透析しても血圧が下がるという事があまり起きない人も時々いるらしいですが、6割以上の人は血圧低下に襲われると思うんですよね。
大体、血圧が下がるというのは大まかに2通りあります。(他にも細かく言えば色々ありますが、もっとも起きやすい血圧低下は2パターンが圧倒しています)
という事で、血圧低下さえコントロールできると、透析生活がグッと楽になりますからね。
ここの知識を身に着けて、実践できるとずいぶんと変わってきます。
僕は心機能が弱いので、多少人よりも血圧が下がりやすい状態にあります。
おかげで、この症状と向き合ってきましたから、対応力もかなり身に着きました。
しかしですな、残念ながらお世話になってるスタッフさんは、こうした経験が無いので、どうしても血圧低下時の対処が不十分になりやすいと思います。
大まかに血圧低下を起こしやすい2大パターンは、
*ドライウェイト設定(基礎体重設定)が合っていない(ドライウェイト設定より実際の体重が重くなってる場合)
*除水量が多い時にプラズマリフィリングが追いつかない(水分は血液内だけでなく、間質や細胞にもいて、血液内の過剰水分を全部引いても間質や細胞から血液内に過剰水分が入って来るスピードが追いつかず、一時的な脱水状態に陥る場合)
プラズマリフィリングに関しては、除水量を適切に制限しておけば、ある程度防げる事ができなすな。
僕の場合は6時間透析になってからは時間当たり650ccを限度としております。
これも体格によって体液量が違いますので、体の小さい方などでは、時間辺り500ccの除水すら難しい人もいます。
逆に体格のある人では、時間当たり1200cc引いても血圧が下がらない人もいたりしますよ。
個人差が大きいので、自分のプラズマリフィリングの限界値を経験から算出しておくと便利です。
問題はドライウェイト設定が合っていない場合ですな。
透析者は、食生活において高カロリー食で少量を食べるというのが、増え幅を増やさず栄養を多くとるために基本として存在しております。
脂っこい食べ物を増やしているので、ちょっと人並みに食べてしまうと、1日の摂取カロリーをオーバーしてしまうケースなどもあり、増え幅に関係なく(増え幅は水分も含まれるため)ドライウェイト設定を上げてもらわないといけない状態になる事がありますね。
ところが、適切なドライウェイト設定というのは、なかなか難しい(心胸比は月1回しか出しませんので)部分ですからね。
そうそう、こまめに多くの患者さんのドライウェイト管理ができるものでもありませんね。
そのため、ドライウェイト設定がキツクなってしまった場合に、血圧低下が起きます。
ここで重要なのが、「血圧低下」は予後に大きな影響を与えていることです。
動脈硬化を促進してしまったりし、脳梗塞や心筋梗塞などの危険性を高めます。
つまり、血圧低下をいかに起こさないかが重要ですね。
世の中には、血圧低下を軽く考えている医療従事者さんもいらっしゃるようで、血圧が下がっているのに除水を続けようとされる場合があります。
「ドライウェイト設定がキツクなってる=ドライウェイト設定を上げないといけない状態」ですので、そういう場合にドライウェイト設定まで除水しようとする行為は、はなはだ遺憾です。
常にドライウェイト設定まで全部引ききるのが何においても正しいという訳ではなく、実際の体重とドライウェイト設定を見ながら、きつい場合には余す、緩い場合には引き込むというのをやったほうが体に良い場合もありますよ。
こういった部分が浸透してない病院もあったりします。
以前、僕が通っていた病院では、師長さんがいた頃は、血圧が下がった状態では絶対に透析室から出してもらえませんでしたが、師長さんが定年後はそういうシステムがなくなり、患者さんが病院入口とかで倒れたりしてましたね。(血圧が下がって)
透析室のトップの考え方によって様々ありますので、自分自身の体感を鍛えて、血圧低下を起こさない透析のやり方を覚えて行かないと、人任せでは何が起きるか分かりませんよ。
血圧低下が起きてる時は、血液中の必要な水分まで透析で除水してしまい、血がドロドロになってると思った方が良いかも知れませんね。
僕の1つ目のシャントが詰まった原因も、血圧低下でした。
シャントが詰まるくらいですからね。
脳血管や心臓の血管が詰まってもまったく不思議は無い訳です。
もちろん、多くの医療従事者さんは、この血圧低下に関しても正しく勉強されておりますので、しっかり対応してくれますが、血圧低下時に下肢を上げたり、酸素を吸入したり、QB(血液流量)を下げるなどでは、ほとんど効果がありません。(少しはあるかも知れませんが)
