闘病という名の悪魔!(ultra soul)からの続きです

2019年4月11日、遂に在宅血液透析がスタートし、5月7日よりフルタイム勤務が始まりました。


在宅血液透析では、週6回(月~土)夜19時30分~22時30分を目安に3時間透析を行います。
そもそも、4月11日以前は週3回、1回6時間の透析を管理病院で行っていたのですが、その際には、透析の事前準備も穿刺も回収も抜針も片付けから洗浄スタートに至るまでを、在宅血液透析トレーニングとしてやってました。

準備や片付けは、手順通りにやっていけば良いだけなので、覚えれば誰でも出来ますが、穿刺だけは色々問題があります。

これは本人のセンスの問題もありますし、自身の血管の(シャントの)育ち具合にもよりますからね。

曲がりくねった血管だったり、細かったりすれば、プロでも穿刺失敗はつきものですからな。

4月11日以前のトレーニング時代は、週に3回しか穿刺出来ないせいで、穿刺の感覚がなかなか掴めませんでした。

そんな状態で在宅血液透析に移行して大丈夫なんだろうか? という不安はありましたが、そんな不安はあっという間に払拭出来ました。

というのも、在宅血液透析では毎日(日曜は除く)穿刺するので、意外と感覚は掴みやすかったです。
在宅血液透析2日目と4日目に穿刺を失敗し、透析そのものを断念しましたが、5回目からは成功を続けました。(血管を捉える感覚が分かってきました。)


ただ、在宅血液透析なので、傍に妻はいても医療従事者さんはいませんので、危険と思ったら即透析終了という決断は必要ですけどね。
これも、明日も明後日も透析できるから、今日無理に全部引く必要は無いと思えるからという部分があります。


さて、在宅血液透析がスタートし、無事、某銀行から採用の連絡をもらいました。

まあ、当然ですが、銀行なのでドレスコードがあってですな(^◇^)
これが大笑いなんですな。

靴下は「黒」と限定されてる訳でして(-_-;)
(後のコロナ時代はマスクは白限定というねw)

そういう事も含め、ゴールデンウィーク明けから出社となりますので、書類(銀行なので誓約書や保証人などかなり数多くの書類がありました)準備しました。

この時点ではスーツはコナカで妻が買ってくれました。(後に仕立てのスーツを何着も作ってくれた)

5月7日となり、ようやく初出勤日がやってきました。

そう言えば20歳の時、東京で就職した時は、国立から高円寺まで中央線の通勤は電車の中で宙に浮いてた事もあるくらい混んでました。

久々にあの経験をするのかな? と思ってましたが、横浜は混みはしますが、宙に浮くほどではなくて助かりました(*'▽')

会社の最寄駅からは15分くらい歩くので、結構良い運動になる通勤ですな。

会社に着くと、最初に映画でよく見かけるような自動改札的なゲートを通過。
この初日はゲート前で待たされ、上司が上の階から降りて来て、職場へ通されました。

会社は1階が銀行の支店で、2階より上は(7階まであります)業務センターとなっており、関東全域の各営業店(銀行の窓口店舗)のフォローアップ業務を専門にやる部署となっていました。

僕はこの中の個人融資部門に配属されました。

後で聞いた話では、業務センター全体で500人からの職員(子会社も含む)が働いていますが、その中のエース部署と言われるところへの配属だったようです。

初日はまずパソコンの初期設定からスタートし、入力業務が始まりました。
まあ、単に、お客様が書いた申込書をパソコン画面に入力していく仕事でした。

この仕事は言ってみれば初心者用の仕事だったんですけどね。

この3か月後くらいから徐々に次のステップへと業務が変わって行きました。


まあ、ただ、最初に僕のデスクに置かれてたパソコンが、実に年季の入ったパソコンでしてね。
各キーの文字盤のアルファベットが消えてしまってましたw

「えっ? このオンボロPCで仕事しろと???」って思いましたね。

文字盤が消えてても日本語は打てますが、パスワードとかを入れる際に、QとかZとかの普段あまり使わないキーの場所がどこだっけか? ってなっちゃうんですよねw(後に新品のPCに変わりました)


後は、僕自身は割と張り切って仕事してましたが、
「そんなに頑張らなくていいよ~!」とかなり上の上司からは言われてるんですが、直近の上司からは、結構厳しく指導されたりと、足並みは揃ってませんでした。



もう1つ大問題だったのが、この時点での僕の精神状態でしたね。

要は、30代の頃、すでに腎不全やネフローゼ症候群が発覚してた際に、僕は工場や営業の仕事などをやってたのですが、2~3か月働くと体調が悪くなり、半年くらいで入院になり、会社を辞めざるを得ない状態になるというのを数年繰り返してました。

