医療格差というのは実際にある話です。
設備抜群、その近代設備を活かせる腕のある医師が豊富。
まあ、そうした病院もあれば、手術室すらない病院もあります。
いわゆる大病院と町医者のような感じでしょうか?
しかし、透析医療は面白いですな。
むしろ、大病院より、町医者のほうが能力が高かったりするのですな(人工透析に特化した病院があります。)
設備抜群、その近代設備を活かせる腕のある医師が豊富。
まあ、そうした病院もあれば、手術室すらない病院もあります。
いわゆる大病院と町医者のような感じでしょうか?
しかし、透析医療は面白いですな。
むしろ、大病院より、町医者のほうが能力が高かったりするのですな(人工透析に特化した病院があります。)
しかもですよ、地域によっては「バスキュラーアクセス専門病院」などまであるのです。
ん~(-_-;)
人工透析が医療として成り立ってますな。
透析医療の地域格差はこうして生まれた
残念ながら、地域による格差は歴然としてまして、香川を3つに分け、東讃、中讃、西讃と3つのエリアに分けますと、東讃には残念ながら夜間透析がありません。
血液透析は週3回通うか、または在宅透析で家で行うかとなりますが、住宅事情や本人の性格などもありまして、在宅透析は少しハードルが高い気がします。
そして、知り合い患者さんでも、淡路島から徳島の病院へ通っている患者さんもいたりします。
通院に月8万円かかるのだとか(-_-;)
しかし、同様に通院にたくさんのお金がかかる地域もあります。
透析を週3回受けないと死んでしまうのに、通うのに一苦労なんていう事もありますからね。
高齢患者さんも増える一方ですし、かなり大変な世界となってきました。
透析医療の格差問題で僕が感じるのは、透析医の差なんですが、透析医療では医師の考え次第でどうにでもできるという事です。
そこで、透析医や腎臓内科医や泌尿器科医が、どういった考えの先生の元で育ったかというのが、結構大きなポイントとなっております。
例えば、香川は人口当たりの腹膜透析患者さん割合が全国でもトップクラスなのですが、ここには腹膜透析に詳しく推進してきた先生がいて、そのお弟子さんが多く分布したからそうなったのです。
香川でも、僕のように長時間透析を受けられる事は可能ですが、そういう透析療法をやっている先生は、実は香川医大の血液浄化室経験があります。
僕の主治医も、また他の病院で長時間透析に取り組んでる先生も、同じ釜の飯を食っていた可能性があります。
さすがに細かい経歴は分かりませんが、香川医大の血液浄化室では、恐らくこれからの透析医療はこうなるという確かなデータを持っていたのではないでしょうか?
そこで、そこ出身の先生が、独立開業した際に、透析時間の延長というのを考えていったのでしょう。
逆に、透析医療にとって喜ばしくないのは、いまだ20年以上前の古いスタイルに固執している先生もいて、そういう先生の元で育った人も多いですからね。
どうしても透析医療では、患者さんの死に直結していますので、思い切った事にトライするのが案外難しいと思います。
また、比較的、各病院のデータが表に出にくい環境でもあります。
各病院ごとに研究分析されてる感がまだまだ強い気がします。
せっかく33万人弱も患者がいるのに、臨床データがバラバラでは透析医療全体の底上げがかなり難しいのではないかと思います。
患者にとって有難い事が医療従事者にとってのマイナスの場合も
まあ、僕などはこのブログ内で歯に衣着せずに、あれやこれやと注文ばかり付けてしまいますが、医療従事者さんの話を聞きますと、面白い事が聞けますね。
なにせ、透析医療だけに関わらず、医療職というのはかなり厳しい就業状態ですね。
大病院の先生なんかは宿直などもあり、日中も働いたのに深夜勤務もやらされる。
いやいや、そういう無茶苦茶な勤務をさせて、診察に影響は無いのか? と誰しも心配になってしまいますね。
僕の通う透析病院は、地域密着型医療に力を入れてますが、そうなりますと往診もやってますし、また透析病床が60床もある事から、日曜日といえども休まる暇がないのではないかと心配になります。
というか、患者からしたらベストを尽くしてもらいたいですが、そもそも忙しすぎて医療者さんの体調に影響があったら、ベストが尽くせないじゃないか! ともなりますからね。
そんな中、こういう透析病院もあるのです。
24時間・・・(-_-;)
いつでも・・・(-_-;)
というか、こういうスタイルの病院は患者にとってのメリットは多大でとても助かりますが、そこで働く人の状況はどうなんだろう、ベストを尽くせる状態で勤務できてるのか?
まあ、そういった事が心配になります。
僕は心配性なんでしょうか?
