これまでの「闘病という名の悪魔!」シリーズ
①闘病という名の悪魔!(月光)
②闘病という名の悪魔!(悲しみは雪のように)
③闘病という名の悪魔!(ファイト!)
④闘病という名の悪魔!(僕が僕であるために)
⑤闘病という名の悪魔!(Endless Rain)
⑥闘病という名の悪魔!(ろくなもんじゃねえ)
⑦闘病という名の悪魔!(春夏秋冬)
⑧闘病という名の悪魔!(Jupiter)
⑨闘病という名の悪魔!(愛は勝つ)
⑩闘病という名の悪魔!(ultra soul)
⑪闘病という名の悪魔!(タマシイレボリューション)
2ブログにまたがって書いてきたこの「闘病という名の悪魔!」ですが、今回が最終回となります。
闘病という名の悪魔!(タマシイレボリューション)からの続きです。
2020年から始まった新型コロナウイルスによる影響は少なからずありました。
僕自身も、自宅待機になったり、フレックス制度を使った勤務時間変更なども(通勤のラッシュ時を避ける)ありました。
そんな中、事務処理能力の高かった先輩職員2人が去り(1人は栄転、1人は退職)、僕自身に業務の負担が大きくのしかかったおかげで、大幅なスキルアップが実現できました。
さて、僕の務める階では、約150人近くの職員がいます。
その中の「個人融資部門 有担保」が僕の部署になります。
ここは、有担保商品を取り扱っていますので、取引額が多いため、業務センター全体の中のエース部署と言われています。(所長席も有担保にあります)
ただ、業務センター全体は、基本的に評価対象としては頑張っても頑張らなくても「B1」評価しか付かないと言われてました。(営業店のほうが業務が厳しいですからね)
なので、僕が昇級するには、入社から5年経過が必要で、その中で上司達の推薦を受けなければなりません。
で、その状態でようやく昇級試験を受け、合格なら昇級というものでした。
ただし、昇級条件には続きがあり、2年連続A評価であれば、勤続2年以上から昇級対象となる、という特例があります。
まあ、これ、頑張っても「B1」評価しかもらえない部署にいる訳ですから、特例をもらうのはかなり難しいですよね。(実際に特例昇級は業務センター内ではほとんどいないらしいです)
更に僕の場合は5月入社なのですが、昇級条件クリアのタイミングが毎年4月1日のため、僕は2020年4月時点で入社から11か月経過となり、2021年4月で1年11カ月扱いのため、2022年4月になってようやく昇級可能年数に到達(11か月オーバー)になったというね。
いわゆる、11か月分損する形になってました。(5月入社が思わぬ損失となる。4月入社であったら・・・)
ただ、2021年4月の時点では、まだ僕自身「B1」評価しかもらえなかったのですが(自宅待機などもあったので評価しようがないと言われました。他の職員は自宅待機にはならなかったので仕方ありません)、2022年3月の評価では、遂に「A」評価が付きました。
業務センター全体では異例な評価ですよね。
頑張っても「B1」しか付かないと言われてますからな。
(評価は「A」「B1」「B2」「C」の4段階となってます。)
僕より上の階級の方の仕事量の倍、もしくは倍近い仕事量をこなしてましたからね。
同一労働同一賃金の観点から「A」評価をもらえたんだと思います。
また、業務の権限的に、僕に権限が薄いため、やると問題になってしまう業務が多々ありました。
僕より上のクラスのサポート職員がやらせてもらえない仕事も僕はやらせてもらえてたりしましたし、そういうのが後々に問題にならないようにするため、早い段階での昇級が求められる形になってましたね。
また、これを長町さんにはやって欲しいんですが、他のサポート職員が出来ない仕事なので、やらせられませんと言われた事もありました。(遠回しに早く昇級しろ! というプレッシャーみたいのはありました)
さて、2022年は僕ら夫婦にとって大きな転換期となっていきました。
まず2022年2月下旬頃、僕は寝る前に胸を締め付けられる感覚に襲われるようになります。
それは、発作のように1~2分で収まるのですが、5分後くらいにまた襲ってくるのですな。
なんなんだ? これは?
