ネット上では極端な意見が出やすいですよね。

昨今は何でもかんでも誰か1人の責任にしたがる傾向にあるように思います。

何かの問題に着けて、世の中全体の責任であるようなことは言われない気もします。



何でも医療のせいにするのは違うだろう


かつて、お祭りで綿菓子を食べてた男の子が、転倒して綿菓子の櫛が喉に突き刺さるという事故がありました。

夜遅くに病院に親が連れて行きましたが、診察では「様子見」という事になって帰される結果に。

しかし、その男の子は朝方息を引き取ってしまいました。

どうやら、櫛が喉を通り超えて刺さっていたらしいですが、その櫛を抜いて病院に運んだため、病院に夜間にいた医師は分からなかったらしいです。

この事案は、後に親から訴訟されてしまうことになる訳ですな。

しかし、ネット上などでは、この状況に多くの医師が反応し、かなりの擁護(反論)があったと言われてます。

ん~(-_-;)
いや、分かる。
そもそも、その時には夜遅かったため、詳しく診れる医師はいなかった訳ですし、櫛も抜いていた。

精密な検査をするのが難しいタイミングと状況にあった訳です。

昼間の事故なら助かった可能性もあるでしょう。

これは、脳梗塞などを深夜に起こし、救急で病院に運ばれたけれども、対応できる医師がどこにもいなくて、仕方なく行った病院に専門医師がその時にいなくて、翌朝までほっとかれて亡くなってしまうというのとまったく同じ事案だと思いますね。

櫛が刺さった事故において、果たしてその時担当した医師だけが悪かったのか? と言えば、それは違うでしょう、と僕は思いますね。

医師だから全ての病気を100%発見できるというほど万能では無い訳ですし、そこまでのブラックジャック級の医師なら、そんな時間に働いてないでしょうからな。

特に専門の医師じゃなかったという問題もあると思います。

こんなことでも訴訟になるというのが悲しい話でもあります。

過失は、
「食べ物を食べる時は行儀よく座って食べるように」という躾を欠いた親にもある訳ですからね。

この事故を誰か1人の責任として擦り付けるのは、どうも違う気がします。

すべての「運」が悪かったとしか、言いようがありませんな。

SSS69



ネット上の批判は極端すぎる


僕は子供の頃からよく体調を壊す子供でしたからね。

医療にはかなりお世話になりました。

優しい看護師さんや、面倒見の良い先生はたくさん知ってます。

まあ、明らかに病院や医師の過失があるような、かつてあった摘出しなくても良いのに子宮を摘出しまくってた医師とか、間違って病症のないほうの腎臓を摘出手術してしまったというような病院の場合は、訴訟になっても仕方無いかも知れません。

子供が亡くなるというのは、親にとっては相当な悲痛でしょうからね。

まあ、優秀な医師であれば、そういう事故の時は、何が問題だったかを模索するのでしょうけども、昼間と夜の違いはありますからね。

ただ、こうしたネット上の医療者の書き込みをあまり良くないとして、医師会がある程度制御し始めたという話も聞きます。

まあ、庇う人がいますと、余計に炎上するということもありますからね。

何というか、ネットの書き込みほど難しいものは無いとも思います。

ある調査では、ネット上に書き込みを行う人は200人に1人とも言われてまして、どちらかと言えば好戦的な人が書き込みやすいとして、ネット上では極端な意見が出やすく、一般社会との大きなズレがあるとされてますからね。

半端な意見は素通りされてしまいやすいことから、極端な意見が出やすいとも言えます。

先日のLGBT差別発言で問題となった某女性議員の問題でも、書き込みを見てたら少々うんざりします。

何でも、日本の生涯未婚率は、男性23%、女性14%なんだそうな(-_-;)

おお!
男性はほぼ4人に1人という割合ですね。

僕も僕の彼女さんも、このたびここから抜け出す事にはなる訳ですが(お互いずっと独身でした)、人を生産性で語られたり、子供を産めなければ「生産性が無い」というのであれば、ここにも追及の手は伸びる訳でして、そういった極端な意見がバシバシ出てましたね。



筆記試験の減点が問題


前日、某医科大で女子は受験で減点するという話題を書きました。

まあ、僕のブログなどは辺境ブログなので、何の意見も来なかったですが、知り合いの僕より20倍くらい読まれてるブログにはかなり反論がきてましたな。

小炎上(^◇^)

見てみると、医師を1人生み出すには1億円前後のお金がかかる上に、人数的な限界(医学部受入数)もあるため、現実に働ける医師じゃない限り、人数的な問題が出てしまうことなどに触れられているようでした。

ん~(-_-;)

そもそも、論点変わってますし(^◇^)

問題なのは、受験のしかも試験で性別で減点するというのが問題な訳でして。

そんなことやるなら、最初から、「女子は上位何名までしか合格できません」、と明確に表記しておけば良いだけですし、そもそもが試験で性別で減点する方式を隠してたことが問題だった訳ですからね。

入試というのは、小論や面接もある訳ですから、筆記試験くらいは誰しも公平だと思ってますから。

公平にしないのであれば、筆記試験は不要ですからね。

最初から小論と面接だけでも良い気もしますね。

確かに、医師の人数の問題もありますから、まだまだ女性には厳しい社会というのは特定分野の中である訳ですが、言い訳程度に女性も採用してるっていうのも何だかね。

まあ、一定数の女性医師は必要とも言えますね。

僕が通う透析病院は女性医師がたくさんいる病院ですな。
院長も女性ですし、PTAの時には周りが僕以外全員女性となってしまいます。

ということは、日本でもまれにみる女性比率の高い病院とも言える訳ですね(^◇^)

そもそも、医療というのはドラマの影響なのか、何か起きた時に事実を隠ぺいするイメージが強い訳ですね。
なので、裏に何かあるのでは? という思いが訴訟に繋がってると思います。

実際は、そこに何も隠されていなくても、隠されてると勘違いされやすい。

結局のところ、何でも正直に堂々とやるしかない訳です。

今回の話も、最初から女性は合格率下がりますよと、真っ向から正直にやれば良かっただけという陳腐な話なのですね。



「仕方ない」、「運命の享受」は常に必要な世の中だ


結局のところ、今の日本に欠けてるものは、
「仕方ない」という精神なのではないかと思いますね。

「運命」を享受できないような精神状態に国全体があるような気がします。

そこは、宗教国ではないからということも言えそうですね。

昔なら「まあ、まあ」で済んだことが、現代ではかなり厳しくなりました。

ルールが厳しくなるというのは悪い事だけでもありませんが、何でもかんでも誰か1人に責任を問うていくと、おかしなことになるのではないでしょうか?

そもそも、LGBT批判の某女性議員の問題にしても、言ってみれば、そのような極端な考えを持つ人を容認した政党にも問題がある訳ですし(比例代表で当選)、またそういう政党に投票した選挙権を持つ方にも責任はある訳ですから。

問題がある議員というのであれば、みんなで共同して落選させてしまえば良い訳です。(難しいですけどね。多分無理(-_-;))

「不運」が起きる時というのは、得てして「選択のミス」を繰り返している場合が多いです。

医療でも、人間は万能ではないのですから、主治医選択からすでに患者の「運命」は決まるといってで過言ではありませんね。

そこを曖昧にして、ミスだけを問う。

そうして生まれる医療訴訟や医療者のネット上の貧そな書き込み。
まあ、なんか人間の大事な部分である「運命の享受」ができない日本人が増えた気がします。



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