やはり、患者だけでなく、医療従事者さんにも充実した人生を送ってもらいたいですし、僕自身が働きすぎて意識不明になった経験がありますのでね~(*´Д`)
患者と医療者のウィンウィンは難しい
余りに院長が先進的考えに固執し、患者ファーストを実践しすぎるために、医療スタッフがついてこれず、苦労している病院もあると聞きますからね。
それを防ぐには、多くの医療スタッフを雇い、しっかりローテーションを組んでいくしかないのですが、そうすると人件費が増えるために儲けなくてはなりません。
患者ファーストである事は、医療の収益性は度返しせねばならず、儲からないのでスタッフを雇えない→1人、1人の負担が大きくなる→医療スタッフや院長の仕事が増えブラック企業化してしまう。
そういう負のスパイラルに陥る可能性もあるのですな。
僕にとっては、とても有難い医療が、逆に医療従事者さんを精神的・肉体的に追い詰める事にもなってしまいます。
ん~(-_-;)
なかなかウィンウィンの関係性は難しいですな。
医療格差はなくならないし、また、優良透析病院は優良ならではの問題も抱えてしまいます。
医療従事者が疲弊してしまうと、患者にはデメリットしか残されなくなりますからな。
ただ、一時に比べ、透析医療も進化してきてますし、そこで働く医療従事者さんも力を付けて来ているという印象は受けますね。
これがうまく機能し、地域によって大きな差が出ないようになって欲しいですね。
スポンサーリンクん~(-_-;)
人工透析が医療として成り立ってますな。
透析医療の地域格差はこうして生まれた
残念ながら、地域による格差は歴然としてまして、香川を3つに分け、東讃、中讃、西讃と3つのエリアに分けますと、東讃には残念ながら夜間透析がありません。
血液透析は週3回通うか、または在宅透析で家で行うかとなりますが、住宅事情や本人の性格などもありまして、在宅透析は少しハードルが高い気がします。
そして、知り合い患者さんでも、淡路島から徳島の病院へ通っている患者さんもいたりします。
通院に月8万円かかるのだとか(-_-;)
しかし、同様に通院にたくさんのお金がかかる地域もあります。
透析を週3回受けないと死んでしまうのに、通うのに一苦労なんていう事もありますからね。
高齢患者さんも増える一方ですし、かなり大変な世界となってきました。
透析医療の格差問題で僕が感じるのは、透析医の差なんですが、透析医療では医師の考え次第でどうにでもできるという事です。
そこで、透析医や腎臓内科医や泌尿器科医が、どういった考えの先生の元で育ったかというのが、結構大きなポイントとなっております。
例えば、香川は人口当たりの腹膜透析患者さん割合が全国でもトップクラスなのですが、ここには腹膜透析に詳しく推進してきた先生がいて、そのお弟子さんが多く分布したからそうなったのです。
香川でも、僕のように長時間透析を受けられる事は可能ですが、そういう透析療法をやっている先生は、実は香川医大の血液浄化室経験があります。
僕の主治医も、また他の病院で長時間透析に取り組んでる先生も、同じ釜の飯を食っていた可能性があります。
さすがに細かい経歴は分かりませんが、香川医大の血液浄化室では、恐らくこれからの透析医療はこうなるという確かなデータを持っていたのではないでしょうか?
そこで、そこ出身の先生が、独立開業した際に、透析時間の延長というのを考えていったのでしょう。
逆に、透析医療にとって喜ばしくないのは、いまだ20年以上前の古いスタイルに固執している先生もいて、そういう先生の元で育った人も多いですからね。
どうしても透析医療では、患者さんの死に直結していますので、思い切った事にトライするのが案外難しいと思います。
また、比較的、各病院のデータが表に出にくい環境でもあります。
各病院ごとに研究分析されてる感がまだまだ強い気がします。
せっかく33万人弱も患者がいるのに、臨床データがバラバラでは透析医療全体の底上げがかなり難しいのではないかと思います。
患者にとって有難い事が医療従事者にとってのマイナスの場合も
まあ、僕などはこのブログ内で歯に衣着せずに、あれやこれやと注文ばかり付けてしまいますが、医療従事者さんの話を聞きますと、面白い事が聞けますね。
なにせ、透析医療だけに関わらず、医療職というのはかなり厳しい就業状態ですね。
大病院の先生なんかは宿直などもあり、日中も働いたのに深夜勤務もやらされる。
いやいや、そういう無茶苦茶な勤務をさせて、診察に影響は無いのか? と誰しも心配になってしまいますね。
僕の通う透析病院は、地域密着型医療に力を入れてますが、そうなりますと往診もやってますし、また透析病床が60床もある事から、日曜日といえども休まる暇がないのではないかと心配になります。
というか、患者からしたらベストを尽くしてもらいたいですが、そもそも忙しすぎて医療者さんの体調に影響があったら、ベストが尽くせないじゃないか! ともなりますからね。
そんな中、こういう透析病院もあるのです。
さくら記念病院 24時間いつでも透析 (PDF)
24時間・・・(-_-;)
いつでも・・・(-_-;)
というか、こういうスタイルの病院は患者にとってのメリットは多大でとても助かりますが、そこで働く人の状況はどうなんだろう、ベストを尽くせる状態で勤務できてるのか?
まあ、そういった事が心配になります。
僕は心配性なんでしょうか?
やはり、患者だけでなく、医療従事者さんにも充実した人生を送ってもらいたいですし、僕自身が働きすぎて意識不明になった経験がありますのでね~(*´Д`)
患者と医療者のウィンウィンは難しい
余りに院長が先進的考えに固執し、患者ファーストを実践しすぎるために、医療スタッフがついてこれず、苦労している病院もあると聞きますからね。
それを防ぐには、多くの医療スタッフを雇い、しっかりローテーションを組んでいくしかないのですが、そうすると人件費が増えるために儲けなくてはなりません。
患者ファーストである事は、医療の収益性は度返しせねばならず、儲からないのでスタッフを雇えない→1人、1人の負担が大きくなる→医療スタッフや院長の仕事が増えブラック企業化してしまう。
そういう負のスパイラルに陥る可能性もあるのですな。
僕にとっては、とても有難い医療が、逆に医療従事者さんを精神的・肉体的に追い詰める事にもなってしまいます。
ん~(-_-;)
なかなかウィンウィンの関係性は難しいですな。
医療格差はなくならないし、また、優良透析病院は優良ならではの問題も抱えてしまいます。
医療従事者が疲弊してしまうと、患者にはデメリットしか残されなくなりますからな。
ただ、一時に比べ、透析医療も進化してきてますし、そこで働く医療従事者さんも力を付けて来ているという印象は受けますね。
これがうまく機能し、地域によって大きな差が出ないようになって欲しいですね。
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