過去の僕の経験から、「心臓」の異変ではないか? と感じました。
そこで、透析の管理病院の先生に相談し、大病院の循環器科を受診する事になりました。
何度か検査をする事で、心臓に問題(狭心症・この後、ニトロのお世話にもなりました)があるとの事になり、6月になって心臓カテーテル検査を実施。
心臓カテーテルはこれまで何度もやってますが、これまでは右腕からカテーテルを通してたのですが、今回からは鼠径部から入れる事になってしまったため2泊の入院となりました。
で、冠動脈に大きな詰まりがあるのが分かり、カテーテルにドリルを付け削って取り除くという事になったのです。
本番のドリルでは3泊の入院となりました。
処置後、2泊する訳ですが、これは血管内の詰まりを削った破片などが悪さをしないかの確認も兼ねてますからね。
また、処置翌日は、久々の入院透析もありました。
まあ、何事もなく無事退院。
ところがですな、今度は妻に大問題が起きました。
シャントPTA(妻はシャントじゃなくグラフトでしたが)の翌日に妻のグラフトが詰まってしまい、透析出来なくなりました。
在宅血液透析管理病院の紹介で、救急外来がある病院で再び血栓除去を行いますが、2日間に渡って除去を行いましたが、詰まりが解消出来ず、結果として長期留置カテーテルを胸に入れる事になりました。
この時の救急医さんが、右腕に新しいグラフトを入れる事を妻に勧めたようですが、そうなると在宅血液透析で穿刺を利き腕じゃないほうで刺さなきゃいけなくなるという問題もあります。
そこで話し合って、とりあえず長期留置カテーテルを入れるという話になったようでした。
この「長期留置カテーテル」は、在宅血液透析の場合、穿刺が必要なくなる(胸から出ている管につなぐだけで透析可能)というメリットもあるため、近年では1つの可能性として認められ始めてきてはいるものの、管理が大変な事や感染症にかかりやすいというのもあるため、あまり患者サイドはやりたがらない方法ではあります。
ただ、僕ら夫婦は、「在宅血液透析」と「長期留置カテーテル」に詳しい先生が福岡にいる事を知っていたので、在宅血液透析の管理病院に相談し、妻は福岡に行って受診してきました。
ここから妻は長期留置カテーテルを用いた在宅血液透析に移行したのでした。
(管理は大変だが穿刺の苦労はなくなる透析)

僕の心臓(狭心症)の問題と妻のバスキュラーアクセスの問題はありましたが、そんな中、僕ら夫婦は日頃お世話になっている「透析医療」への恩返しをしようという気持ちになっていました。
というのは、夫婦2人共にフルタイム勤務をする事、なるべく多くの給料をもらい、しっかり納税する事で、社会への恩返し(透析医療をさせてもらってる事に対しての)は何とかやれてると思っていましたが、透析医療への恩返しはまだまだ十分ではないと感じていたのです。
何か良い方法はないかと考えていましたが、この2022年は、医療学会である「在宅血液透析研究会」が「日本在宅血液透析学会」に昇格し、またコロナ下で出来なかった久々の学会を「長時間透析研究会」と共催して行おうという事になっていたんですな。
大阪のS病院のY先生が大会長になっていて、広く患者から「Hemodialysis&Work balance」というテーマで演題募集を行っていました。
そこで、こんな機会は滅多にありませんし、夫婦で挑戦してみよう!
