質問が来ていたんですが(-_-;)

「Kt/V」についてよく分からないので詳しく教えて欲しいという事ですね。

僕も100%分かる訳ではないのですが、分かる範囲で書いてみたいと思います。

Kt/V(ケーティーオーバーブイ)、通常はこの数値で透析量が分かりますよ~(*'▽')

Kt/Vurea(spKt/V)とも言いますね。(それぞれ計算方式が微妙に違うのもありますが、よく似た数値が出やすいです。)



Kt/Vとは? まずは計算してみましょう


ちょうどね、僕が昨年参加した勉強会でこういう質問がありましてね(*'▽')

「Kt/V」なんていう数値は病院から教えてもらえる血液データの中にありませんが、どうやって調べたら良いのですか?

で、そこでその時の透析医の先生は、
「通常、今のシステム上、Kt/Vは患者に伝えて無いだけで多くの病院では自動で計算されているはずなので、看護師さんや技士さんに聞けば答えてくれるでしょう。」とおっしゃってました。

ただ、聞いても教えてくれるのかどうか?
数値を出してない病院もあるかも知れませんよね。
確かに、僕の病院でも(聞いてみた事はないですが)血液データの中にKt/Vはありませんね。

透析後体重、除水量、透析前BUN(尿素窒素)、透析後BUN、透析時間の5つの数値が分かれば、自分で算出できます。

根本的に高い方が透析量が多いと判断でき、死亡率がそれに応じて低くなります。

旭化成メディカル Kt/Vが分かるページ

ですので、透析前後の血液検査(採血)があった時の透析後体重さえ覚えておけば、大体計算可能です。

「Kt/V(Daugirdasの式)」のほうで見てください。(Daugirdasの式は世界的に用いられている計算方法です。)

2018-03-29


僕の2月のデータで出してみると、「2.03」になりました。

この数値で何が分かるかと言えば、自分の血液全部が何回透析されたかというのが大体分かります。Kt/Vが「1.0」なら血液が一通り透析できたという事になりますが、実質完全に1回通り綺麗に出来たか? と言われると血液の流れなどがあり、完全なものではありません。

まあ、目安ですね。

僕の場合は「2.03」でしたから、体内の血液を2.03回分透析できたという事になります。

そうした事から、この数値が高いほど、たくさん透析できているという事になりますね。

体内の血液量は体格によって変わりますので、体の小さい人のほうが数値が高くなりやすいという問題があります。

また、透析医の先生の話では、短時間高血流透析でも高値が出ますが、短時間高血流週3回透析では高値が出ても透析予後にはつながらないという説明もありました。

通常の4時間、または4時間以上の透析で用いて下さいとのことです。

また、問題となるのは、病院によっては透析前後の血液データを出していない病院もあります。
この場合ですと、計算できないというね(-_-;)

S20



透析医学会のガイドラインでは


という事で、場合によってはKt/Vの数値が分からない事もあり得ます。
何とか、病院と交渉して1回だけでも透析前BUNと透析後BUNを出してもらわないといけませんね。

透析仲間の1人は、必死で交渉して何とか出してもらったとおっしゃってました。

後、以前ね、僕の知り合いの透析仲間が病院から
「1あるから何も問題ありません。」というような事を言われたらしいのですが、これは違います。

根本的には、「問題無い」なんていう話はありませんし、透析医学会のガイドラインなどを見ましても、「1.2以上推奨、1.4以上が望ましい(女性はやや多めが良い)」となっております。

「1でOK」などという病院はガイドラインを知らないようですので、かなり知識不足です。
まあ、ちょっとあり得ない事ですので、
「透析医学会のガイドライン通りの透析をお願いします。」と言っておいたほうが良いかも知れませんね。



Kt/Vが高すぎると危険?


低い場合も問題ありなのですが、高い場合に関して確かに諸説あるようです。

ここもね、知り合いの透析医の先生に聞いてみたのですが、そもそもKt/Vが高過ぎるというのがどの程度を指すのか?
また、高過ぎる場合の臨床データの少なさなどもある。

という事で、何とも言えませんね。

確かに、普通に考えてみれば、透析量が多い場合は、他にも問題(食べられないと栄養不足になりやすい)がありますので、一概に高過ぎると別の問題が出やすくなるというのはありますよね。

かなり、主治医やスタッフさんが有能でないと管理しきれないのかも知れません。

まあ、昨年、某有名病院で週32時間の透析をしている透析20数年の患者さんを見かけましたが、とても元気そのものでした。

やはり、しっかり管理できる病院で透析量を増やしてる場合に関しては、ほとんど問題無いようですし、効果は絶大のようです。

透析界には、オーバーナイト透析や在宅透析など、透析量を増やしやすい透析に対して反対してる勢力もありますんでね。

ちょっとしたデータを逆手に取られる場合もあるのですな。
(いまだに透析時間の延長に懐疑的意見を出す先生もいますし。ただ、透析医学会のガイドラインでは透析の時間延長も患者様態によって考えるべきであるというような内容が書かれてあります。)

諸説出るのはそういう事です。

ただし、何でも100%メリットしか無いという状況にはなりません。
常にデメリットとの戦いもある訳です。

そうした事から、安全圏としてKt/Vは2未満で行こう、みたいな病院もありますが、2を超えている僕がこれだけ調子が良いので、当てはまるかどうか?

ちゃんとデメリット対策していれば、高過ぎても大丈夫なのではないかと感じます。

病院の性質上、できるだけ管理しやすくしたいなどの事もあって、そういう部分で警鐘を鳴らしてる場合もありそうですね。



他にもヘモダイアリシスプロダクト(HDP)という指標もある


Kt/Vの数値が出せない人にも、簡単に適正透析の指標が分かる計算方式もあります。
2002年にスクリブナー医師などが発表した指標ですね。

ご存知の方も多いと思います。

「ヘモダイアリシスプロダクト」ですな(*'▽')
(略して「HDP」と言われています)

これはもう、透析時間と週何回透析してるかが分かるだけで出せますから、簡単です。

計算方式は

1回当たりの透析時間×週の回数×週の回数

です。

4時間透析週3回の人ですと、4×3×3=36 ですね(^◇^)

簡単です。

僕なら

6×3×3=54 です(^◇^)

まあ、この場合、数値を上げるには透析時間か透析回数を増やすかしない限り上がりません。

しかし、隔日透析や頻回透析ですと、一気に上がりますね。

だって、週3回の6時間透析をしてる僕は54ですよね。
しかし、週4回の4時間透析なら64になりますよ(*'▽')

しかもですな、スクリブナー医師たちは「70」以上が適正透析と言ってますので、ハードルは高いです。

これですと、8時間透析をするなり、週5回以上の頻回透析をするなりしないと、簡単に到達できませんね。

ですが、Kt/Vに変わる指標として出て来てる数値なので、大いに参考になりそうです。



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