実は今年、2月くらいから狭心症の発作が出るようになりました。
この時は、週に1、2度でしたので、そこまで気にしてなかったのですが、
「これは多分、心臓の症状だな。」と感じたので、在宅血液透析の管理病院に相談した際に、心筋シンチが行える病院を紹介してもらいました。


その頃は仕事が繁忙期でもあって、なかなか病院へ行く機会が無かったのですが、ようやく5月になって心筋シンチを受け、6月に心臓カテーテル検査を受けた際に、心臓の冠動脈に石灰化による狭窄部が見つかったんですよね~(>_<)

という事で、8月に「心臓カテーテルロータブレーター石灰化破壊&ステント造設」を行いました。

ちょうどね、11日から14日の3泊4日で行ってくれたため、会社は1日休めば良しという日程を組んで頂きまして、大変有難かったです(*'▽')

スクリーンショット 2022-08-23 145618


8月11日(木)は山の日で祝日で、12日金曜だけ夏季休暇を取り、13、14日は土日ですからな。



どんな医師と出会うかで人生が変わってしまう



8月12日(金)が手術日だったんですが、心臓カテーテルは3時間以上に及ぶ長丁場となりました。

カテーテルの先にドリルが付いてるヤツで、石灰化してるところを削っていくんですよね(>_<)


工事現場並みのドリル音www

歯医者さんの歯を削るような
「ウィーーーーン!」という音が爆裂する感じです。


ウィーーーーーーーーーン! ドドドド! (>_<)


こえ~よ\(◎o◎)/!



しかも先生の声が聞こえてきます。

「貫通できませんね。」


ん?
貫通出来なかったら、このまま狭心症をもったままか?
はたまた開胸手術とかするんか(>_<)


やべ~よ! おい!( `ー´)ノ

ってなってましたが、ここからが先生の腕の見せ所でした。

丁寧な施術で、石灰化を地道に除去していき、最後は3時間以上かかりましたが、無事貫通してバルーンで広げてステント造設までこぎ着けました(^◇^)


ゴッドハンド!


日程も考慮してくれた上に、長時間のオペでも辛抱強く粘って頂いたおかげで、無事手術を終えました。


退院後、めっちゃ調子ええ~(^◇^)


有難いですわ~(T_T)
階段がスイスイ登れる~。
手術直前の頃は、深夜に心臓が苦しくて目が覚め、ニトロを使ったりもしました。


その症状が一切なくなった!


現代医学すげ~(>_<)

神奈川に天才医師現る( `ー´)ノ



後で映像を見せてもらったら、石灰化して狭窄してた部分て3センチ以上あったんじゃないか? というスゴイ長さでした。

え、こっからここまで詰まってる(>_<)

よくこんなんで生きてたな(*'▽')

そりゃ、しんどかった訳だ(^◇^)



イソソルビドという血管を広げる薬で何とか歩けてましたが、通勤が大変でした。


という事で、僕は無事復活しました。


それもこれも、患者のQOLを考え、粘り強く頑張ってくれる医師と巡り合えてたからですな。


実はコレ、すごく大事です。



例えば、妻も在宅血液透析とフルタイム勤務をやってます。

しかし、妻の場合はシャントが造れず、グラフトを左腕に入れて透析を行ってます。
2018年9月に結婚しましたが、当時、そのグラフトが感染症により使えなくなりました。

で、一時的に長期留置カテーテルを入れ、その間に左腕のグラフトをどうするかという話になった訳ですな。

当然、もう1回左腕に新しいグラフトを入れなおすというのは、術としてはとても難しいらしいです。

左上腕に入れるとか、右腕にシャントを作ってみるとか、そういう話になってきます。


この時に、患者のQOLなどはお構いなしという医師としか出会ってなければ、

「じゃあ、右腕に新たなグラフトを入れましょう!」という話になってしまいます。



ん~(-_-;)

いや、右腕にグラフトを入れられると、在宅血液透析で自己穿刺するのが左手で刺さなくてはいけなくなり難しくなってしまいます~。


「えっ! まだ在宅血液透析にこだわるのですか? 右腕にグラフトを入れて、週3回、病院で透析を受ければいいじゃないですか? 在宅血液透析はもう限界ですね。やめましょう。」


はいっ???

