よくね、テレビとか雑誌とか新聞とか、透析患者さんがインタビューされてるのを見かける事があります。

その中にね、時々、
「ハワイや、北海道に旅行に行ってみたい・・・。こういう病気だから行けません。」みたいな事を言ってる人を見かけてしまうんですよね。

例えば、もう歩けなくなってる患者さんとかですと分かるんですが、こういう事を言ってる人は「そう思い込んでる」だけなんですよね。

なんでそう思うんでしょうか?

ちなみに僕は後4か月で透析12年ですが、アチコチ行きまくってますよ~。
そんな患者さんは山ほどいます。
海外に行きまくってる人もいますな~(*'▽')


さて、「しっかり透析のヒケツ」を読むと、アルブミン(Alb)3.5未満は栄養障害となってますね。

僕は、3.3・・・・・(-_-;)

透析時間が4時間→6時間になった訳ですが、4時間の時も3.2~3.4の事は度々ありましたのでね。
こういう状態が長く続くのは困りますな。(別に長時間になったからという理由で下がった訳ではないようです)

ただ、過去の血液データを引っ張り出してくると、4前後あった時代もあります。

透析膜も長らく変わっていませんし、食生活が大きく変わったという訳でもないですからね。
むしろ、食べる量は増えてますし。

アルブミンだけはちょっと分かりませんね。


長時間透析のデメリット


ただ、体調は良いんですよね。
なんなんでしょうか?はっきり分かる事は、やはり透析時間の延長をすると、毎日しっかり食べられないとスグに栄養のデータが下がるなって事ですね。

ちょっと風邪をひいたり、おなかの調子が悪かったりしてあまり食べないよう日が2~3日続くと数値が下がっちゃいますね。

リンもね、4代後半の時と、3台前半の時があるんですよね。

それはやはり、食べられてる量に起因しているのではないかと思います。

ま、そういう事から、ある長時間透析推進病院で、
「死ぬ気で食べろ!」とか言ってるらしいですが、分かりますね。(食が細くなってきている患者さんにですよ)

という事で、色々考えるに、本当は透析時間や回数なんかは、その時の状況に応じてコロコロ変えられるシステムが最も最強な気がします。

という事は、「在宅透析」こそ最強となってしまいますね。

ただ、施設透析でもそういった事が出来る病院もあるんですよね。

血液データを見ながら、ベスト透析をその時々で変えながら対応する病院ですな。
恐らく、こういう事が出来る病院が、現時点では透析病院の最先端だと思います。

いわゆる「テーラーメイド透析」というヤツです。(あるんですよね)

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しかしメリットが絶大過ぎる(^◇^)


まあ、色々考える事が多いですが、少なくとも、リンやカリウムの心配がなくなったのは大きいですな。

もうね、皆さんもお分かりの通り、常にリンとカリウムの事を考えながら食事をしていた訳でありますな。

僕も7月で透析丸12年になりますが、いまだにリンやカリウム含有量を考えながら食事してしまう事が良くあります。

10年もやって来ていた事なのでね。
その感覚が抜けませんね。

こりゃ、精神病やな(-_-;)
とか、思っちゃいますね。
習慣化というのは恐ろしい・・・(*´Д`)

随分とリンやカリウム含有量の多い物を食べているのに、リンやカリウムが上がらない訳ですから、そこまで考える必要もないのに、やはり考えてしまうんですよね。

そもそも4時間透析時代は、そこまでしても時々リン7とか、カリウム5.8とかになる事があった訳ですよ。

なのに、何も考えなくてもリン、カリウム共に4台程度にしかなりませんからな。
ここまで食事フリーになりますと、拍子抜けですな。

あの苦労はなんだったんだ(-_-;)

今は、晩ご飯は白米400gプラスまだ食べてるんですよね。
小分けの赤飯とかお稲荷さんとかね。

この間なんか、トンテキ3枚ペロリですよ。

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そこまでやってもリン3、アルブミン3.3でした(-_-;)

