SSS82


よく、降圧剤服用は寿命に影響があるとして、飲まない方が良い的な書籍を見ることがあります。

こういうのはどうなんでしょうね。

血圧170~(ほぼ常時150以上)とかいう、強烈な高血圧の場合、飲まないリスクのほうがよほどにリスクがあるよね。
と思わざるを得ないです。

要は、リスクを伴わない医療などはあり得ません。

僕は人工透析(血液透析)を受けているのですが、すでに12年以上受けていて残腎機能(尿量もほぼゼロに近い)もほとんどありませんので、透析をやめてしまったら、1週間かその程度で死ぬ事になります。

が、透析も受ければそれなりの死亡リスクはあります。

透析を受けることでたくさんの薬を処方されますし、それもリスクにはなりますね。

でも、その処方がないほうがリスクは高くなるから困ったものです。

ある程度のリスクは承知の上で、最善を尽くすのが医療でもありますから。

「リスク」を何でもかんでも問いただせば、何もしないとなり、病気になっても自然治癒できる病以外は危険極まりないと考えて良いと思います。



よく、テレビドラマなどでも、医療系のものは多いですが、
「この手術をしないと余命は1年、手術が成功すればもっと生きられます。しかし、手術の成功確率は50%です。失敗すれば余命は更に短くなるでしょう。(どんな手術?)」みたいなシーンがあります。

とても考えさせられるシーンです。

人が生きるということは、常にリスクを背負ってるということです。

大きな病気となり、適切な医師に診察してもらわないのもリスクです。

一方の先生なら治せるのに、一方の先生なら治せない(医療機器の充実や技術なども含めて)場合もあります。

早期発見するかしないかの違いや、たまたま健康診断を受けて発覚し、簡単な手術で治ってしまう場合などもあるため、「運」の要素も無きにしも非ずです。



一視点から見てのリスクを問えば、おかしくなるのは当然でしょう。

何でも信奉せず、多角的判断をし、リスクが最小になる道を選ぶのが正解であって、先の降圧剤を服用すると死亡リスクが上がるなどの暴論は、決して褒められた論では無い気がします。

降圧剤を服用しなければならないような血圧自体が、既に死亡リスクが極めて高い状態ですからね。

降圧剤を飲まなくても良い正常な血圧の人と比べて、降圧剤を飲まなきゃならない人の死亡リスクが高いのは当たり前です。

そうした、無理のある比較をなされて、無理な理論になってる事柄は案外世の中に蔓延してるようです。

健康食品などでも、良い面ばかりを捉えていることが多く、リスクについては語られることがほとんどありません。

たくさん取ることで、命の危険がある健康食材も存在します。



実は、今の地球では、100分の1も分かっていない状態です。

いまだに新種の動植物が発見されるような現状です。

まだ、人間のことも100%は分かっていません。

そんな中で、商業上の都合の良い理論が蔓延しやすい傾向にあります。

そう言えば、僕は小学校の時、保険の先生がある実験をしてるのに立ち会いました。

「たくさん飲むと歯が溶ける」と言われた「某炭酸系ドリンク」で歯が本当に溶けるかの実験をしました。

後にその「歯が溶ける」というのは他のドリンクメーカーが流したデマと分かったのですが、当時はまだ分かってませんでした。

先生が毎日、毎日、ドリンクを取り換えて半年たっても歯はほんの少しも溶けませんでした。



また、小さなリスクと言えども、そのリスクがガッチリとハマってしまう人もいます。

理論的に、多くの人に有効なものでも、小さなリスクによって大きな害を受けてしまう人もいます。

個人差も存在していることから、決して何でも安易に一方向だけで考えないというのは大事です。

実は僕の透析仲間の1人は、その「薬は寿命を縮める」という内容の書籍を読み、信奉しきっていました。

そして、そのせいで二次性副甲状腺亢進症が悪化し、骨がボロボロになって骨折を繰り返し、透析11年ほどで歩けない体になってしまいました。(まだ60代です)

こういうケースもあって、病院処方の薬のリスクは感じるものの、(副作用があったものもたくさんありました。)信用できる先生なら、リスクを最小限にとどめてくれるよう、細心の注意を払いながら処方してくれるので、残薬をなるべく出さずに飲み切るようには心がけています。

飲んでみて、リスクが高いと感じた薬もありますが、そういう場合は即刻医師に相談します。

人が生きるということは常にリスクが存在してますから、一方向から見たリスクに縛られず、多角的に物事をみていきたいものです。


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