パム・グラウト著「こうして、思考は現実になる」では、「思考は現実化」を体感してもらおうと、いくつかの実験が書かれてあります。

その中で、「車を見つける」というものがありました。



「幸せ探し」をしてると「幸せ」しか見えなくなる


「車を見つける」とは、ある色の車をイメージすることから入ります。

人間には「注意能力」というものがあり、意識していると見る事が可能ですが、意識してないとあまり見かけない物というのがあります。

それを実体化させるのが「車を見つける」実験です。

そこで僕は滅多にあり得ない色の車を探す事にしました。

「紫と黄色」の両色が入った車を探そうとイメージしました。

そうすると、5分で見つけることが出来ました。


なんと、タクシー乗り場の看板のタクシーの絵柄が、紫の車に「TAXI」と黄色の文字で車体に書かれてたのですね。


人は、注意して見てると、それを見つけてしまうという実験ですからね。

つまり、幸せを探すと、幸せがゴロゴロ転がってることにも気付く訳です。


もしも、自分は悪い事ばかり起きるな。
ということであれば、その人は、「悪い事探し」に注意してる状態なのです。

「悪い事」を探すのではなく、常にアンテナを「自分にとって良い事」に向けているだけで、良い事しか起きなくなる。

これが、「思考は現実化」にとってもっとも重要な事です。

SSS82



実際に自分にとって悪い事などは起きていない


この実験を元に、「思考は現実化」というのを考えていきますと、世の中には「悪い事」というのが、実際には起こっていない事に気付くようになれます。

「悪い事」というのは、何かの出来事が起きた時に、自分自身で「悪い事」と決めつけ、自分で「悪い事」になってしまうように行動しているという原理に気付きます。

例えば誰かに痛烈に批判され、気分が滅入ったとしましょう。

当然、そのままにしておけば、それは自分自身の中で「嫌な思い出」として記憶されてしまうでしょう。
そして、思い出すたび、再び嫌なイメージが巻き起こってしまうのです。

しかし、その批判を元に自分自身を成長させていけばどうなるでしょうか?

成長し、心の大きな人間になれた時に、
「よくぞ、あの時、あの言葉を自分に投げかけてくれた。有難う。おかげで自分はこうなれたよ。」と思える状態になります。

つまり、この段階で「嫌な事」が「良い事」に変わってしまいました。

これは、自分自身の「思考の賜物」ですね。



不遇は自分の手で生み出している


つまり、「思考は現実化」の正体は、自分自身に降りかかるすべての出来事を自分自身の手で「良い事」へと成長させていくことなのです。

その努力が出来る人は、常に幸せしかやってこなくなります。

だって、すべてのことを自分の糧にし、成長しか無い訳ですからね。

この努力を欠く人は、次第に愚痴にまみれ、面白くない人生を送るようになっていくでしょう。

この「思考は現実化」の決定的原理をしっかり把握しておくだけで良いのです。

人のあら探しに懸命で、悪い事を良い事に持っていけないという努力の無い人間ほど「愚痴」をたくさん吐くようになってしまいます。

努力とは、目の前に積まれた書類を整理して行く事では無く、起きた出来事をすべて「幸せな方向へと切り替えていく」というのを指している言葉なのですね。

何かが起きた時に、それをどう思うか。


例えば、何か大きな事件が起きたとしましょう。

それをずっと根に持ち、恨みを抱えて行けば、その人の人生はその「恨み」に支配され、常に思考は「マイナス」という状態に陥ります。

もちろん、大きな事件ですから、それも一時は仕方ないでしょう。

仮に復讐出来たとしても、その時の一瞬だけ快感を得られるかも知れませんが、決して心が晴れることはありません。

失ったものが大きければ大きいほど、その後の人生にも影響してしまいます。

しかし、どこかで、自分自身で線を引き、その「恨み」を消し去り、すべて自分のプラスへと「思考転換」していくべきなのです。

そうすることで、その事件が「自分にとって意味のあるもの」へと変化していくことになります。

すべては「思考」から始まります。

あなたの人生はすべて「良い事」で満たされている状態であると思うだけで、人生が素晴らしいものへと変貌するという原理を身に着けるべきです。

もしも、それでも自分は「幸せではない」と思う場合は、ここに立ち返って下さい。

すべての出来事は自分の手で「どちら側にも変化させる」ことが可能なのですから。




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