新年明けましておめでとうございます(*'▽')

本年もよろしくお願い申し上げます(^◇^)


さて、実は臨時収入がありましてね。
ネット注文で本を買いました。

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上記の3冊ですな(*'▽')

しっかり透析のヒケツ

ブログを書いたおかげで山羊先生とも若干の交流が生まれましたし、バンザイさんは昨年何度かお会いしました。

左の2冊はどちらかと言えば患者さん向け、山羊先生の「しっかり透析のヒケツ」は医療従事者向けに近いですね。

という事で、しばらくこの鈴木一之先生著「しっかり透析のヒケツ」を参考文献に指定して書いてみたいと思います。

大晦日の昨日届いたこの本なのですが、早速パラパラ読んでみますと、やはりちょっと難しいです。
しかし、読み進めていきますと、チョコチョコと山羊先生の「患者になって思ったこと」というコラムがあるのですな。

そこを読み進めていきますと、僕も透析初期の事を思い出してウルウルきてしまいました。

先生曰く、透析医療に従事して15年経ってから透析導入されたそうで、そこで気付いた問題点などがたくさん書かれております。
透析医療従事者に適切なアドバイスがたくさんなされてましてね(*'▽')
非常に興味深く読ませて頂きました。

「逆襲」時代にも僕は何度か書いてきた事ですが、現在の透析医療というモノは「患者にかける負担が大きい」医療だと感じますね。

もちろん、生きるか死ぬかは患者さんにも責任はありますので、より正しいと思われる透析生活を送る事が、健やかな透析生活の幕開けとなりますな。

いや、最近はですな、透析医療従事者側にも革命が起きてましてね。
この鈴木一之先生や、精神科医で透析患者でもあった春木先生などの功績が大きいと思われますが、「いかに患者に負担をかけず優良な透析を行うか?」が問われ始めて来ています。

素晴らしい試みだと思います。

医師だってプライドがありますからな。
患者に負担をかけ、無力な透析だけを与え続ける事に疑問を感じるのは当然だと思います。

常に、僕ももしも透析医だったら、こういう場合どうするだろうか? というのは考える事が多いです。
何しろ、透析室は荒れてますからな~。
僕の知る限りでも、ちょっと考えられないような事が起きてる透析病院がまだまだたくさんあるのです。

そういう患者の負担が、なるべく少なくなるように努力してくれるというのは本当に有難い事です。
何しろね、僕が提唱してるのは、透析に負担がかからずにいかに透析以外の生活を充実させられるか! という部分ですからね。
透析が苦痛になれば、生活が透析だけで一杯一杯になってしまいますよ(*´Д`)

そりゃぁ、ダメだろうと思う訳です。
患者に苦痛を強いる透析を受けさせていけば、そりゃ、頑張れず愚痴だらけになる患者さんがますます増えてしまいます。

人間、そんなに頑張れる人ばかりじゃありませんからな。
頑張れない患者にも負担を少なくしてあげたい、と考える医師が出てき始めました。

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透析患者は人工透析に煩わされる事なく、自分の人生を精一杯生きられる時代となった(*'▽')

ん~(-_-;)
素晴らしいですな。
それでなくても煩わしい事の多い人工透析が、名医たちの努力によって、煩わされる事が少なくなり、もっと思い切った人生を送れるようになってきてるんですからな(^◇^)

いや、僕自身も思ったんですよね。
昨年は、2月頃から「食事スタイル」を少し切り替えました。

と言いますのも、昨年2月くらいに「アルブミン」という要素を考えるようになりましてね。
透析で長く元気にやっていくには「アルブミン値4.0以上」という事が言われていました。

そこで僕の「アルブミン値」を見てみますと、3.2~3.6程度でウロウロしておりました。

( ,,`・ω・´)ンンン?