と、応募。


11月の学会では、妻のバスキュラーアクセストラブルと仕事との問題をテーマにして発表しました。
一方、僕の仕事面ではこの11月に大異変が起きました。
僕の持ち場では、新たに抜擢された1階級上のサポート職員さん2人と計3人で頑張って来ましたが、この2人が相次いで家庭の事情で退職なされました。
遂に僕1人になってもた(-_-;)
元々、僕らの持ち場の「入力支援」担当は、「集中審査」部門に吸収されていたのですが、この2人のサポート職員さんがいなくなった事で、業務の1本化が行われました。
簡単に言うと、「集中審査」業務は専門性が高いため、正社員しかやらせないという方針でしたが、
「長町さんにもやらせたらどうか?」という意見が上層部の会議で出たらしく、結果、僕も「集中審査」をやって良いという事になりました。
これまでの「入力支援」業務もやりながら、「集中審査」もやるというね(-_-;)
ただ、この時点では「入力支援」業務も1人になったせいで忙しかったため、1日に2~3件の「集中審査」しか出来ませんでしたが、それでもサポート職員が「審査業務」をやるというのは、ある意味、革命とも言える感じでしたな。
「権限」の問題もからんでくるため、僕自身もどこまでやって良いのか、ちょっとビビりながらやってました。
そして、年が明け、2023年。
3月の人事評価の時期になりました。
評価は当然ながら「A」評価に。
まあ、昨年よりも業務の幅が広がってますからな。
2年連続A評価を得た事で、遂に2023年4月1日、入社から3年11か月で「特例昇級」の資格を獲得。推薦を受ける事になりました。
8月に昇級試験を受け、合格ならば10月から昇級します。
入社から5年未満での昇級は、業務センターでは滅多に無い事らしいので、万一の場合もあるよとは聞いてたんですけどね。
この2023年は、5月から新型コロナ感染の扱いが変わった事で、これまで出かけるのを自粛していた人々がどんどん外へ出るようになってきましたよね。
首都圏では、どこの繁華街も人でごった返すようになりました。
僕ら夫婦も、コロナ下であまり出かけなかった事で、
「何もしないで歳だけ食った!」という印象があり、このままでは人生が楽しめないと感じたので、遊びに行ったり、美味しい物を食べに行ったりしようと、出かけまくりました(*'▽')
F・マリノスVS柏レイソル戦や、横浜ー巨人戦などを見に行ったり、チームラボなどにも行きました。
また、ご飯を食べに行くときは、地元の透析仲間を誘ったりもしたんですよね。
長く会えなかった仲間も多かったので、久々にみんなの顔を見れて再び勇気をもらいました。
8月になり、とうとう昇級試験を受ける事になりました。
自分の業務用PCを会議室に持ち込み、WEB上での試験です。
ん?
んんん( ,,`・ω・´)ンンン?
なんや~、この高校入試みたいな問題は?
連立方程式を55歳にやらすんか~!
ってなりましたが、思った以上に回答出来たので、ホッとしました。
2週間ほどが経過し、所長から会議室に呼ばれました。
「残念ながら・・・」
えっ(>_<)
「合格で~す!」←本当に言われたwww
えっ!
合格か~い!
驚かすな(^◇^)
という事で、昇級内容などの説明を受け、10月からのクラスアップが確定しました。
新たな契約での契約更新も行いました。
2019年5月7日の入社から4年半。
ここまでに年収が80万円上がりました。
そして、9月からは「入力支援」の仕事は「集中審査」部門の社員全員で割り振る事になり、僕は「集中審査」専任となったのですな。
1日のノルマは最低17件処理と言われてます。
多くの正社員が、この「集中審査」部門へ移籍してきましたが、「10件の壁」、「12件の壁」というのがあり、1年たっても1日17件処理が出来ない社員も何人もいたんですよね。
僕も、「入力支援」案件なら1日最高44件を処理しましたが、審査業務となると17件はかなり厳しい業務量と感じていました。
とは言え、僕はまだサポート職員なので、ノルマは無いんですけどね。(はずです)
でも、長町さん1人だけノルマが無いのもかわいそうなので、17件出来そうならやってね! と言われてはいました。(大きなホワイトボードがあり、17件達成した時点で赤い磁石を自分の名前の横に付けられる上に、しっかり紙ベースで1日の業務量は残されてしまいますんで、大変です)
ん~(-_-;)
案件処理がなかなか出来なくて、左遷された社員もいましたのでね。
僕も戦々恐々としながら9月1日がやってきました。
そしてついに専任で「審査業務」をやりました。
しかし、この日どの社員よりも早く17件到達!
