香川県には僕が透析している病院やまた、他にも長時間透析に明るい病院がいくつかあります。

ところがですな。
僕の通う病院はそもそも歴史も長いので現在かなり患者数が増え、限界値まで来てると思うんですが、高松市内の高松にれクリニックなどは、患者さんが集まらないんですよね。
全体の患者レベルが低過ぎる香川県の大問題

近隣に高松赤十字病院はありますし、県立中央病院もそこまで離れてませんし、またKKR高松病院もあったりして、クリニック系の新規参入が厳しいのかなぁと思います。

高松赤十字病院ですと、香川県透析医会の会長でもあるY先生がいますし。
僕も昨年、講演を聞きに行きました。
淡々としゃべるイケメンの先生なので、人気もあります。

またKKR高松病院には、僕の心臓にステントを入れ、更に腎臓がんを早期発見してくれた循環器科医のN先生がいますんで、なかなか心強い環境なんですな。

県立中央病院は在宅透析支援もしてますし、建て直して綺麗になったので物凄い大行列が出来てますね。

やはり、大きい病院には勝てぬのか?

まあ、高齢患者さんが多いですからな~(-_-;)
大きい病院のほうが安心感があるのでしょうな。

しかし、高松にれクリニックなら、5~6時間の透析はやってくれる上にオーバーナイト透析の設備も持ってますからね。(希望患者がいないので使われていないというもったいなさ)

いや~、香川の場合、透析患者側に問題があるのですな。

要は、そこに優良な透析環境があってもやりたがる患者さんが少な過ぎる( `ー´)ノ
知識がほとんど無い。

山羊先生とか、昨年なら綾川クリニックのW先生とか、長時間透析に明るい先生が結構講演をしてくれてるんですが、形とならない県なのでしょう。

県腎協の役員さんたちの何人かは高松にれクリニックで5時間以上の透析を受けてます。
知ってますからね。
どういう透析が元気で長生きを実現できるかを。

症状の重い患者さんなら、大病院でも良いとは思うんですが(他の科との連携も期待できますから)、そこそこまともにやっていける人なら、そういう長時間に明るい病院で透析しても良いのにな。
と思うんですけどね。

どうもなかなか広がらないようです。

僕の通う病院でも、透析ベッドが60床もあるのですが、6時間透析をやっている患者さんは僕を入れて4人ですからね(-_-;)
5時間をやってる方はもっと多いとは思いますが、大半の患者さんは4時間なのですな。

ん~(-_-;)
まあ、あんまり長時間の患者さんが出過ぎても、経営上の問題や空きベッドの関係で病院側も困るでしょうけどね。
地域密着型医療の病院なので、本人の希望を重視してくれますが、透析時間は延ばしたくない患者さんだらけですから。

出来るのにやらないというのも、他県の困ってる患者さんからすれば、歯がゆい想いになってしまいますよね。

神戸であれば、坂井瑠実クリニックやしもかどクリニックなどに多くの患者さんが来るようですね。
やはり、患者意識が高い人が多くないと、病院も発展しづらいのでしょう。

ニーズがありませんから。

高松にれクリニックの本院である三豊にれクリニックは、現在満床のようです。
同様に5~6時間の透析をやってくれます。

綾川クリニックでも全機オンラインHDFで、オンライン透析が得意なW先生がいますので5時間の透析が可能です。
しっかり臨床データを取って個々に対応してくれる病院ですな。

香川の東サイドの患者さんのほとんどは「オンラインHDF」なんて知りもしませんから。

患者レベルがそれですと、環境自体がいつまでたっても良くはならないという典型の県です。

DSCN1741


県内の患者意識が上がらない限り進化していけない

現実に、12月にあった県のイベントでも、僕が6時間透析をやってる事を羨ましく思ってくれる患者さんが何人かいましたが、現実として、そういった方が通う病院では言ったところでやってくれないという現実があります。