長時間透析凄すぎる(>_<)



再び長時間透析のデメリット


しかし、このところ、食べすぎて少し太ってしまったのか、血圧が下がりますな~(-_-;)

この間の透析では、回収直前の計測で「66」

水400足してもらいました。

ん~(-_-;)

太るとドライウェイトにも影響しますし、困りますね。
僕的にはもうこれ以上太る必要性は無いんですけどね。

心胸比が52あるので(元々このくらい。51~53辺り)、ドライウェイトを上げにくいんですよね。

困りましたな。
ドライを上げるか、痩せるかしないといけませんが、痩せる方向で行くには長時間透析では数値が下がりやすく危険ですな。

4時間透析だと出来た事が、6時間では出来ませんね。

という事で、運動量を増やすしかありませんね。
ま、その場合はメリットになりますが。


しかし、長時間透析のメリットがデカイ


で、鍛えるでしょう(*'▽')

すると、このところ筋肉がついて代謝能力が上がったのか、透析後の体重がいつも除水量よりー300gくらいあるんですよね。

つまり、僕のドライウェイトは70キロなので、透析終わりでの体重が69.7キロくらいになるんですな~。

イェ~イ(*'▽')
なんか得した気が。

筋肉もついて一石二鳥な気がします。

いやいや、代謝能力が高いというのは健康の上でも大事ですよ(^◇^)

それだけ体内が活動出来てる訳ですからな。

昨年の12月はせいぜい-100くらいだったのが、どんどん代謝量が上がってきてますね。

透析中は寝てるだけなのに。



透析でも遊びに行けるのが普通ですから


結局ですな、何をやるにしてもメリット・デメリットというのは存在してますね。
ところが、人工透析では、患者に負担が多い医療ではありますよね。

なにしろ、普段の透析食の在り方や、水分制限などが予後に影響してしまいますから。

で、栄養障害などを起こすという事実があるのに、目をつむってる医療者さんもいたりします。

まあ、この問題に関してはまた別の機会に書きますが、今まで長く透析医療をやって来られた病院では、
「しっかり摂生したら長く生きられますよ。」という方針でやってきた訳です。

しかし、その方法が今更「このやり方では実は栄養障害が出てしまい、将来的に合併症だらけになってしまいます。」とは言えませんよね。

透析自体が進化して、比較的長く生きられるようになったからこそ、栄養障害という問題が起きてきました。

つまり、現在、透析は方向転換期にあるのではないかと思いますね。

僕も透析導入した2006年の時には、「アルブミン(Alb)」4以上なんていう事は、一切聞いた事がありませんでした。

当時の病院が、いかに患者の栄養障害問題に無知だったのかが分かります。

で、今になって
「もう少し食べろ!」とは言いにくいですからね。

もう、意地になって4時間透析を守り、しっかり摂生というのを実践するより他ないような事になってしまってるんでは無いでしょうか。

先日、うちの病院では院長が回って来て、増え幅に関係なく、アルブミンなどの栄養データを見て、低い人には
「もっと食べたほうがいいよ~」と言って回ってました。

そうしますとですな、ベテラン患者さんなんかは目を白黒させてましたね。

えっ、食べていいの(-_-;)

(^◇^)
いかにここ数年で透析における考え方が変わってきたかが分かりますね。

ま、確かに増えが除水しきれないほどある場合は別にして、古い感覚で長く透析してる患者さんたちの中に、明らかにアルブミンが低くなって(凄い人だと常時30を切っている)いて、危険状態の人がいますからな。

そういう患者さんたちは、遊びにいけないだろうと思うんですよね。

体力がないから。

僕なんか、4時間透析時代でも東京や大阪に行ってましたからね。

やはり、最終的に、こういう体力があるのか無いのか?
そこなんではないでしょうか?

とてもそんな遠いところに行けませんよ。
USJなんてとてもとても・・・

と思うような人で、アルブミンが低い人は少し食生活を考えてみると良いですな。



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