透析ブロガー、トシヒーローです('◇')ゞ

このところ有難い事に、透析の新規導入者さんがかなり見に来てくれてるようですので、たまにはブロガーらしいところも見せておきたいと思ってるんですけどね(^◇^)

今回は、透析導入初期に注意したい部分を患者視点でいくつか挙げてみたいと思います(僕の主観ですので、全ての項目が全ての患者さんに適合するとは限りません。)

1. 透析は60歳未満で導入の場合80歳までは生きられる療法である
2. シャントを甘く見てはいけません 
3. レグパラが処方されたら
4. ドライウェイトの適正を知る
5. 血液データはどう見るべきか 
6. ラシックスに頼るとどうなるか
7. 血液透析はどこの病院でも全く同じではありません
8. 食事制限での注意点
9. 透析は人間性や精神性によって予後が変わる
10. 異変を感じたら即行動
11. 血液透析でも日中の仕事は可能
12. リン吸着薬の使い方
13. 女性患者さんは難しい疾患が多い?
14. 病院内の人間関係
15. 血圧低下原因の基礎知識
16. 転院した場合の諸注意
17. 透析で起こる様々な異変
得. おまけ項目




1. 透析は60歳未満で導入の場合80歳までは生きられる療法である


最初に知っておきたいのは、透析医療というのは、ここ20年ほどで飛躍的に進化してきております。

かつては、今の2倍以上の時間をかけて透析しても、効果は4分の1にも満たないという時代もありました。
そういう時代から、医療者さんや各メーカーの努力によって、急激な成長をしてきた医療です。

現在の透析能力は、現実として透析50年前後の患者さんを生み出し始めました。
透析50年という事は、50年前の古い透析も経験して来られた患者さんですから、当然、昔の透析も数年受けて来られています。
それでも生きられるという医療なのです。

そこを踏まえて考えますと、ここ数年に透析導入された患者さんは、近代透析を受けてますからね。
もっと長く元気に生きられるのではないかと想定できますね(*'▽')

もちろん、原因疾患や、その後の運にも左右されてしまう部分はあります。

ある意味、透析は血管内部に障害を受けやすい事が多いです。
その障害が体内のどの部分の血管で引き起こされるかによっては、厳しい状態になる事もあり得ます。

しかし、かつてのような「透析を受けたら5年」などという事はありません。
むしろ、そうしたイメージが先行してしまい、命を顧みず無茶をしてしまう事のほうが危険です。

十分、元気に生きられる時代になってますので、最初に「透析」というマイナスの印象を受けてはいけません。

何しろ、透析を受けながら、マラソンや陸上競技をやってる選手、サッカー選手もいるくらいです。

そこまで可能性を広げているっていう事を知っておきましょう。

透析を受けるからと言って、何かが大きく変わった訳ではありません。

透析を受けなければ、末期腎不全で死んでしまう事になります。
透析で生きられる上に、障害者1級という事で様々な恩恵も多いです。

とは言え、
「いや、こんなしんどい透析を50年なんてとても・・・とても・・・。」と思ってしまうかも知れませんね。
かつては僕もそうでした。

しかし、透析には「至適透析」といって、正しくやっていけば、体がうまく順応し、無症状で安寧に透析できる期間を長く保つ事も可能な時代となりました。

更に、現在は人工透析の過渡期にあり、今後は大きな変革期を迎えます。
再生医療や政府の取り組み方次第で、いつどのように変わっていくか、期待感も大きいです。

もうすでに、「人工透析」に悲壮感を持つ時代は終わりました。

60年以上の歴史の中で、多くの優秀な透析医を生み出し、また看護師さんや臨床工学技士さんも日々勉強し、かなりの成果を生み出してくれています。

そして、その中で、社会でも活躍する多くの透析者を生み出しております。

実情はこうなのです。

「人工透析」をしっかり味方につけ、ここから人生を大きく飛躍させていって欲しいと思います。

その飛躍へのヒントは、透析時間の活用方法にあります。

この透析時間をどう使うかで、その後のあなたの人生が決まるかも知れませんね(*'▽')



2. シャントを甘く見てはいけません


安寧な透析を受け続けるためには、バスキュラーアクセス(透析回路と人体の血管を繋ぐ部分)がとても重要になります。

多くの患者さんは、まず最初にシャント造設術(利き腕と逆側の手首付近の血管で、動脈と静脈を繋げ透析用の太い血管を作る術)を行ったと思います。

しかし、先天的な理由で、シャントがうまく作れなかったりなどの事も起きます。(様々な先生の話を聞くに、命の危険は少ない術ではありますが、簡単な手術という事でも無いようです。また、このシャントの出来によって、その後の透析生活の難しさが変わってしまいます。)

ただ、問題なのは、せっかく良いシャントが作れるという幸運に恵まれながら、患者個人のミスでシャントをダメにしてしまう場合もあります。

それでなくても、透析で毎回針を刺す上に、血管が太くなる事で様々な弊害を受ける事もあります。

血液透析は、このシャントやテシオカテーテルなどのバスキュラーアクセスがないと、十分な血液流量(QB・透析する血液の1分間の量)を保てない場合もあり、透析そのものに影響を及ぼしてしまいます。

僕自身も、透析3年で1つ目のシャントを血圧低下で失神した際に打ち付けてしまい、壊してしまいました。
この時、すぐさま異変を伝え、主治医に診てもらっていれば何の問題もなかったのですが、一晩経ってシャントが完全に壊れた後に申告してしまいました。