いや、フルタイム勤務もしてるし、食っていかなきゃなりませんし、そう簡単に在宅血液透析をやめろと言われましても・・・


(↑の話は実話です)


まあ、こういう風に選択肢を一切与えず、自分の意見だけで突っ切るような医師もいます。

まるで、患者のQOLはお構いなしなんですよね(>_<)



現代医学の進歩を体感できる時代となった



そこで、妻は新たな先生に相談したところ、妻の目指すものや生活の実情を考慮して下さり、

「分かりました。左腕に新たなグラフトを入れましょう!」となった訳です。

今度の先生は、自分ではグラフト再建が難しいと考え、遠方から可能な医師を呼び寄せての手術となった訳です。

僕はこの先生をとても素晴らしいと思いました。


なぜ患者がそうしたいのかを理解し、わざわざ難しい手術に踏み切ってくれました。


もしもあの時、妻に知識がなければ、右腕にグラフトを入れてたかもしれませんね。
そうなっていたら、フルタイム勤務も辞め、施設透析に戻っていたかも知れません。

医師の勉強不足な勝手な妄想で、人生を狂わされる可能性は常にあります。
そういう意味で、患者には十分な選択肢を与え、インフォームドコンセントするという事が義務付けられている訳ですが、必ず現場でそういう事が出来ているという事はありません。

選択肢を提供出来ない頭の固い知識や技術が浅い医師も残念ながら存在している訳です。


実は選択肢としては他にも、長期留置カテーテルを入れるという方法もあります。


過去の在宅血液透析研究会で、そういった演題を出してた病院がありました。



在宅血液透析における長期留置カテーテル使用という意味では第一人者といえる病院かと思いますね。

実は、妻も今、新たな局面を迎えておりまして、わざわざこの福岡のバスキュラーアクセスの病院へ診察に行くかという話になっております。


後は、僕の姉の話ですが、今からもう20年も前の話ですが、子宮の大きな病気をしました。

で、地元の香川県でその手術をした訳ですが、姉の夫の方針で、神奈川にその病気の第一人者がいると知り、飛行機で神奈川まで通院しておりました。


姉と同時期に香川県の病院に同じ病気で入院された他の患者さんは、現在全て旅立たれておりますが、姉だけは現在も元気にしております。


もしも、姉の夫がそういう判断をしていなければ、姉も今頃はもういなかったかも知れません。


こういう事なんですね。


患者は医師を選ぶ権利を有しております。

野球に例えますと、医師でも大谷翔平のようにエースで4番のような大活躍が出来る人もいれば、入団後ずっと2軍で1度も1軍に上がれないまま首になってしまうような人もいます。


残念な話ですが、人がたくさんいれば、当然優劣がついてしまいます。

たくさんの人を笑顔に出来る医師もいれば、1人も笑顔に出来ない医師も存在してしまいます。


まあ、医師の先生だけの話ではなく、どこの社会にも優秀な人もいれば、とても優秀とは言えない人もいますよね。

人間なので仕方ありません。
そんなもんです。人間なんてものは。


でもですな、医療を志した方々は、他の職業とは違うと僕は思いますよ。

人の生き死にを扱う聖職者です。

常に最善を考え、患者に病気と戦う勇気を与えるべき職業だと思います。

それが出来ない人は、医療などを志してはいけないと思います。


時には挫折もあるでしょうし、苦虫を噛む思いもすることでしょう。

そこから多くを学び頑張ってきた医師や医療従事者がいるからこそ、今日の僕がこんなに元気に笑って生きていけるのです。


ホントに感謝しかないね~。


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透析患者は元気で明るく笑顔を絶やすな!



