大半の事は同年代の健常者と同じ事が出来なければ、透析量を見直してみた方が良いかも知れません。
実際ですね、昨年12月までは僕も4時間透析をしておりました。
そんな中でも大阪のユニバーサルスタジオジャパンに行ったり、深夜バスで東京へ行ったりもしました。
しかし、同年代の健常者さんと同等の動きが出来るか? と言われるとかなり厳しかったですな~。
長時間透析研究会でも2日目は体がだるくて集中力に欠けました。
今だったら、当時よりは間違いなく耐久力も忍耐力も上がってきておりますな。
やはりですな、自らの至適透析とは何か? という事は大事なのではないかと思います。
僕の場合は決して透析内容だけに限らず、精神的にも充実してなければ透析が成功しているとは言えないと思っていますので、そちらを重視してますけどね。
在り方は人それぞれで良いと思います。
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コメント
コメント一覧 (8)
酷い坐骨神経痛でしたが、ヨガのおかげで回復しました。トシさんの文章を読んでいると、これはヨガの教えそのものだなぁ…と思うことがよくあります。
ところで、ござるさんはお元気でしょうか?もうブログを閉じてしまいましたよね?
お元気でいらっしゃるといいのですが…。
自殺も考えたほどの痛みに苦しんだ私ですが、ヨガのおかげですっかり回復し以前よりも健康になりました。今は恩返しとして、ヨガを勉強しいつか苦しんでいる方にお伝えできたらと思っています。
またコメント書かせていただきますね!どうぞ末長くお元気でいらっしゃいますよう。
おお!
お久しぶりです。
ボロさんとは、そう言えば今年に入ってそんなにやり取りしてませんね。
でも、不調という話は聞いてませんので、それなりに元気にしてると思われます(*'▽')
ブログは書かないらしいので、ほったらかしになってますね。
一応、共同保持してたのですが、どうなるかはちょっと分かりません。
僕の書いてるのはヨガの教えそのもそなのですな(*'▽')
それは良いですね。
ちょっとヨガについても調べてみようかな?
今は透析以外の記事を何について書くかで頭を痛めております(-_-;)
転院して病院の違いを身にしみて感じております。
こういう病院が増えればいいと思います。
でしょう(*'▽')
こんなに病院によって差があるのは透析ぐらいではないかと。
機械の差とかはともかく、医療者としての考え方の差異が大き過ぎますね。
ヨガにご興味があれば、ぜひ私の師事するマスターのワークショップをお薦めします。
今一般的にヨガと言われているものは本物ではなく欧米から入ってきたものです。
そんなヨガで身体をかえって壊してしまう方を憂いて、本番インドから本物のインド人マスターが全国を回ってくださっています。トシさんは愛媛でしたっけ?徳島でしたっけ?ちょうど6月にマスターのワークショップがありますよ!騙されたと思って、1度ぜひ。
http://booking.vanakkamyogaschool.com/products/list.php?category_id=11
では、またコメントさせていただきます!
バンザイさんのブログを中心に、色々調べて早くから長時間透析を受けた方がいいと思えるようになって、透析導入から2年弱で6時間にしてもらった時に、やっぱり正解だと確信しました。
6時間になって1ヶ月で日常でも降圧剤が不要になり、とても気が楽になったのを思い出します(現在は、自宅での血圧が上が95~105、下が45~55ぐらいです)。
まだ、患者のプロとは言えませんが、早くそうなるようにします。
香川です(*'▽')
おお!
本場インド人(^◇^)
そういうのがあるのですね。
おお!
政金先生の「患者のプロになってくれ」というのは有名ですね。
そちらの病院ですと、オンラインHDFでの6時間ではないでしょうか?
そのくらいの透析ですと、降圧剤はほとんど不要に近い状態になる方がほとんどだと思います。
まだまだ、全国では「患者にプロになられると困る病院」が多数ありますのでね。
僕的にはまず、そっちを何とかしてほしいんですよね(*'▽')
良い病院や先生の元でこその「患者のプロ化」なんですよね(^◇^)