これではダメなのです。

シャントに異変を感じたら、即病院に電話し、その後の対応を仰ぐべきです。

現在はシャントマッサージやPTA(シャント肢の血管狭窄部を広げるためのカテーテル術)などのシャントの延命方法がたくさんあり、以前のように簡単には壊れなくなりました。

その為、異変後スグに対応すれば、大事に至る確率は大きく下がりました。

バスキュラーアクセスがあってこその、安寧透析なのです。

必ず、毎日のように、しっかりシャント音(シャン、シャンという音)がしているかの確認をお願いします。

透析で穿刺をする段階になって、看護師さんや技士さんが慌てふためくシーンをよく見ます。

それでは遅いですね(*´Д`)

前もって、シャント音を確認する習慣をつけておく事が「至適透析」への道なのです。



3. レグパラが処方されたら


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このレグパラという薬が処方されるという事は、「二次性副甲状腺亢進症」の進行を少しでも遅らせようという事になるかと思います。

二次性副甲状腺機能亢進症の病態
維持透析下の患者さんでは、「低カルシウム血症」と「高リン血症」の状態が長期にわたって持続します。患者さんの体内では、低下した血液中のカルシウム濃度を上昇させるために、また、上昇した血液中のリン濃度を低下させるために、副甲状腺が刺激されPTHの分泌量が増加します。
元来PTHの働きは、血液中のカルシウム濃度の低下に伴う生体防御システムでしたが、透析患者さんのように副甲状腺への刺激が長期にわたる場合、刺激によって副甲状腺は腫大し、やがて血液中のカルシウム濃度に関係なく、PTHが過剰に分泌されるようになります。PTHの過剰分泌により必要以上に血液中のカルシウム濃度が上昇した状態を「二次性副甲状腺機能亢進症」と呼びます。

KYOWA KIRIN レグパラ レグパラ®錠を服用される患者さん向け 維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症」より引用


このレグパラという薬は、強力な薬です。

二次性副甲状腺亢進症が進んでしまうと、副甲状腺の摘出手術の可能性がありますが、レグパラが開発されて以来、この副甲状腺の摘出手術の割合が4分の1ほどになったという劇的に効果の高い薬です。

という事は、副作用もそれだけ強い事になります。

吐き気、嘔吐、気分不良、動悸などの副作用が確認されております。

実際、僕もこのレグパラは長く服用してきました。(現在も飲んでいます。)

初めての頃は、飲むと胃の調子が悪くなり、食べた物が消化されない感覚を受けていました。

この時、主治医に相談したところ、半年飲み続けて、半年やめる、という方式で2年続けました。
これによって、徐々に副作用が軽減した経緯があります。

現在は、レグパラを服用しても、これといった副作用は感じなくなりました。

また、近年では「パーサビブ」という薬剤もあり、選択肢の幅が広がりました(レグパラより効果が高いとの声もあります)。

ですので、副作用があるからと言って、服用を勝手に中止したりせず、必ず主治医の判断を仰ぐことが大事です。

実際に、副作用があると言って、処方されていながらレグパラを飲まず、二次性副甲状腺亢進症を悪化させ手術になったという患者さんを見た事があります。

愚の骨頂とも言うべき悲しい結果ですね(*´Д`)

そうならないためにも、副作用のある場合は、主治医の判断を仰いで、相応の対応をしてもらって下さい。

また、この二次性副甲状腺亢進症が分かる血液データは「PTHインタクト(もしくはインタクトPTH)」です。
正常値はおおよそ「10~65」辺りでしょうか。

このPTHインタクトの数値が上昇するケースでは、リン値とカルシウム値との相関関係があります。

ですので、ビタミンD誘導剤(カルシウム値を上げる薬)と併用している事も多いですね。





4. ドライウェイトの適正を知る


ドライウェイト(基礎体重・透析では腎不全により尿量がなくなっていく問題があり、透析間の水分摂取で増えてしまった体内の水分を抜く必要があるため、あらかじめ心臓の大きさや血圧状態を見て決定されている体重の事)の感覚を体感として磨く事は、「至適透析」にとってかなり重要と言えます。

と言いますのも、あらかじめ決めつけてる体重ですからね。

通常、人は日々の食生活で体重の増減はかなりあります。(増えたり減ったりしています。)

しかし、血液透析では、ドライウェイトという形で決めつけられているため、透析間の本来の体重の微増・微減に即対応できるものではありません。

一時、透析間のカロリー摂取を細かくやって来た僕でも、お通じやその間の運動量などによっても左右されてしまい、なかなか一定の体重でいる事は難しかったです。

僕の場合ですと、透析後、帰宅して1回血圧を計ってみて、低い場合はドライウェイトがキツクなってる、高い場合はドライウェイトが緩くなってるという判断をしておりました。

ドライウェイトがキツクなってるという場合、
僕はドライウェイトが70キロ丁度ですが、
少し太って本当の僕の体重が71キロになっているのに、70キロまで透析で除水してしまうと、体内の必要な水分を1000ccも透析で引いている事になってしまいますね。

となると、当然、脱水症の症状が出なければ理屈に合いません。

血圧が下がり、歩く事もままならない、横にならないといられない状態に襲われたり、また、透析中に気分が悪くなり、冷や汗を吹いたりいたり失神したりするケースもありますね。


一方で、少し痩せて本来の体重が68キロになっているにもかかわらず、ドライウェイトの変更がないままですと、70キロまで除水してもなお2000ccの過剰水が体内や血液内に残されてしまったまま帰宅する事になります。

透析間の増え幅は少ない方が血管や心臓などへの影響は少なくて済みますから、2000ccも余計に残したままでは、長い目で見た場合、透析予後の損失が大き過ぎるのではないかと感じませんか?

