長らく放置してしまいました(-_-;)

こうして放置してましても、1日のPVは100前後必ずあるのがこのブログなんですが、ここまで放置してましても、読まれる記事が必ずあります。

僕も想定してなかったこの記事「透析を3年以上受けた事が無い透析医では透析の事など100%分かる訳がないだろう」



これがよく読まれています。
何ででしょうね(^◇^)

人の想像力にはおのずと限界がある


  
まあ、僕としてもここで書いていたことを読み返してみましたが、この意見が今も変わる事はありませんね。

というか、当然と思います。

いくら人に「想像力」というものがあろうとも、想像できる事にはおのずと限界があり、実際自分がその境遇になってみないと感じ取る事の出来ない事も多少はあります。

当たり前ですけどね。

逆に何でもかんでもその人の立場に立って全てにおいて想像がついてしまうような能力があったら、それはそれで大変だと思いますし(>_<)

透析を受けている患者の1人、1人の精神構造を全て把握したり、全て理解したりなどは出来ませんし、逆に透析医療に励む看護師さんや技士さんの精神構造を全て把握するなど出来ないでしょう。

しかし、患者立場からモノを言いますと、少なくとも僕自身は1回、1回の透析は命がけでやっています。
現在は在宅血液透析組ですので、もしかしたらミスやトラブルで、この日の透析を最後に死んでしまうかもしれないという危険性は十分感じ取っています。

もちろん、そういうミスやトラブルを起こさないように細心の注意を払いながらの透析ですな(*'▽')

そして、そのリスクの先には、フルタイムの仕事を残業も込みでやれる強靭な体力を生み出してくれる有難い世界が待っていました。(顔色とか体調がかなり良くなりました)

僕のような患者を生み出した背景には、大勢の手本となる患者さんもいましたし、そういった僕を理解し協力を惜しまなかった超絶的に優秀な医療従事者さんがいました。

一方で、
「患者はこうじゃなくてはならない!」といったような、立場を考えぬ一方的な自身の理想論を無理やり押し付けてくるような医療従事者さんも存在しています。

逆に、医療従事者さんの厳しい環境をわきまえず、自分の事だけしか考えぬ発言を繰り返す患者もいます。

僕はこうした殺伐とした世界観のある人工透析世界を、何とかしなくてはならないと思い、この進撃のトシヒーローを書いてきたつもりでした。

SSS103


横行する不可思議な医療



そういえば、今月は僕が勤める銀行も年度末でとても忙しく、残業をするようになりました。

一応ですな、僕は帰って透析をしなければならず、妻の透析も合わせると深夜までかかってしまうので、残業はなるべくしなくても良いように配慮してもらってました。(同時に透析することは夫婦2人暮らしでお互いが介助者のためできませんので、時間をずらして透析しております。)

銀行という特質上、時差通勤や在宅ワークが難しく、コロナウイルス問題の起きている今も通常の勤務で働いております(個人情報を大量に扱う仕事ですので、コンプライアンス上、社外への書類の持ち出しは厳禁とされており、厳しいチェック体制があります)。

一方で妻は、某外資系企業でして、いち早く在宅ワークになりました(一時的に)。

なので、僕の帰りが少し遅くても、妻が介助者の妻母に来てもらって穿刺すれば、先に透析が可能ですからな(*'▽')

一応残業になりそうな時はLINEで伝えておいて、悠々と残業できます(^◇^)

一方、社会に出てみますと、僕と同じようにフルタイムの仕事を現実に行っている透析患者さんと多く出くわす事があります。

ほとんどの方は、週3回の夜間透析を受けながらのフルタイム勤務で(神奈川ではオーバーナイト透析を週3回ペースで行っている病院がかもめクリニックくらいしかありません)働いているんですが、その生活を10年も続けているような患者さんの顔色がとても悪い(>_<)

勤務地に合わせて、透析病院を変えつつ夜間透析に通い、フルタイム勤務のために透析時間の確保が難しく、食事量を限界値までに抑えつつ3~4時間の透析となってしまっています。

夜間透析では、透析時間の限界がありますよね。(深夜11時までなど)

なので、生活のため仕事を頑張れば透析時間の確保が3時間程度しか出来ないという患者さんに2人会いました。

何だそりゃ(-_-;)

で、そういう生活を10年前後続けてきた彼ら(僕より若く、子供が中学生だったり高校生だったりしています)は、顔色がどす黒く、僕より透析年数は短いのにすでに活力を失っていますね(>_<)

あ~、なるほど。
そういう絶体絶命の状況で頑張る事で、透析が不十分になってしまうのですな。

おいおい!

そういう環境でも活力を失わない正しい透析とはどういうものか、その病院では教えてあげないのか?

まだ、子供が10代なのに、そこまで父親にやらせるのか?

もっと適切な(透析をオンラインにするとか)方法を提供すれば、もう少し彼らに活力を与えられるのではないか?

それをやらない病院の医療従事者さんの思考は一体どうなってるんだ?

もちろん、病院には病院の都合などもあるでしょうが、自分のところの病院で不可能ならば、可能な病院に紹介状を出すとかはしないんだろうか?
そして、その頑張る患者さんを見殺しにしてしまうんだろうか?

その医療従事者さんは自分や自分の大切な人が透析になった時もそんな透析をさせるんだろうか?