あら(-_-;)
出来るんか~い(>_<)
初日で自信を付けてしまいましたぁ。
(まだ簡単な案件を中心にやってたから出来ただけなんですけどね)
入社時、
「自分のペースでやっていいからね~」とよく所長に言われてましたが、今、僕にそんな事を言う人はいなくなりましたね。
上司には
「もっと前に出て、みんなを引っ張るくらいやって下さい。」と言われてます。
体調も良好。
一時は辛くて自殺を考えるところまでいった僕ですが、いつの間にか「闘病という名の悪魔」はどこかへ消え去ってしまい、透析を受ける以前の自分より人生が輝き始めました。
2006年7月、血液透析を受け始めた時の絶望を感じていた当時の僕に言いたいです。
「お前には楽しくて楽しくてしょうがないくらいの明るい未来が待ってるからな! 頑張れ!」と。
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①闘病という名の悪魔!(月光)
②闘病という名の悪魔!(悲しみは雪のように)
③闘病という名の悪魔!(ファイト!)
④闘病という名の悪魔!(僕が僕であるために)
⑤闘病という名の悪魔!(Endless Rain)
⑥闘病という名の悪魔!(ろくなもんじゃねえ)
⑦闘病という名の悪魔!(春夏秋冬)
⑧闘病という名の悪魔!(Jupiter)
⑨闘病という名の悪魔!(愛は勝つ)
⑩闘病という名の悪魔!(ultra soul)
⑪闘病という名の悪魔!(タマシイレボリューション)
2ブログにまたがって書いてきたこの「闘病という名の悪魔!」ですが、今回が最終回となります。
闘病という名の悪魔!(タマシイレボリューション)からの続きです。
2020年から始まった新型コロナウイルスによる影響は少なからずありました。
僕自身も、自宅待機になったり、フレックス制度を使った勤務時間変更なども(通勤のラッシュ時を避ける)ありました。
そんな中、事務処理能力の高かった先輩職員2人が去り(1人は栄転、1人は退職)、僕自身に業務の負担が大きくのしかかったおかげで、大幅なスキルアップが実現できました。
さて、僕の務める階では、約150人近くの職員がいます。
その中の「個人融資部門 有担保」が僕の部署になります。
ここは、有担保商品を取り扱っていますので、取引額が多いため、業務センター全体の中のエース部署と言われています。(所長席も有担保にあります)
ただ、業務センター全体は、基本的に評価対象としては頑張っても頑張らなくても「B1」評価しか付かないと言われてました。(営業店のほうが業務が厳しいですからね)
なので、僕が昇級するには、入社から5年経過が必要で、その中で上司達の推薦を受けなければなりません。
で、その状態でようやく昇級試験を受け、合格なら昇級というものでした。
ただし、昇級条件には続きがあり、2年連続A評価であれば、勤続2年以上から昇級対象となる、という特例があります。
まあ、これ、頑張っても「B1」評価しかもらえない部署にいる訳ですから、特例をもらうのはかなり難しいですよね。(実際に特例昇級は業務センター内ではほとんどいないらしいです)
更に僕の場合は5月入社なのですが、昇級条件クリアのタイミングが毎年4月1日のため、僕は2020年4月時点で入社から11か月経過となり、2021年4月で1年11カ月扱いのため、2022年4月になってようやく昇級可能年数に到達(11か月オーバー)になったというね。
いわゆる、11か月分損する形になってました。(5月入社が思わぬ損失となる。4月入社であったら・・・)
ただ、2021年4月の時点では、まだ僕自身「B1」評価しかもらえなかったのですが(自宅待機などもあったので評価しようがないと言われました。他の職員は自宅待機にはならなかったので仕方ありません)、2022年3月の評価では、遂に「A」評価が付きました。
業務センター全体では異例な評価ですよね。
頑張っても「B1」しか付かないと言われてますからな。
(評価は「A」「B1」「B2」「C」の4段階となってます。)
僕より上の階級の方の仕事量の倍、もしくは倍近い仕事量をこなしてましたからね。
同一労働同一賃金の観点から「A」評価をもらえたんだと思います。