この場合は、血圧が180以上になる事も多く、心臓や脳に負担がかかるばかりか、場合によっては呼吸困難(横になった時に肺に過剰水が入って来る場合もあります。)を引き起こしてしまうケースもあります。

どちらにしても、人体に影響が大き過ぎますので、近年の透析では比較的に透析医の先生もドライウェイトの見直しの回数を増やしてくれています。

しかし、病院によっては、そこまで細かくチェックしてくれない場合もありますね。

そのため、患者の体感が極めて重要です。

自分のドライウェイトがまずはキツイのか、緩いのかを感じられる能力を磨かなくてはなりません。

ドライウェイトがおかしいと感じたら、即刻、主治医に進言してドライウェイト変更を促してみると良いでしょう。

近年ではドライウェイトの重要性に気付いてる医療従事者さんも多いですので、比較的、好意的に相談に乗ってくれる方も多いです。

ここを上手にやれる患者さんと、やれない患者さんでは、透析中や透析後の体調異変の回数に大きく差がついてしまい、元気透析への道が遠ざかる場合もありますね。

僕の場合、心疾患があり、血圧低下の頻度が高かったため、返ってこの体感能力が磨かれた部分もあります。

体内の過剰水を余し過ぎても心臓に負担がかかり、厳し過ぎると血圧が日常的に下がる事が多かったです。

しかし、透析初期から3年ほどは、血圧低下の不具合を余り感じていなかったですね。

自分自身で血圧を計らない限りは自分の血圧がどうなってるかが分かりませんでした。
今は、血圧が低い場合は血圧を計らなくても分かってしまいます。

こういう体感能力が磨かれていかないと、将来的に病気の早期発見にも影響しますので、透析から3年ほどはこの体感力向上を磨くべき時ではないかと僕は感じているのですが、どうでしょうか?

特にドライウェイトの感覚は、その後の透析生活に大きな影響を与える要素と思います。



5. 血液データはどう見るべきか


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僕が通う透析病院は、血液データをこのように多項目に渡って出してくれます。

まあ、難点は月末まで出してくれない部分ではありますが、実質、たくさんの血液データを出す場合は、病院は持ち出し(赤字)になってる事がほとんどです。

ですので、出来る限り、検査項目を絞っている病院まであります。

しかし、この血液データを患者でありながらある程度読み解く能力がありますと、疾患に対しての食事療法なども取れますので、「至適透析」への道が近づきますね(*'▽')


現代透析では栄養障害問題が浮上しております。

これが最も分かりやすいデータとして挙げたいのが「アルブミン値」と「透析前BUN値」だと僕は感じております。

栄養


アルブミン 3.8未満は要注意
良質のたんぱく質を多く摂取する事で改善が可能です。

透析前BUN値 40以下は透析量に比べ食べれていない合図と思って良いでしょう。(50~70くらいが適正と言えるのではないでしょうか。)
食べる量を増やせば改善可能です。


リン値に関しては、様々な医療データで3~5辺りを推奨している事も多いですが、実際は長く透析を受け続ける事で栄養障害を示唆している事もあり、5~6辺りになっていても特にPTHインタクトの値が高く無ければ問題ありません。
むしろそのくらいあったほうが良い場合もあります。

実質、透析患者の臨床データではリン値4~7が最も死亡確率が低いという事になっています。

一方で、摂生のし過ぎなどで、リン値が2.5を割り込む場合も、高すぎる場合と同様の弊害が出る事もあります。
最低限を2.5としておくと良いでしょう。(透析後のリン修正値は、2.5以下でもさほど大きな問題は出ません。リンは体内にも溜め込めるため、透析後また少し上昇すると思われます。)

貧血


ヘモグロビン、ヘマトクリットが高い人の場合は様々な問題が起きますので、主治医の指示を仰いで下さい。(貧血などが分かる数値で、低い場合は貧血症状が出る場合があります。薬剤などで改善可能です。)

透析効率・透析量


透析効率を見るには、透析後クレアチニン値を見ると分かりやすいです。
透析後クレアチニン値が3以下の人の場合、かなり透析効率が高いと判断できます。(クレアチニン値は筋肉量などの影響も受けるため、一概に言い切れない部分もあります。)
透析前クレアチニンはあまり気にしなくて良いでしょう。

透析での除水量、透析前BUN、透析後BUN、透析時間、ドライウェイトの5つの数値が分かれば、「Kt/V(ケーティーオーバーブイ)」という数値を出す事が出来、自分の透析量が分かります。

Kt/Vはこちらの旭化成のサイトで計算出来ます。
Kt/V(Daugirdasの式)の方の数値で見て下さい。

Kt/Vは体内の血液を何回透析できたかを知る数値とも言われております。
「1」の場合は、体内の血液を1回通り透析できた(あくまでそういう基準であり、本当に全ての血液を1回透析出来た事にはなりません。)という指針になります。
この数値が高いほど、予後が長くなるというデータが出ております。(高すぎる場合の諸説があります。)
1.2以下の場合は、透析量が全く足りていないと考えても良さそうです。
1.5以上を目指すのが良いかと思います。
僕の場合、6時間透析を受けていますので、2を超えています。
また、短時間&高血流(3時間QB500など)でも高い数値が出ますが、この場合は透析寿命に繋がりません。