その問題も、他の患者さんがほとんど誰も時間延長をやりたがらないという状況から、香川の透析環境の質の低下につながるのではないかと思います。

現実に長期透析者表彰を多く出せる病院が限られてますからね。

今年の総会では僕が通う病院から、透析45年の風雪賞患者さんが出ますが、まだまだ元気に通って来てるという事です。

意識が高い患者さんが多ければ、病院側も考えてくれるんですが。

僕が通う病院でも、希望者が1人でもオーバーナイト透析はやるよ、と言ってますし、誰かやらんのか?
夜間透析組の人は考えて欲しいですな。

一部の病院でそれだけ頑張ってくれてるのに、活用する患者さんがいないという悲しさね(-_-;)

良い透析をやろうとすれば、医療従事者さんのスキルも問われるし、負担も大きくなります。
ですから、出来れば、もっと透析を簡略化しようという意識が働きます。

僕が仮に透析病院の経営者だとしたら、やはりスキルの弱いスタッフさんでもミスなくこなせるように、透析を出来るだけ簡略化・スタンダード化を図ると思います。
何しろ、ミスのほうが怖いうからな。

そういう意味では「何も知らない患者」さんが増えてくれると助かりますな。
元気透析の秘密を知られてしまうと、簡略化は難しくなりますからね。

という事で、やはり透析環境は患者レベルに左右されている印象を受けます。

ストレスが溜まると脳が刺激を遮断してしまう

ただ、こうした問題というのは10年以上も前から、たくさんの透析患者さんが問題視し、叫ばれてきたとは思うんです。

だからこそ、今、多少なりとも時間延長を快く受け入れてくれる病院も出て来てる訳です。

そういった歴史はある。
しかし、残念ながら県ごとの差が明確に出て来てる印象です。

僕個人としては、透析知識の無い事がそこまで悪い事とも思ってはいないのですし(何も分からないほうが幸せだという場合もあると思いますので)、滅茶苦茶に詳しくなくても良いと思ってますが、(とりあえず自分自身が困らないレベルで知っていれば良いと思います)生きる事に対する貪欲さや人生を楽しむ意識改革は必要と思います。

もうね、グチグチ爺さん多過ぎ(-_-;)

何が楽しくて、わざわざ透析を受けに病院に来てるのかな~。
若い患者さんが日中にハードな仕事をしながら透析を受けてたりしますし、知り合い患者さんの中にはシングルマザーで子育てと仕事と透析を完全両立してる人だっているんですからな。

そういう患者さんを見て、あのグチグチ爺さんたちは何も思わないんだろうか?

というか、あのグチグチ爺さんたちは、そういう現実に目をつぶっているのですな。
自分の境遇しか考えない。
だから、透析が苦痛になり、愚痴しか出なくなるんですな。

とかく透析というのは、苦痛になりやすい部分も多く持っていますので、どうしても脳がそれを拒もうとしてしまうという事があります。
そういう脳を覚醒してしまうと、徐々に刺激的な要素は全て遮断しようと脳が踏ん張ってしまうという事があります。

これは誰しもある事です。
何かをやれば面倒な事も起こるので、出来ればやりたくないというそういう感覚です。

恋愛なんかの言い訳にされる事も多いですな(*'▽')

自由な時間が奪われるとか、そういう理由を先に言ってしまう感覚です。

なので、透析が過度のストレスになってしまうと、他の事で進展が起きにくくなるのですな。
チャレンジを脳がしたがらなくなってしまうから。

何もしないから愚痴が出る。
愚痴が出るからストレスが溜まる。
ストレスが溜まるから、他の事をやりたがらない。
何もやらないから、透析が苦痛になる。

というごくごく当たり前の事に気付いていったほうが良いんですけどね。
ま、僕も10年の月日を無駄にしてしまった患者なので偉そうなことは言えない立場なんですけどね。

とりあえず、気付いて良かったと思います。

が、古くから叫ばれてきたこの問題。
透析患者さんの意識改革。
やはり、無理なんでしょうか?
ここが進まないと、何も始まらない気がしますよね(-_-;)


スポンサーリンク