なので僕自身は、今回の就職でも、
「透析もしてるし、あの時よりは歳も食ってて体力も落ちてるし、再び体調を崩すのではないか?」という不安が常にありました。

そういうタイミングで所長などから
「自分のペースでやっていいからね~。」と言われたりして(直属の上司からは遠回しに〇件の案件をこなせというプレッシャーはかけられてましたが)たので、どうしても頑張り過ぎないようにセーブしていた感はありました。

5月7日入社で、9月末には研修期間が終了するのですが、無事にここを突破。
ようやく、有給休暇5日(10月~3月までの分)が付与されました。

夏の厳しい暑さも乗り越えましたし、この辺りから、僕自身は体調の不安がかなり軽減してきました。

というのも、
「なんか知らんが、調子が全く悪くならない!」という感じで、むしろ、どんどん良くなってくる感覚すらありました。

こりゃぁ、「在宅血液透析」は物凄いかも知れませんな! と感じてましたね。


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週6回の3時間透析は、それまでやってた週3回×1回6時間の透析と同じ、週に18時間の透析をする事になりますが、HDPの数値では週6回×1回3時間の透析の方が2倍の透析効率という計算になってます。

確かにこの両方の透析をやってみて、今の週6回×1回3時間の透析のほうが体調が2倍良い感じになっていると僕も感じていました。


その効果の中で、僕ももう少し思い切って仕事出来るのではないかという、思いがふつふつとこみあげて来てました。



ところがですな(-_-;)

2019年が終わり、2020年となりますと、1月辺りから例のあのウイルスの話題がニュースを賑せる事になっていきます。

3月になると、僕らの部署内の僕らの持ち場内で、中心となって頑張ってきてた女性職員さん(僕らと同世代の障害者雇用の方で10年くらい先輩です)が2回目の昇級を成し遂げ、営業店に配属となるという事で(大抜擢です)去って行きました。

更に新型コロナウイルスが脅威となってきた(今から思えばこの頃は大した事無かったけど、得体の知れないウイルスのため大騒ぎになってました。外出自粛や、営業自粛措置などが講じられてましたね。)ため、僕も障害者雇用の権利の1つとして可能だった、自宅待機システムを利用しました。

これは、特別有給みたいなもので、とりあえずは3週間くらいの予定で、出勤停止措置みたいな感じです。
この時は、腎不全があると重症化しやすいという事で、死亡リスクが高い事が、会社に認められ自宅待機措置となりました。

一方、僕の持ち場では、その障害者雇用の先輩女性職員さんが栄転したので、定年再雇用のベテラン職員と、移ってきたばかりの中堅社員さんが中心となりました。

ただこの、ベテラン職員さんが
「長町さんがいなくなるのはとても痛い!」と言ってくれた(かなり昔気質の方でしたので、そんな言葉を言うとは・・・という感じでした)のが嬉しかったですね。


結果的に1カ月くらいで復帰する事になりますが、この新型コロナウイルスは僕にとっては脅威でした。

業務センター内の僕が務める階だけでも150人くらいの人がいますが、何度も何度も感染者が出ました。
そのたびに社内が消毒作業されましたし、今でも僕はアルコールで机を拭くという作業は朝イチでやっておりますからな。

通勤にも時間がかかるので感染の脅威はありましたし、2021年の1月にも再び1カ月半ほど自宅待機になりました。

そして2021年3月になると、今度はその再雇用のベテラン職員さんが退職なされたために、僕の持ち場に同じサポート職員の女性職員さんが2名抜擢されました。

この時点で、僕は上司から救援依頼が来て、自宅待機が解消し、出社を求められました。
まあ、先輩2人がいなくなって層が薄くなってしまったのですな。

こうなってくると、僕と2020年1月に配属された中堅社員さんと新たな女性サポート職員2人の計4人でやる事になるんですが、僕の力量がかなり問われる状況になってきました。

前は、仕事量が多くても(その日に返却する案件数が多くても)先輩2人の能力が高かったため、僕がそこまで頑張らなくても何とかなってました。

ところが、この2021年3月以降は、僕が頑張らないと帰れないレベルで仕事があり、例えば案件数が100件だとしたら、僕が40件、中堅社員さんが30件、新たな女性サポート職員さん2人が15件ずつという感じで仕事してました。
言っておきますが、中堅社員さんは社員さんなので(銀行員なので高給です)結構もらってます。新たなサポート職員さんも僕より1段上の階級なので、僕より年収で50万以上多くもらってます。

なので、うちの部署内でも、同一労働同一賃金が崩壊してる事になってて、やや問題化しかかってました。(働き方改革によってもたらされた同一労働同一賃金というのが、営業店を含めた各地域でかなり問題になってました)
僕自身も
「これはおかしくないですか?」というのは言ってたのですが、まだこの時点では、僕も自宅待機などの有利な条件が与えられてたので(他の職員さんは普通に出勤してたのに)、それもあってなかなか僕自身の評価にはつながっていきませんでした。