アミロイドーシス


β2ミクログロブリン(β2マイクログロブリン・β2MGなど)の数値が出ている場合は、透析アミロイドーシス(透析で処理できなかった一部のたんぱく質で、これが腱や骨などに沈着し激痛を伴う合併症を引き起こす場合があります。現在はこのβ2ミクログロブリンを比較的除去しやすいオンラインHDFなどの透析の普及も進んできており、同時に透析量を増やす事で進行を抑制できるという場合もあります。)の危険度が分かります。
35以下、できれば25以下が良いとされています。

カリウム


カリウム値は高すぎても低すぎても、即効性の高い症状が出ます。

3.5~5.5くらいが安全圏です。

心臓にダイレクトに影響し、場合によっては心臓を止めてしまいますので、注意が必要です。
果物の食べ過ぎや、特にカリウムが高いと言われている食品の摂取を避ける事で対応可能です。
また、近代透析では透析量を増やす事で、カリウムが下がり、果物や野菜を多く食べ健康的な食生活を送るというスタイルもほぼ確立されてきております。(透析量を増やし、カリウムが下がる場合は、むしろ、継続的なある程度のカリウム摂取が必要な場合もあります。)
また、透析液にはカリウムの含まないものもありますが、低カリウムの危険もあるため、通常の透析液にはカリウムが含まれております。このため、カリウム値が上がりやすい人にはカリウム吸着薬が処方される事もあります。

透析間に脱力感などを感じ動けなくなった場合や、痙攣を激しく起こし手が震えるなどの症状が出た場合は、救急車などを呼び、透析病院に向かって下さい。

(トシヒーロー情報:高カリウム食品を食べた後、30分~1時間後くらいに顔が痺れる、特に口元が痺れる症状を確認しております。また、低カリウムの症状と思われる、強烈な脱力感で動けなくなった事がありました。)

また、絶食を長く続ける事で細胞の異化が起き、高カリウム血症を起こす場合があります。(細胞の異化で細胞が壊れ、細胞内のカリウムが抜け出してしまう。)
この場合、砂糖を食べるなどの方法で一時的に症状を和らげる事が可能です。(カリウムを多く含む食品を大量に食べてしまってカリウム値が上がった場合は、砂糖を食べてもカリウムは下がりません。)


その他の血液データに関して知りたい場合は、看護師さんなどに声をかけ聞いてみて下さい。
ほとんどの看護師さんは血液データによる疾患などを勉強しております。





6. ラシックスに頼るとどうなるか


ラシックスとは、おしっこを出す薬です。
液体の注射と、錠剤があります。

慢性の腎不全などで保存期に尿量が減りがち、もしくはむくみなどが酷い場合などで処方される事があります。(入院などで1日の尿量を計られる事があります。)

そういう時に、このラシックスを服用しますと、まあ、面白いくらいにおしっこが大量に出ます。

しかし、人工透析を受けなければならないほどの腎不全になってしまった場合は、ラシックスを飲んでも、それほど尿量は増えない事が多いです。

透析では残腎機能を出来るだけ長く伸ばした方が、後々の寿命を長くするとの説もありますので、残腎機能を出来るだけ延ばすのは優位と思われますが、残念ながら透析を受け続ける事で残腎機能はドンドン低下し、やがては無尿に近い状態になってしまいます。

このラシックス服用で更に腎臓を無理に働かせ、残腎機能を低下させるのではないか? という説も一部にあります。(この辺りも、諸説ありです。)

実際、透析導入になった後も、ラシックスがしばらくの間、処方され続ける場合があります。

この場合、若干でも尿量が増えたほうが、食事制限や水分制限が楽な事もあり、患者が楽をしたいため、ラシックス処方を御願いする場合をよく見受けます。

が、結果、残腎機能が早くなくなってしまう事に繋がらないとも言えませんので、長い目で見れば大きな損失になる場合もあります。

それよりも、しっかり水分制限した方が残腎機能が長く残りやすいなどのデータも出ております。(諸説あります。)

という事も踏まえ、ラシックスのような無理矢理何かを起こすような薬を、効果も少ないのに頼まない方が良いという考えも出来ます。

他にも、バイアスピリン(血をサラサラにする薬)を透析で利用する事もありますね。
脱血不良などによる、透析機器のブザーを鳴らしたくないために、バイアスピリンの処方を御願いしてる患者さんを見た事があります。

このような薬は、「背に腹は代えられない」ような時に飲むべき薬ですので、意味ない場合、飲まない方が良さそうです。

有名透析医の先生の話では、病院で処方される薬は、2種類の場合は飲み合わせの悪さなどがしっかり研究されていて避ける事が可能ですが、3種以上になってしまった場合は、どのような弊害が起きるかがほぼ分からないそうです。

それでなくても、透析医療では患者さんの処方量が多いのが一般的です。

ハッキリ効果を感じられる薬以外を飲む事に、僕自身は懐疑的です。(効果は感じなくても血液データなどでしっかり効果が出てれば安心です。)

僕の経験ですが、透析導入前はカリウム値が低いという事で、カリウムを上げる薬が処方されていました。
ところが、透析導入後、半年間にわたり、この薬が処方されたままでした。
僕が主治医に指摘して、ようやく処方が止まったという経験があるのです。
カリウムは、先の血液データの項で、「即効性があり危険」というべき透析患者の大敵でもある成分です。

多くの患者を診ている主治医にとって、うっかりという事も無きにしも非ずなのです。


他にも、透析患者さんの多くは高血圧症状をお持ちですが、透析を受け続ける事で普段の血圧が正常値になったり、低血圧になったりする場合があります。
透析日の朝に血圧を計って、120程度以下でしたら、降圧剤は服用しないほうが、透析中の血圧低下率を下げる事になります。

血圧120は正常値です。
降圧剤処方に関して主治医に相談する必要がありますね。

こういった処方の問題にも、薬の知識をしっかり持ち、自己管理が出来る事が「至適透析」への近道となりますね(*'▽')



7. 血液透析はどこの病院でも全く同じではありません


「どこの病院に行っても、透析は同じよ~(*'▽')」などと看護師さんに言われた事はないですか?