また、業務の権限的に、僕に権限が薄いため、やると問題になってしまう業務が多々ありました。
僕より上のクラスのサポート職員がやらせてもらえない仕事も僕はやらせてもらえてたりしましたし、そういうのが後々に問題にならないようにするため、早い段階での昇級が求められる形になってましたね。
また、これを長町さんにはやって欲しいんですが、他のサポート職員が出来ない仕事なので、やらせられませんと言われた事もありました。(遠回しに早く昇級しろ! というプレッシャーみたいのはありました)
さて、2022年は僕ら夫婦にとって大きな転換期となっていきました。
まず2022年2月下旬頃、僕は寝る前に胸を締め付けられる感覚に襲われるようになります。
それは、発作のように1~2分で収まるのですが、5分後くらいにまた襲ってくるのですな。
なんなんだ? これは?
過去の僕の経験から、「心臓」の異変ではないか? と感じました。
そこで、透析の管理病院の先生に相談し、大病院の循環器科を受診する事になりました。
何度か検査をする事で、心臓に問題(狭心症・この後、ニトロのお世話にもなりました)があるとの事になり、6月になって心臓カテーテル検査を実施。
心臓カテーテルはこれまで何度もやってますが、これまでは右腕からカテーテルを通してたのですが、今回からは鼠径部から入れる事になってしまったため2泊の入院となりました。
で、冠動脈に大きな詰まりがあるのが分かり、カテーテルにドリルを付け削って取り除くという事になったのです。
本番のドリルでは3泊の入院となりました。
処置後、2泊する訳ですが、これは血管内の詰まりを削った破片などが悪さをしないかの確認も兼ねてますからね。
また、処置翌日は、久々の入院透析もありました。
まあ、何事もなく無事退院。
ところがですな、今度は妻に大問題が起きました。
シャントPTA(妻はシャントじゃなくグラフトでしたが)の翌日に妻のグラフトが詰まってしまい、透析出来なくなりました。
在宅血液透析管理病院の紹介で、救急外来がある病院で再び血栓除去を行いますが、2日間に渡って除去を行いましたが、詰まりが解消出来ず、結果として長期留置カテーテルを胸に入れる事になりました。
この時の救急医さんが、右腕に新しいグラフトを入れる事を妻に勧めたようですが、そうなると在宅血液透析で穿刺を利き腕じゃないほうで刺さなきゃいけなくなるという問題もあります。
そこで話し合って、とりあえず長期留置カテーテルを入れるという話になったようでした。
この「長期留置カテーテル」は、在宅血液透析の場合、穿刺が必要なくなる(胸から出ている管につなぐだけで透析可能)というメリットもあるため、近年では1つの可能性として認められ始めてきてはいるものの、管理が大変な事や感染症にかかりやすいというのもあるため、あまり患者サイドはやりたがらない方法ではあります。
ただ、僕ら夫婦は、「在宅血液透析」と「長期留置カテーテル」に詳しい先生が福岡にいる事を知っていたので、在宅血液透析の管理病院に相談し、妻は福岡に行って受診してきました。
ここから妻は長期留置カテーテルを用いた在宅血液透析に移行したのでした。
(管理は大変だが穿刺の苦労はなくなる透析)

僕の心臓(狭心症)の問題と妻のバスキュラーアクセスの問題はありましたが、そんな中、僕ら夫婦は日頃お世話になっている「透析医療」への恩返しをしようという気持ちになっていました。
というのは、夫婦2人共にフルタイム勤務をする事、なるべく多くの給料をもらい、しっかり納税する事で、社会への恩返し(透析医療をさせてもらってる事に対しての)は何とかやれてると思っていましたが、透析医療への恩返しはまだまだ十分ではないと感じていたのです。
何か良い方法はないかと考えていましたが、この2022年は、医療学会である「在宅血液透析研究会」が「日本在宅血液透析学会」に昇格し、またコロナ下で出来なかった久々の学会を「長時間透析研究会」と共催して行おうという事になっていたんですな。
大阪のS病院のY先生が大会長になっていて、広く患者から「Hemodialysis&Work balance」というテーマで演題募集を行っていました。
そこで、こんな機会は滅多にありませんし、夫婦で挑戦してみよう!