もうちょっと考えて欲しいですな。

最強過ぎた在宅血液透析


2019年の4月11日から在宅血液透析を行うようになり、もうすぐ1年です。

この間、透析中に血圧が急降下した事も何度かありますが、日中に血圧が下がって動けなくなったりしんどくなったりすることが1回も起きなくなりました(*'▽')

病院での透析ですと、痛いところに手が届かない時がたまにあります。

例えば、透析中に血圧が急低下した場合に、医療従事者さんにほとんどをお任せしてしまいますが、在宅血液透析では、全て自分の体感と相談しながら自分自身で対応します。
なので、痛いところに完璧に手が届きます。

ピンチの際の対応もいち早くやりますし、(病院だと言い出すタイミングとかが難しい時があります。看護師さんが忙しそうな時は言い出せず、タイミングを逃したりなどのミスも起きます。)優秀な担当看護師さんから教わった手技と対処法で乗り切れております。

血圧計では測りきれない、自分の体感というものを完璧に信用して対応します。

また、週に6回透析をしてますので、今日、完璧に水を引き込んでいないといけないというような強迫観念がありません。
(土曜日だけは完璧に引き込んでおきたいですが)

それも踏まえて、血圧低下時にどのくらい水を入れるか、自分自身で考えて行動するわけです。

なので、体感上、ほとんど問題が起きなくなりました。

透析直後に血圧が低くてフラフラすることはありますが、すでに深夜ですので後は寝るだけ。
朝起きたら、血圧はずっと正常です(110-70~130-80くらいで安定しております)。

在宅血液透析になって何が変わったかという部分ですが、
「透析に関わるストレス」というものが一切なくなった事です。

1 体調が良くなり体調の不安がなくなったことで、仕事を思う存分に近いレベルで出来るようになった
2 血圧が正常値で安定するようになった
3 食事は栄養価値だけ考え野菜や肉をバリバリ食べているのに、リンもカリウムも全く問題が起きなくなった
4 毎日透析しているので、除水量が増えず除水量(増え過ぎ)に関するストレスがゼロとなった
5 外食などで少し食べ過ぎたと反省する場面でも家に帰ってすぐ透析が出来てしまう
6 β2ミクログロブリンの値が40から13に下がり、異所性石灰化の炎症により激痛が起きることが一切なくなった


外来透析で透析してますと、嫌いな患者さんや医療従事者さんがいたりして、すごくストレスになる場合がありますよね。
まあ、お互い様なんですが、週3回通わないわけにもいかない透析ですので、その状況はとても困ります。

そういうストレスは一切ありません。

また、食事などのストレスは一切ありません。

普通に食べても毎日透析しているので、増えても1.2㎏程度で、1度の透析で簡単に引けます。(時間当たり最高を0.5㎏までとしています)

仕事に何の影響もなく、私生活でも充実しており、これほど良い透析をなぜ勧めないのか?

腐った病院と情報弱者



そもそも、これほど効果の高い、しかも国への負担も若干軽減する透析方法を知らない(全く勉強していない)透析医療者とは何者なんでしょうか?

やる気も無いただの窓際族なのでしょうか?

まあ、こういった事すべてが、透析を3年以上受けた事がない医療従事者は透析の事が分かっていないと僕に言わせてしまうきっかけとなっております。

「自分がこの治療をしたとしたら、どういう透析を行うだろうか? その透析を皆さんに勧めよう」
このくらいの想像力は持ちましょうよ。

何で、10代の子供がいるような透析患者さんがそんな苦労して頑張っているのか?

まだ10年前後しか透析してないのに、何で顔色がどす黒くなり、透析の合併症がたくさん出てしまっているのだろう?

おかしい。

何かが狂っている。

自分たちの地元にいる透析患者さんの中には、こうした患者さんが1人くらいはどんな過疎地域でも必ずいるはずです。

その方にどのような透析をお勧めするか、医療従事者という仕事を選んだあなたにとって、最大の腕の見せ所なのに、何でその能力を発揮しようとしないのか?

僕も仕事をするようになって、どうすれば自分がその会社で役に立つのか?
というのを真剣に考え実行する機会が増えてきています。

仕事する時に、どういう心理でどういう行動を取るか。

当然ながら与えられた仕事をこなすだけではなく、先々の事も考え、次の工程やその後の工程も考え、そこを担当した人がやりやすくなるように自分の仕事をこなしているつもりです。

社内にはそこまで考えて仕事をすることを当たり前にやってのける人もいますが、与えられた仕事も十分にこなせない人もいます。

そういう人をみんなでカバーしあって、大企業が存在している訳です。

出来ない人は首を切って終了!
みたいなやり方は余程のケース以外ではやりませんので、皆さん自分の能力をできうる限り発揮しております。

銀行には出来るが、病院では出来ないんでしょうか?

いや、病院でも同じようにやっているところは山ほどあるんですが、一方で本当に腐ってしまった病院もあるという事でしょう。

その腐った病院や企業は、トップが腐っているからそうなる訳です。

腐っていないというのであれば、あの、透析10年前後で顔がどす黒く合併症だらけの働くお父さん患者さんは出現しないはずです。

10年に渡って、誰もアドバイスしなかったのでしょうか?

「うちで透析してれば、10年で合併症だらけになりますよ!」そう忠告する医療従事者さんはいなかったのでしょうか?

とても残念な結果ですね。

そういった情報弱者の患者さんをいかに守っていくか。

そのためにブログも頑張って書いてきたのですが、なかなか浸透してませんね(>_<)

僕のブログを1回も見たことがなかったらしいです(-_-;)

ん~、そうか。

働いてますからね。
その厳しい環境で。
そんな余裕はなかったのかも知れません。
家に帰れば子供もいるとなると、僕には想像がつきませんからな。

ところで、なぜ、こういう疑問を書き述べた記事が今でもずっと読まれるのでしょうか?

何か心の琴線に触れるものでもあるのでしょうか?

あったとするなら、何かが大きく変わって行こうとするはずです。

僕自身、多くの医療従事者さんや、頑張る患者さんと多く出会い、その道はすでに開かれていると思っていました。

しかし、まだまだだった事を痛感しております(>_<)


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