(^◇^)
全く違いますね。

3つの病院を(入院透析も含めると4病院)渡り歩いた僕が言いますよ(*'▽')

透析コンソール(透析機器)も違えば、穿刺技術も大差がついております。

また、透析医療にかける情熱度も病院によってマチマチです。

オンラインHDFが可能な機器を既に導入して対応してる病院もあれば、配管工事が必要なため、いまだに1台のオンラインHDF可能機を導入していない透析病院もありますね。

食事指導なども、いまだに厳しい摂生を強いて、患者の免疫力をどんどん下げてしまってる病院もあります。

全ては、主治医と病院経営者の方針などによって左右されているのですな(*´Д`)

これからは、透析医療が細分化されていく可能性もあります。

実際、福岡には、オーバーナイト透析(深夜の睡眠時間を使って7~10時間の透析を行うスタイル)しかやっていない病院まであるのです。

高血流透析(透析の回転数を上げるスタイル)に取り組んでいる病院もあれば、血液流量(QB)は全患者さんに200以下に設定してる病院もあります。

もうね、イチイチ事細かい事を言えば、穿刺から回収、透析液の問題など、各病院によって違います。

穿刺後、針が抜けないようにするため、テープを貼りまくって患者の腕がかぶれまくってる病院もありますし、羽根つきの金属針で刺して、少ないテープで固定するスタイルまであるのですな。

うるさく摂生に厳しい病院もあるし、食べろ!食べろ!と嫌になるくらい食べさせられる病院もあります。

透析中に抱えきれないほどの食べ物を持参する病院もあれば、食べ物厳禁の透析室もあります。

テレビは見放題の病院もあれば、テレビ有料の病院もあります。

先進機器が揃い、衛星放送も見放題、完全個室、半個室の透析室も有名になってきてますね。

透析患者が憎いのか? と思うくらい厳しく当たってくる看護師さんもいれば、まるで頭に天使の輪っかが乗っているのか? と思うくらい親切で優しい信頼できる看護師さんもいたりします。

(^◇^)

主治医の差は顕著です。

僕が通う病院の院長兼主治医は、何でも対応できる上に信頼度が高く、しかも美人という、もうね、女神さまのような透析医ですが、一方で、患者よりも透析の事が分からない医師が主治医になる場合もあります(-_-;)(透析医療を存続させるために、専門外の医師が担当してる場合もあり。)

薬の処方を間違えても、一切問題視しない透析室もあれば、間違えたスタッフさんに依願退職を迫るほど厳しい病院もありますよ。

もうね、対応は千差万別です。
そして、あまりに酷い病院は、2021年以降、透析患者の数の微減が始まりますと、透析医療から撤退して行く事になるでしょうね。

その時、行く病院が無くて困らないようにしておくのも大切です。

患者能力を問われる事もありますが、既に日本国の人口減が始まっており、医療従事者のスキルも問われる時代になる事は言うまでもありません。





8. 食事制限での注意点


近代透析では、透析膜の性能が向上してきており、透析で起こりえる様々な合併症対策が十分に取られています。

しかし、実際はまだまだ栄養部分も一緒に除去してしまっているのが血液透析なのです。

主に、アミノ酸、葉酸、ビタミンB6などが抜けやすいと言われ、せっかく摂取した栄養が、透析を受けるたびにリセットに近くなってしまうという問題があります。

ここなのです。
透析患者が何を食べないといけないかは、ここにあるのです。

もちろん、サプリメントなどで取る方法もありますが、抜けやすい要素だけしか入っていないサプリメントはほとんどありませんので、サプリメント服用も逆効果になる場合などもあったりします。

ん~(-_-;)
どうしましょうか?

やはり、透析患者に栄養学は必須なのでしょうか?

最初にも書きましたように、近年透析を受け始めた患者さんの場合、60歳未満に透析導入した患者さんは、80歳まで生きられる透析になっております。

僕の場合は38歳からの透析ですので、実に42年生きられる透析です。

はいっ?(-_-;)

42年も必死で摂生しまくってたら、完全に免疫力の弱い体を作り上げてしまいますね。

そう言った事も視野にいれないといけない時代に突入してるのです。

おおよそ30年もあれば、免疫力の弱い体になってしまいますよ(-_-;)

しかし、栄養バランスを考えますと、先のカリウムの問題が起きます。
ここがかなり厳しいのですな。

そして、4時間透析や4時間未満の透析では、増え幅の問題も立ちはだかります。

これからは5時間以上の透析を受け、食事バランスを整えていくというのが大切になってくると僕は感じております。

透析の時間が4時間から5時間に延びるだけで、若干のカリウム値が下がります。
そこで、これまでの透析では難しかった野菜や果物摂取が可能になって、栄養バランスを取る食事が可能になりますね(*'▽')