と、応募。


11月の学会では、妻のバスキュラーアクセストラブルと仕事との問題をテーマにして発表しました。
一方、僕の仕事面ではこの11月に大異変が起きました。
僕の持ち場では、新たに抜擢された1階級上のサポート職員さん2人と計3人で頑張って来ましたが、この2人が相次いで家庭の事情で退職なされました。
遂に僕1人になってもた(-_-;)
元々、僕らの持ち場の「入力支援」担当は、「集中審査」部門に吸収されていたのですが、この2人のサポート職員さんがいなくなった事で、業務の1本化が行われました。
簡単に言うと、「集中審査」業務は専門性が高いため、正社員しかやらせないという方針でしたが、
「長町さんにもやらせたらどうか?」という意見が上層部の会議で出たらしく、結果、僕も「集中審査」をやって良いという事になりました。
これまでの「入力支援」業務もやりながら、「集中審査」もやるというね(-_-;)
ただ、この時点では「入力支援」業務も1人になったせいで忙しかったため、1日に2~3件の「集中審査」しか出来ませんでしたが、それでもサポート職員が「審査業務」をやるというのは、ある意味、革命とも言える感じでしたな。
「権限」の問題もからんでくるため、僕自身もどこまでやって良いのか、ちょっとビビりながらやってました。
そして、年が明け、2023年。
3月の人事評価の時期になりました。
評価は当然ながら「A」評価に。
まあ、昨年よりも業務の幅が広がってますからな。
2年連続A評価を得た事で、遂に2023年4月1日、入社から3年11か月で「特例昇級」の資格を獲得。推薦を受ける事になりました。
8月に昇級試験を受け、合格ならば10月から昇級します。
入社から5年未満での昇級は、業務センターでは滅多に無い事らしいので、万一の場合もあるよとは聞いてたんですけどね。
この2023年は、5月から新型コロナ感染の扱いが変わった事で、これまで出かけるのを自粛していた人々がどんどん外へ出るようになってきましたよね。
首都圏では、どこの繁華街も人でごった返すようになりました。
僕ら夫婦も、コロナ下であまり出かけなかった事で、
「何もしないで歳だけ食った!」という印象があり、このままでは人生が楽しめないと感じたので、遊びに行ったり、美味しい物を食べに行ったりしようと、出かけまくりました(*'▽')
F・マリノスVS柏レイソル戦や、横浜ー巨人戦などを見に行ったり、チームラボなどにも行きました。
また、ご飯を食べに行くときは、地元の透析仲間を誘ったりもしたんですよね。
長く会えなかった仲間も多かったので、久々にみんなの顔を見れて再び勇気をもらいました。
8月になり、とうとう昇級試験を受ける事になりました。
自分の業務用PCを会議室に持ち込み、WEB上での試験です。
ん?
んんん( ,,`・ω・´)ンンン?
なんや~、この高校入試みたいな問題は?
連立方程式を55歳にやらすんか~!
ってなりましたが、思った以上に回答出来たので、ホッとしました。
2週間ほどが経過し、所長から会議室に呼ばれました。
「残念ながら・・・」
えっ(>_<)
「合格で~す!」←本当に言われたwww
えっ!