人工透析医療も日本に初めて登場してから50年以上が過ぎております。

その間、様々な事がありました。


多くの医療の先人たちと、患者の先人たちにより、現在の人工透析と人工透析をめぐる社会からの恩恵が存在しております。


そして、この人工透析はすでに新しい時代を迎えております。


「人工透析を受けなきゃならなくなった、これからは辛い日々が続くな!」という時代はとっくに終わっております。


当然、人工透析導入時の疾患状況や年齢などにも左右されるため、全ての人に言える事ではありませんが、人工透析は全ての難病の中でも唯一レベルで社会復帰が可能な医療と言われております。


現実に、社会復帰に特化された人工透析も存在しております。

「オーバーナイト透析」や「在宅血液透析」がその最たる例です。


で、この度は、更に社会人向けの透析医療を志して活動している病院もこの関東に出てきました。



もちろん、こういった社会人向けの透析を行っている所は全国にありますよ。

ほとんどは、そこに優秀な医療者がいるか、スタッフがいるかです。


何しろ、夜間透析やオーバーナイト透析の場合は、その負担が医療従事者さんにのしかかってきますからね。

僕だって社会人ではありますが、基本日中の仕事です。
8時40分から17時の仕事ですよ(>_<)

夜遅くまで働けと言われましても困ります。

が、社会人向けの透析では、多くの医療従事者さんが遅くまで活躍してくれております。


大変ですわな。

こういう事を実現してくれる背景とは何か?

という事です。


「患者の笑顔」しかないじゃないですか~?

笑顔が最大の恩返しになる訳です。


実は今日は、心臓カテーテル後の最初の診察日でした。

先生~(*'▽') めっちゃ絶好調や~(^◇^) 調子ええ~(*'▽')

「良かったな~(≧▽≦)」


このような会話となりました。


僕の場合は、人工透析を受けていても、辛かったり苦しかったりという事がなくなってしまいました。

おかげで、こうして笑顔で過ごせる訳です。

もしも、透析で辛いことがあったなら、このブログでも「透析患者の逆襲」でも読んでもらえば良いと思いますが、解決を目指すなら是非読んで欲しいブログは他にもあります。

これは医療者側のブログですが、透析医療にかける思いが物凄く感じ取れる内容に出くわしました。



医療者側の透析医療にかける思いが詰まってるものに出会えると、なぜか僕も新たにファイトが湧いてきます。

田端や新橋で透析を受けられる方で通院可能な方がいらっしゃいましたら、必ず力になってくれそうな方でもあります。

医療者側がこんなにも頑張ってくれてるんだから、お世話になってる僕が甘えた事は言ってられねえな!
ってなりますよね(*'▽')




透析を受けてて、辛いと感じる方はたくさんいると思います。

かつては僕もその1人でした。

そして、透析患者の逆襲を書いていた頃に、同じように考える同志はたくさんいました。

しかし、僕の人間的成長と共に、読者の方々も多くの方が、長時間透析に挑戦したり、仕事をしたりするようになりました。

みんな成長しました。


これは、人工透析がすでに新しい時代となってる根拠となっております。


透析が辛いのは、もちろん疾患状況や年齢などによって差はありますが、自分自身の心でそう導いてしまっていると僕は感じます。

病人を演じる方が、生きるのが楽ですから(*'▽')

だから、人工透析が特別なものであるというイメージを定着させるべく負のイメージを植え付ける人もいる。

しかし、もう時代は変わりました。

人工透析でも第2の人生を歩む事は可能です。

僕がそうですからな(*'▽')

むしろ、僕の場合は、今が1番充実しています。

華々しくコピーライターとして頑張っていた20代は、仕事がこんなに楽しいと思う事は無かったです。
結構、無理して働いていたと思います。

今は、働けることがとても嬉しい。

自分自身が大きく変わってきたと思います。

そして、それは、素晴らしい医療従事者さんたちとの出会いから始まりました。

そういう機会に、皆様も恵まれますようお祈り申し上げます。





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