こうした近代透析に対応しながらの透析で元気寿命を少しでも延ばしていくのが、最新の「透析医療の食事の在り方」なのです。






9. 透析は人間性や精神性によって予後が変わる


とかく、人工透析は精神的に負担の大きい医療です。

患者だけでなく、医療従事者にも精神的負担が大きいのですな。

そういう中で、患者たちは透析を受け続けて行かなければならず、透析で受ける精神的ストレスは透析患者の精神性を歪めてしまう場合もあります。

透析を受け続けていく事は、とても精神力が鍛えられますね(-_-;)

精神的ストレスが寿命を縮めるという研究データはすでにあるのです。

ですので、これからの透析患者は、透析に終始せず、透析以外の人生を構築し、笑顔で暖かい、大らかで朗らかな人格形成が透析予後に必要になってきます。

実際、透析30年以上の厳しい透析医療を経験してきた患者さんで、いまだに元気透析が出来てる患者さんは、皆さん大らかで暖かい人柄の人が多い印象を僕は受けます。

一方で、細かい事ばかりに目が行き、人の悪い部分しか指摘できないような、人の良い部分は一切見ないような患者さんたちは、常に眉間にシワが寄っており、疾患で体がボロボロになりながら透析を受けております。
(あくまで、僕の印象であり、当てはまらない人もいますよ。)

つまり、人間性によって、疾患に襲われやすい人格というのがあるのではないかと感じます。

そうならないためにも、透析が人生の中の半分以上を占めてしまわないように、人生構築と人間性の問題を常に考えていきたいと僕は思っております。

もうね、ネクストステージは始まっているのです(*'▽')

すでに、人生が楽しくて仕方ないというような透析患者さんが出て来はじめました(^◇^)

これが、これからの透析医療で必要な患者の条件になるのではないかと僕は思っております。

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10. 異変を感じたら即行動


透析を受ける中で、体調に異変を感じる事は多いです。

この時の大半はほおっておいても治ってしまう事が多いですからな~(-_-;)

ついつい、
「ま、このくらいはいつもの事だ( `ー´)ノ」とほったらかすケースもありますね。

しかし、それが重大事に発展しないとは限りません。

患者能力とは、自分の体調をしっかり管理できるだけでなく、異変が起きた時にその症状を正確に主治医に告げる能力と、危険性のある疾患かどうかを適切に見極める能力も問われますよ。

異変を申し伝えても、
「様子を見ましょ(*'▽')」と医師に軽く言われてしまう事もありますが、それに懲りずに何度でも疾患を感じたら、診察を受け、正しく症状を伝えなくてはなりません。

これが出来る人と、出来ない人では、体調異変で苦しむ期間に大きな差が出来てしまい、人工透析が負担になったり、人生が楽しくなくなるなどの弊害を起こしてしまいますね。

これによって、「至適透析」の道が遠ざかる事もあり得ます。

何度か経験を積まなければ、分からないケースもありますが、異変が起きたと思ったら、即、病院に電話です。

僕は、主治医が何でも診れるので、歯医者以外の場合は、ほとんど主治医を頼って指示を伺う事にしております。

そうした事も大事だと感じるようになりました。



11. 血液透析でも日中の仕事は可能


透析を受ける事になった時点で、再就職を諦めてしまう患者さんもいます。

僕なんかもまさしくそうでした(-_-;)

しかし、最近、ハローワークに行ってみますと、僕のような田舎住まいの患者であっても、職先が増えている事に気付きました。

11年前、高松市のハローワークに行った時より、最近、東かがわ市(高松市の30分の1くらいしか企業が無い地域)のハローワーク行った時のほうが、障害者雇用の採用企業が増えていたのです。

おお!
これは、時代が変わって来てるな(*'▽')
という印象を受けました。

残念ながら、日中の週5日以上の仕事となりますと、夜間透析を受ける必要性がありますので、今の所は出来ませんが、可能性としては、夜間透析か在宅透析に持ち込めれば、就職も可能なのです。

後は、しっかり「至適透析」の道をばく進し、疾患の少ない、元気透析が可能な状態を作らなければなりませんね(*'▽')

しかし、可能性が少し広がってきている事実はありますので、これからの透析患者さんはかなり恵まれていると思います。

透析環境の整備と、再就職への可能性がこれからもドンドン伸びていく事に期待したいと思います(^◇^)



12. リン吸着薬の使い方


リン値は、先にも書きましたように、二次性副甲状腺亢進症との相関関係があります。

同時にそれは、骨を弱体化させ弱くしてしまうのです。

長く透析を受け続ける事で、骨に異常をきたさないためにも、リンは重要です。

そこで、リン吸着薬は、少し余分に処方してもらい、リンが少しでも含まれている食べ物を食べる場合に全て服用する事で、リン値を上げにくくする事も可能なのです。

通常、1日3回分しか、リン吸着薬は処方されません。
また、処方の限界値もあります。(これ以上は処方してはいけないというガイドラインもあります。)

しかし、見るからにリンの多い食事をする時は、リン吸着薬を少し多めに飲むなどの工夫をすれば、それほど上がらないケースもあります。

僕は、そういう場合、食事途中と、食後スグにホスレノールを飲むようにしておりました。

リン吸着薬の場合は、飲むタイミングや量で、かなりリン値を変える事が可能です。

僕は、おやつを食べたとしても、また飲むヨーグルトなどのリン含有量の高い飲み物を飲んだ時でもリン吸着薬を使ってました。

もちろん、そういった服用の仕方をする場合は、医師の判断も仰ぐ必要はありますよ。

しかし、この方式は、僕が通う病院で臨床データを取って、効果的であるという研究発表もしております。

この場合の薬の投与で起こる問題に対しては書かれてませんが、単純にリン値を上げないためには有効な手段となっております。

こうしたやり方もありますので、参考までに書いておく事にしました。



13. 女性患者さんは難しい疾患が多い?


