日本透析医会から「2016年末の慢性透析患者に関する集計」が出てましたね。

この中から数々のデータを持ち出しまして、元気透析への指針について書いてみたいと思います。


全透析患者数とこのHFっていうのは何?


まず、2016年末時腎代替療法患者数ですな。

2016年末透析患者合計 329,609人
血液透析(HD) 241,685人
血液濾過透析(HDF) 76,836人
血液濾過(HF) 26人
血液吸着透析 1,406人
在宅血液透析(HHD) 635人
腹膜透析(HD等との併用含む) 9,021人

夜間透析 32,431人

2016年新規導入 39,344人
2016年死亡患者 31,790人

こうなってます。
喜ばしいのは、夜間透析群が9.8%もいらっしゃるんですね。
腹膜透析の方も仕事されてる方が多いと思いますので、合わせれば10%を優に超えますね(*'▽')

透析導入年齢が年々高まる中での10%越えですから。
かなり頑張ってる患者さんが多い事が嬉しい訳です。

おお!
HDF患者さんは血液透析中23.3%でほぼ4分の1くらいになってますね。

一方、26人とは言え、HFも出てきましたね。

先生、HFって何ですか?

「%#$(’&%$)%$”!&%’5%#$(’&%$)%$”!&%’$#・・・」

ちょ~い(-_-;)
分からんから(*´Д`)
分かりやすく言って!

HF(血液濾過)

限外ろ過圧を用いて透析器と同じ構造をした血液ろ過器(ヘモフィルター)から、血液中の水分と老廃物、電解質をろ液として除去します。
除去したろ液の代わりに透析液と類似した成分からなる補充液を回路より血液内に注入します。
補充液は血液中に直接注入するため、点滴する薬と同じくきれいな薬剤です。
1回の治療でろ液として除去する量は、通常体重の1/3以上とされています。

血液透析と比べると体にたまった大きな物質の除去性能に優れていますが、小さな老廃物の除去は劣ります。
また、血液透析と比べ血圧低下を起こしにくいため、透析困難症(血液透析によって血圧低下等を起こす)、緑内障、心臓に障害がある、透析アミロイド症などの患者さんの治療に向いています。

出典元 扶桑薬品工業株式会社 透析について詳しく知る

ん~(-_-;)
まだ、分からん(*´Д`)

「HDFとHDの間くらいの透析やな。コストがHDFに比べて安く、HDよりはやや効果があるとみられているので、今後広がる可能性はあるよ~。」

それそれ(^◇^)
そういう風に。

「食欲がかなり出るという話なので、高齢の食の細い患者さんにやってみたいと思ってるんよ~。」

ほ~(^◇^)

「専用の透析膜の選択肢が無いのが難点。でも、そのうち出て来るやろ。将来に期待やな。」

おお!
じゃあ、僕もやった方がいいんですか~(*'▽')

「あ、いやいや。食の細い高齢患者さんや透析困難患者さん向きかも知れんね~。トシさんは必要ないわ。今のでええよ。」

なんや~(*´Д`)

「HFは広島とか中国地域でチョコチョコ出て来てるんやけど、臨床例が少なすぎるからね。まだまだ研究中やな。」

そうかぁ(-_-;)
じゃあ、とりあえずはオーバーナイト透析や在宅透析を目指す方が僕の場合はいいんですか?

「まあ、そのほうが間違いないな。何でも食いつかんように。」

はい(*´Д`)

singeki13


血清フェリチンと生命予後の研究データに注目


毎回、この透析医会のデータには、研究発表もされてるんですよね。
今回も色んなデータが出てました。

● 透析導入後1年生存率地域差に影響を及ぼす施設因子について

おお!
透析専従栄養士さんがいる病院のほうが予後が良い?

●透析導入時期と予後との関連

ほう。
調整すると有意差なしかぁ。

●わが国の透析患者における血清フェリチンと生命予後との関連性

これ気になりますね~。

血清フェリチンと生命予後。

ん~(-_-;)
僕は基準値内とはいえ、20くらいしか無いんですよ。
低めなんですな。

どうなんでしょう。

おお!
血清フェリチン高値群で、全死亡や心血管系疾患による死亡のリスクが高いことが証明されとるやん(-_-;)

これは気にするべき血液データに加えないといけませんな。

血清フェリチンの値に注目やね。


オンラインHDFでQBの高めの人が増えている


一方、最長透析患者さんは48年。

透析40年以上の患者さんが2016年末時点で793人いらっしゃいました。

僕も、昨年、四国青年部交流会で透析42年の方を見かけました。
更に、僕が通う病院では、今年透析45年の風雪賞受賞(香川県の長期透析者表彰)患者さんがいます。

まあ、80歳から透析を始めて、透析40年とかは物理的に不可能なので、皆さん若い時から透析されているのだと思います。

20歳以下、20~30歳前後から透析導入される患者さんは少ないので、かなり高確率で透析40年以上に行けると考えても良さそうです。

やはり、問題となるのは、その時にどのような体調になっているかですね。

昨年はもう、透析界でも信頼の厚かった40年以上の方々が次々と亡くなられ、とても残念に思いました。

これからの人は透析40年をいかなる体調でむかえるか。

そこに焦点が当たりそうです。


後ですね、正確なデータには乏しいのですが、やはり長時間透析群の患者さんはかなり少ないです。
特に、在宅透析患者さんは別にして、施設透析で頻回透析をされている患者さんの少なさが気になりますね。

びっくりするくらい少ないです。

ネット上ですと、活力の高い患者さんが多いためか、頻回透析を実現してる患者さんをたくさん見かけるんですが、実際の透析世界ではかなり少ないようです。

ただ、これは僕の個人的な予測なんですが、2020年の診療報酬改定で、透析回数月14回の制限が16回に増えるのではないかと思っております。

まあ、そうなると、他の項目で診療報酬をぐっと下げられてしまう可能性もありますんで、単純に喜べる話ではないのですが、これが実現すれば、頻回透析や隔日透析が伸びていくでしょうからね。

期待感は出て来てると僕は思っております。


一方、高血流に移行する患者さんも出てきておりますね。

特にオンラインHDFでは、これまでのスタンダードなQB200ml/分よりも血流を上げたほうが効果があるとして、QB200ml/分の方と、QB240ml/分以上の患者さんの人数が均衡してきております。

●HDFの血流量と透析時間

HDでは見られない傾向ですね。

知り合いの全台オンラインHDFでやってる病院の先生が、QBはできれば250くらい欲しいと語っておりました。

血管内の血流量にも左右される項目ですが、この辺も注目ですね。

オンラインHDFが急速に増えて来ております。

血流量(QB)も気にした方が良いかも知れません。



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