という事で、この2021年の1月下旬~3月という1カ月半の自宅待機が最後の自宅待機になりました。

さて、個人融資の僕の部署では、業務上3つの持ち場に分かれてました。

「担保評価」、「集中審査」、「入力支援」という3つですな。

で、僕はこの「入力支援」部門で、僕が入社した時は6人いました。
が、先輩2人が抜けた段階で、「入力支援」部門は根本的に「集中審査」部門へ吸収される形となりました。
元々この2つの部門でやってる事はかなり近しい仕事でしたのでね。

で、直の担当者は4人となりました。

クラス的には、中堅社員さんが中心となってやるべきなのですが、この方は社員さんで給料もダンチなので、「集中審査」の方をやるべきだとなり、結果僕を含む3人のサポート職員で「入力支援」部門を担当する事になりました。

そうなると、後の2人(階級は僕より1個上ですが)を引っ張っていかないといけなくなってきました。

責任は重くなるけど、そのおかげで僕自身のスキルはどんどん上がっていきました。

そもそも「入力支援」案件を1日に最高28件処理だったのが、2021年の繁忙期には最高44件処理まで実力を上げて来てました。

44件処理だと、朝イチからほぼ全開スピードで最大集中力でやらないと僕には無理でしたので必死でした。(最初はそうでしたが、後に40件くらいは鼻息で出来るようになりました。むしろ不景気で総案件数が減っていったので、やろうにもやれなくなった感がありました)


一方、妻のほうも仕事では障害者雇用といえ、業界世界トップの外資系大企業に勤めていたおかげで、新型コロナウイルス下では、リモートワークとなりました。

世界的にリモートワーク出来る人はそうしろ! という厳しいお達しがあったようですな。

なので、夫婦2人暮らし、夫婦共に在宅血液透析、夫婦共にフルタイム勤務、互いに介助者という特殊状況の中で、互いの役割をはっきりさせてコロナ下を協力して乗り越えようとしてました。

在宅血液透析では僕は、1年7カ月にわたり穿刺失敗ゼロという大記録を打ち立てていました。

まあ、難しいところに挑戦した際に失敗してしまいましたがwww


障害者雇用で、最初は体調不安にならないか心配でしたが、徐々にこの生活にも慣れ、また在宅血液透析による短時間頻回透析が自分にマッチし、そして職場で先輩が抜けた事で自分自身の大幅なスキルアップが実現していました。

そして、2021年夏頃(東京オリンピックの頃から)から、今度は自宅待機ではなく、フレックスの導入。
通常、8時40分から17時の勤務ですが、8時10分から16時30分の勤務に半年間ほど変わり、通勤時間のラッシュ時を避けた形でしたので、電車で座れるラッキーも増えました。

夫婦生活では、新型コロナウイルスのため、外出も減り、ただひたすら仕事と透析の日々が続きます。
その中で僕ら夫婦は、それぞれの会社で
「こんなに頑張る障害者雇用の職員は見た事が無い!」と言われるまでになっていきました。

時間の経過があまりにも早く感じられ、僕たちはコロナ時代をただ必死に駆け抜けていました。

2019年5月から2021年年末までの話です。





タマシイレボリューション 作詞 越智志帆

スタンドアップモンスター 頂上へ
道なき道を 切り開く時
スタンドアップファイター とんがって
going on, moving on
戦いの歌 未知の世界へ
タマシイレボリューション

夕方ハリケーン 鳥もざわめく
高まる鼓動に 暴れるパッション

突っ走るのさ go to the future
ride on, ride on
回りだすメリーゴーランド

イメージしたらばアクション
そう、それが it's my rule
目指せ最大級
前に道などナッシング
そう、全て心意気 起こせよnew wave

スタンドアップモンスター 頂上へ
道なき道を 切り開く時
スタンドアップファイター とんがって
going on, moving on
戦いの歌 未知の世界へ
タマシイレボリューション

たまにゃデリケート されどポーカーフェイス
時に言葉は災い 誘う
頭の中はいつもビージー
葛藤ノンストップ
立ち向かえ 人生はショータイム

プラスとマイナスがリフレイン
So, 逆境は I don't care
最強に変身中
呼び覚ませ 本能
さぁ、茨の道で私はグレードアップ

スタンドアップモンスター 上空へ
痺れる歌を 響かせてくれ
スタンドアップファイター 豪快に
going on, moving on
今立ち上がれ

スタンドアップモンスター 頂上へ
道なき道を 切り開くとき
スタンドアップファイター とんがって
going on, moving on
戦いの歌 未知の世界へ
タマシイレボリューション



次回 最終回 闘病という名の悪魔!(私は最強)に続く


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