つい最近、僕も知ったのですが、透析を受けてる若い女性患者さんは、女性特有の問題が立ちはだかって来るようですね。

ほとんど全員と言ってよいほど、皆さん経験しているようです。

実際、透析を受ける場合、ヘパリンなどの抗凝固剤(血が回路内などで固まらないようにするため)を使いますよね。

しかし、体内や体外で出血がひどい場合などには、抗凝固剤が使えません。
この場合は、少し透析が難しくなります。

通常は、胃出血や腸出血、もしくは大きな裂傷を伴う手術後や怪我の場合などが挙げられますが、女性患者さんの場合は、女性特有の問題もあるため、相当苦労されるようです。

最近も透析仲間の1人が、大量の輸血をしております。

透析医でもそういう事に詳しい先生がいるかも知れませんが、やはり婦人科の先生で、ある程度透析知識がある先生を主治医に持っておいたほうが良いかも知れませんね。

こればかりは、僕には経験できない問題ですので、多くを書きませんが、先輩の女性患者さんの助言なども大切かも知れません。

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14. 病院内の人間関係


人生を生きていく上で、最もストレスになってしまうのが人間関係です。

世界3大心理学者である、アルフレッド・アドラーも、その事を語っておりますね。

外来血液透析は、長く続ける医療で、医療従事者さんや患者さんたちとも長い付き合いになります。

そういう意味では、病気の中ではかなり特殊な部類に入ります。

透析で受ける人間関係のストレス問題は避けて通れない部分もありますね(*´Д`)

僕の場合、11年半の透析経験の中で、僕の性格だと、あまり深く病院内の人間関係に立ち入らないようにする事で、ストレスを受けなくするという方法をとっております。

これが正解という訳ではなく、患者個々の性格などで対応は千差万別で良いのだとは思います。

人間関係がうまくいかないと判断した場合は、在宅透析に持ち込む事や、転院して、人間関係をリセットするなどの行動も必要になる場合もありますよ。

僕個人の意見としては、透析量で自由度も高い在宅透析がオススメなのですが、ここにもハードルはありますので、出来なかったり向かない患者さんもいる事でしょう。

時々、この人間関係で深く悩んでいる患者さんも見かけますね。

色々難しいですな(-_-;)

しかし、「至適透析」にも含まれて来る部分です。

透析室内の人間関係に悩みがある場合は、やはりそれなりの行動を起こすしか対応できないかと思います。

悲しい話ですが、結構な重大事ですね。






15. 血圧低下原因の基礎知識


これは、僕の透析人生の中で、最も頭を悩ませてくれた事ですな(*´Д`)

とにかく、心臓が弱いため、血圧低下の影響を受けやすかったのだと思っておりますが、どうでしょう。

血圧低下の要因としては、細かく言えば数多くあるのですが、ざっくり言えば、3つの事にさえ注意していれば、それほど起きないという感じです。

ドライウェイト


1つ目は、ドライウェイトです。
先のドライウェイトの項でも書きましたが、ドライウェイトがキツクなると血圧低下が起きてしまいますね。

ですので、日頃の食生活で余り太らないように気を付ける事と、太ってしまい、ドライウェイトがキツクなったと判断したら、患者の方からドライウェイトを上げてもらえるように進言すると良いですな。
また、除水量を変更してもらい、ドライウェイトまで引かない作戦などもありますが、ややこしくなるのでオススメはしません。

プラズマリフィリング


2つ目は、除水量の多い場合のプラズマリフィリングの問題です。

プラズマリフィリングという概念を理解しておく事も透析初期に勉強すべき事です。

体内に入って来た過剰水は、血管内、間質、細胞の3か所にほぼ均等に溜まるようになっております。

体内の水が3か所に自動的に均衡しやすくなっていると理解して下さい。

しかし、透析では、過剰水の血管内部にいるヤツだけを除水しております。

その間、当然、間質から血管へ、細胞から間質へと、過剰水が運ばれているのですが、このスピードは人によりかなり差がある上に、スピードの限界もあります。

1時間辺りの除水量が多い場合などに、透析で血管内部の除水を行うスピードより、間質から血管へ運ばれる水分のスピードが遅い場合は、血管内部の過剰水が一端なくなってしまい、脱水症状により血圧低下を招いてしまいますね。

これがプラズマリフィリングの問題です。

ですので、1時間辺りの除水限界を知る事で、血圧低下が防げます。

もちろん、体内全体の過剰水の量でも若干の違いが起きますし、体調などでも少し変わる感じがします。

個人差や体格差もありますので、人のプラズマリフィリングは参考にならない事も多いです。

透析後の安静


3つ目は週の始め(月曜日や火曜日など中2日明け)の透析で血圧低下を起こした場合や、日頃からよく血圧低下を招いている状態だと、血圧低下が普段以上に起きやすくなる事です。