合格か~い!
驚かすな(^◇^)
という事で、昇級内容などの説明を受け、10月からのクラスアップが確定しました。
新たな契約での契約更新も行いました。
2019年5月7日の入社から4年半。
ここまでに年収が80万円上がりました。
そして、9月からは「入力支援」の仕事は「集中審査」部門の社員全員で割り振る事になり、僕は「集中審査」専任となったのですな。
1日のノルマは最低17件処理と言われてます。
多くの正社員が、この「集中審査」部門へ移籍してきましたが、「10件の壁」、「12件の壁」というのがあり、1年たっても1日17件処理が出来ない社員も何人もいたんですよね。
僕も、「入力支援」案件なら1日最高44件を処理しましたが、審査業務となると17件はかなり厳しい業務量と感じていました。
とは言え、僕はまだサポート職員なので、ノルマは無いんですけどね。(はずです)
でも、長町さん1人だけノルマが無いのもかわいそうなので、17件出来そうならやってね! と言われてはいました。(大きなホワイトボードがあり、17件達成した時点で赤い磁石を自分の名前の横に付けられる上に、しっかり紙ベースで1日の業務量は残されてしまいますんで、大変です)
ん~(-_-;)
案件処理がなかなか出来なくて、左遷された社員もいましたのでね。
僕も戦々恐々としながら9月1日がやってきました。
そしてついに専任で「審査業務」をやりました。
しかし、この日どの社員よりも早く17件到達!
あら(-_-;)
出来るんか~い(>_<)
初日で自信を付けてしまいましたぁ。
(まだ簡単な案件を中心にやってたから出来ただけなんですけどね)
入社時、
「自分のペースでやっていいからね~」とよく所長に言われてましたが、今、僕にそんな事を言う人はいなくなりましたね。
上司には
「もっと前に出て、みんなを引っ張るくらいやって下さい。」と言われてます。
体調も良好。
一時は辛くて自殺を考えるところまでいった僕ですが、いつの間にか「闘病という名の悪魔」はどこかへ消え去ってしまい、透析を受ける以前の自分より人生が輝き始めました。
2006年7月、血液透析を受け始めた時の絶望を感じていた当時の僕に言いたいです。
「お前には楽しくて楽しくてしょうがないくらいの明るい未来が待ってるからな! 頑張れ!」と。
私は最強 作詞 大森元貴
さぁ 怖くはない?
不安はない?
私の夢は みんなの願い
歌唄えば ココロ晴れる
大丈夫よ 私は最強
私の声が
小鳥を空へ運ぶ
靡いた服も踊り子みたいでさ
あなたの声が
私を奮い立たせる
トゲが刺さってしまったなら ほらほらおいで
見たことない 新しい景色
絶対に観れるの
なぜならば
生きてるんだ今日も
さぁ 握る手と手
ヒカリの方へ
みんなの夢は 私の幸せ
あぁ きっとどこにもない アナタしか持ってない
その温もりで 私は最強
回り道でも
私が歩けば正解
わかっているけど
引くに引けなくてさ
無理はちょっとしてでも
花に水はあげたいわ
そうやっぱ したいことしなきゃ腐るでしょう?
期待には応えるの
いつか来るだろう 素晴らしき時代
今はただ待ってる 誰かをね
繰り返してる 傷ましい苦味
火を灯す準備は出来てるの?
いざ行かん 最高峰
さぁ 怖くはない?
不安はない?
私の思いは 皆んなには重い?
歌唄えば 霧も晴れる
見事なまでに 私は最恐
さぁ 握る手と手
ヒカリの方へ
みんなの夢は 私の願い
きっとどこにもない アナタしか持ってない
その弱さが 照らすの
最愛の日々
忘れぬ誓い
いつかの夢が 私の心臓
何度でも 何度でも 言うわ
「私は最強」
「アナタと最強」
「アナタと最強」
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