足りとらんやないか(-_-;)

そこで食生活を見直し、水分摂取量をそれまでより減らし食事量を増やした訳です。

僕はそれまでの透析生活では病院と家の往復だけの生活だったのですが、昨年の1年間はたくさん食べて栄養値が上がったおかげか、活力が増してきてとても元気にアチコチ飛び回れました。

深夜バス連泊で東京へ行ったり、長時間揺られるバスにも全然ヘッチャラで行動できました。

透析患者の食事スタイルって大事ですよね。
リンやカリウム、塩分など、気にすべき事が多々あります。
この設定数値を少し上げ、リンは5~6でOK、カリウムは5.5までOKというスタイルに変えました(それまでは低いほど良いと考えておりました)。

そしたら、それまで遠出などは一切しなかった僕に、遠出の活力と精神力が生まれてきたのですな。

時代がすでに変わっていた事に気付くのが遅れた(-_-;)

実はそういう患者に優しい透析の時代は随分前から始まっていたようなのですな。
しかし、世に広がり始めたのはこの10年くらいです。
つまり、僕が透析を受け始めたのが2006年7月ですので、その辺りから始まって来ました。

多くの透析医が、それまでの患者に負担の多い人工透析に疑問を感じ始めたのですな。

最初はほんの数人の医師から始まり、試行錯誤しながら少しづつ実績が出て来はじめる。
それを見た医師が後を追い始めた訳です。

そもそも、ここに取り組んだ透析医の先生というのは、「患者にばかり負担をかける人工透析」に疑問を感じ「何とか頑張る透析患者の力になれんものか!」という、情熱の有り余った医師たちですからな。

根性や知能や努力が半端ない訳です。

「透析患者は黙って透析を受けてれば良い。言う事を聞いて死ぬ気で摂生を頑張れ!」という傲慢な考えから、患者主体の「患者の人生のほうが大事。透析の事は我に任せておけ! 何とか健常者並みに仕事できる体にしてやるから!」という、有り難い考えを持つ医師が次々と名乗りを上げて来た訳です。

まあ、そういう中、僕も香川で透析導入となり透析人生が始まりました。
当時、神戸では6時間透析というのをやっていると聞いて、
「えっ??? なにそれ?」と思っていた訳ですな(-_-;)

(^◇^)

長らくのヘタレ人生を経て、転院してきた透析病院が香川では先進レベルの病院だった

僕が今の病院に転院したのが2015年の3月です。

この病院の透析を始めて受けた日の、透析室に入った時の感覚が今でも印象的です。

暑い!
メッチャ暑い( `ー´)ノ

いや、それまでの2病院では、透析室の室温がえらく下げられていたのですな。
寒すぎて震えるような透析でした。
ある病院では血圧の下がりやすい患者には透析液温度を34度に設定していたり、冬でも透析室の温度を外と変わらぬような温度にしていたりと色々ありました。

僕の感覚では、「透析室=寒い部屋」という印象が深かった訳です。

ところが今の病院では、透析室の温度が高齢者患者さんの体感に合わされていました。

夏も冬も僕にとっては暑い透析室です。

汗っかき技士君のハリケーン君(香川県臨床工学技士会の役員さんです)なんかは、汗を流しながら透析室を飛び回っていますよ(*'▽')

いかに患者を大事にしてる病院かが分かりますな~(*'▽')

なので、僕がこの度、透析時間を延ばしたいと申し出たら、主治医のゴッドハンドプリンセスが
「ええよ。好きなだけやり。」と答えてくれた訳ですな。

患者に負担がかからない透析とはこういう状況なのです。
更に先進をいく病院では、患者の生活スタイルに合わせて透析を行ったりしている訳です。
もちろん、準備がいるので前もっての予約などは必要ですが、患者が病院に合わせなくても良いように病院が患者に合わせるのが当然だろうというスタイルでやってたりするんですよね。

ん~(-_-;)
そこまでやりますかっ。

もうね、素晴らし過ぎて、過去の透析は一体何だったのか(-_-;) となってしまいますな。

まあ、言っておきますが(大事なところです)、僕は今の病院に往復3時間をかけて通っております。
そういう環境は簡単には手に入りませんが、必ず県内のどっかに1つや2つ存在しております。

多くの医師が患者のために頑張ってくれています。
そういう人工透析が皆さんにも降りかかりますよう、本年のご多幸をお祈り申し上げます(*'▽')


参考文献 「しっかり透析のヒケツ」
     「透析バンザイ」
     「こうすれば透析者は元気で長生きできる!」

 
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