また、透析中の食事が推奨されている場合は、食べた直後に血圧低下を招く場合がある事、透析後スグの食事で血圧が下がりやすい事。

更に、透析中や透析後のトイレ(大)で、血圧低下を招きやすい事を理解しておかなくてはなりません。

他にも、透析後は基本的に安静が必要です。
無理に激しく動く事も、血圧低下の原因となる事があります。

これらの要素を知っておくべきです。

血圧が下がりやすい人などは、透析後の行動はある程度制限しておいた方が無難です。

こういった細かい諸問題を知っておくと良いと思います。

透析中の血圧低下


透析年数が経過してきますと、透析中や透析直後だけでなく、非透析日に突然血圧低下を招く場合もあります。

実は、血圧低下は血液にとってあまり良い事ではありません。
場合によっては動脈硬化の原因となる事もあります。

ですので、起きないほうが安全です。

透析中に血圧低下を感じた時は、スグにスタッフさんを呼んで下さい。
この時も、我慢してますと、突然失神する場合などもあり、呼べるうちに呼ぶ事の重要性もあります。

血圧低下が始まると、胸部不快、ムカムカ、生あくび、暑いといった症状が起きます。
透析患者さんの血圧低下は急速に進む事が多いです。
まだ、大丈夫かな? と思っていた3秒後に失神する場合もあります。

僕は血圧低下の異変を感じ、スタッフさんを呼んで血圧を計ってもらったら、血圧が正常であった事も何度かあります。

しかし、その5分後くらいに、血圧が下がってしまったのです(*´Д`)

異変を早くに感じすぎる事があるのですな(-_-;)

僕くらい、血圧低下を経験してるとそういう笑い話まで起きてしまいますよ(^◇^)

自慢できる事ではありませんが、そのくらい敏感になる場合もあります。

後は、ベッドの脚部を上げてもらったり、除水を止めてもらうなどの事をやってもらうのですが、1番効果的なのが、水を入れてもらう事です。
僕の場合は、血圧が上がるまで入れてもらいますので、最初に100cc入れてもらい、様子を見ながら結果的に400ccくらい水を足してもらう事があります。

やはり、血圧低下は透析予後に影響があると思いますので、初弾でしっかり対応して血圧をさっさと戻してしまうのが1番賢いやり方であると感じております。



16. 転院した場合の諸注意


残念ながら、何らかの理由で透析病院を転院するケースももしかしたらあるかも知れません。

この場合の諸注意として知っておいて欲しいのですが、先の項でも書きましたが、透析病院の透析は病院ごとにかなり差があります。

体に合わない透析をする病院に転院した場合、体がその病院の透析に順応するまで下手をすれば半年以上かかってしまう場合もあります。

これが大問題なのです。

逆に体に合う病院に転院した場合は、転院直後から一気に体調が良くなる場合もありますけどね。

体に合わないと感じる病院で透析を長く受け続けるのは、やはり透析予後に大きな影響を与える可能性があります。(生体適合性や透析液が合わないなど複雑な問題が多々あります。)

この場合は1~2年以内にまた転院した方が良い場合も考えられます。

安易に転院を繰り返す事もオススメはしませんが、やはり自分の体と合わないと感じたら、転院もやむなしの場合もあるでしょう。

先の人間関係の問題とも相関があり、様々な要素を加味して考える必要がありますね。



17. 透析で起こる様々な異変


透析では、むずむず脚症候群や体の痒み、また、不眠や便秘、もうね、様々な症状を経験すると思います。

こういった症状の場合、主治医に相談して薬などが処方されたとしても、改善しない事も多いです。

これらの症状は、透析ストレスに繋がりますので、できればなりたくない症状ですが、僕の場合は他の皆さんよりも、こういった症状に悩まされる経験が無いのですな。

寝られるし、便秘はほとんど無いし、どういう症状がむずむず脚症候群が分かりませんし、痒みも他の患者さんから見たらマシなほうでした。

分かる部分で言えば、不眠は、睡眠時無呼吸症候群を持っているため、いつでもどこでも寝られるという特技があります。

お通じでは、元々が緩い体質であったため、透析を受ける事でちょうど良くなってしまいました。

痒みも、透析初期は若干悩まされましたが、アレグラの処方が合ったのか、そこからは軽減されました。(多少は痒いですけどね。悩むレベルではありません。)

むずむず脚症候群は経験がなく、なぜ起きないのかは全く分かりません。

その代わりに心臓の冠動脈に狭窄が出来たり、腎臓がんが起きたりはありました。

全く何事もなく、透析を受け続ける事は難しいですね。

こういった部分でも、それぞれ、様々な対策に取り組んでると思います。

しかし、はやり、透析量を増やす事で改善したという話はかなり聞きました。

オンラインHDFにしてもらったり、透析時間を延ばす事は、様々な症状を緩和する効果があります。

そもそも、僕らは尿毒症で色んな症状を受けてる事が多いのですな。

透析時間が延びて、より多く毒素を抜く事が出来れば、改善する問題も多いのです。

やはり、「至適透析」の最終目標は、透析時間を延ばすのが最も手っ取り早いかと思います。

1度何かの折に体験できると良いのですが、病院によって透析は様々ですからね。
多くの難しい諸問題を抱えた医療である事も否めません。



得 おまけ項目


しかしですな(-_-;)
あまりにも、透析が辛すぎて、そんなに前向きに考えられないという患者さんもいるかと思います。

ん?
それで良いんですよ(*'▽')

気楽に行きましょう(^◇^)

僕だってヘタレ10年を経て、今の僕があるのですよ。

人それぞれタイミングはマチマチでOKです。

時間がかかったから、損とかではなく、いかに大きく羽ばたくかが重要なのですな。

泣いたって、短気を起こしたって良いのです。

透析はきっとあなたを大きく磨いてくれますよ。




全ての患者さんに当てはまる訳ではないですが、今回のこの記事が何らかの役に立ったり、ヒントになってくれると嬉しいです。

長い記事になりましたが、最後まで読んで頂いて有難うございました(*'▽')


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