というのも、血液内の必要な水分まで除水してしまっているから血圧低下したはずなので、そんな事をしても血液内の水が足りる訳ではありませんね。
やはり、「水を足してもらう」というのが絶対だと思います。
ドライウェイト設定がキツクなってる場合に血圧低下が起きたとしたら、本当はそのドライウェイト設定よりも実際の体重は重いはずですから、500ccくらい水を足して、500ccお残しして帰ったとしても何ら問題はありません。
透析界の風習で、除水を残して帰ることがご法度的な考えが浸透しておりますが、ドライウェイト設定が合って無い場合は、話は別です。
例えば、500cc(0.5キロ)の水を足してもらい、0.5キロ残しで帰ったとします。
次の透析ではドライウェイトから増えた量と残した分の0.5キロがあるので、増え幅が多く見えてしまいます。
実際には増えは0.5キロ分は前回のお残し分なので、違うんですけどね。
そもそも、ドライウェイトを0.5キロ上げてもらわないといけない状態です。
ですので、そういうケースでは増え幅を意識しすぎてもいけませんな。
つべこべ言う医療従事者さんがいても気にする必要はありません。
こちらは、動脈硬化を起こさないように頑張っている訳ですから、知識の曖昧な医療従事者さんに惑わされる必要はまったくありません。
自分の体は自分で管理というのが基本だと思いますね。(特に透析の場合は。医療従事者さんは多くの透析患者さんの面倒を見てますので、そこまで細かく1人1人を見切れるものではありません)
まあ、常々しっかりカロリー制限を出来てれば、ドライウェイトを上げなくてはいけない状況にはなりませんが、社会に出て働いているような患者さんの場合は、そこまで食生活を管理しきれるほど人生が容易くはありませんからね。
時にはドライウェイトが狂ってしまうこともあるでしょう。
1番はドライウェイトを変更してもらう事ですが、これも病院によって時間がかかったり、また、厳しい事を言われたりするのでなかなか申し出られない場合などもあったりと、色々大変です。
いかに、透析患者の予後がどうでも良いと思ってるのかが分かるエピソードですが(もしくは知識が浅い)、通常の医療者さんなら、
「ちょっとドライがキツクなってる感じなんですよね。」って言えば、しっかりドライウェイトを見直してくれます。
ドライウェイトをなかなか変えてもらえない場合は、自分自身で合ってるドライウェイトが一体何キロなのかを把握しておく必要がありますね。
僕の場合、7月14日の透析で、血圧が下がりました。
この時、水を足してもらい、血圧が100を超えたので、それで帰りました。
が、水の足し方が足りず、翌日も血圧が下がってしまいましたね。
これで、翌火曜日の透析(17日)は、1.2キロ余して帰りました。
この時、とても体調が良かったので、僕は自分がいつの間にか1キロ太ったと悟りました。
ここで、しっかりカロリー制限をし、翌木曜(19日)の透析では0.5キロの残しで帰りました。
まだ、少し血圧が低めでしたね。
そこから1週間たち、昨日(26日)の透析では0.3キロ残しで帰りましたが、やはり血圧はやや低めですね。
こういった事から、今現在の僕の実際のドライウェイトは70キロから少し増え、70.5キロちょっとになってると思われます。
僕の場合は、最初技士さんに、
「ドライがキツクなってますが、ちゃんとカロリー制限してきて元に戻すので、ドライウェイトは変えなくて良いですが、しばらくは0.5キロくらいお残しして帰ります。」と進言しました。
まあ、こうして患者と医療従事者さんがしっかり状況を把握しあっておけば、何事もなく異変も起きませんね。
患者力、医療従事者力が試される事案だと思いますね。
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大体、血圧が下がるというのは大まかに2通りあります。(他にも細かく言えば色々ありますが、もっとも起きやすい血圧低下は2パターンが圧倒しています)
あくまでドライウェイトは目安に過ぎない
という事で、血圧低下さえコントロールできると、透析生活がグッと楽になりますからね。
ここの知識を身に着けて、実践できるとずいぶんと変わってきます。
僕は心機能が弱いので、多少人よりも血圧が下がりやすい状態にあります。
おかげで、この症状と向き合ってきましたから、対応力もかなり身に着きました。
しかしですな、残念ながらお世話になってるスタッフさんは、こうした経験が無いので、どうしても血圧低下時の対処が不十分になりやすいと思います。
大まかに血圧低下を起こしやすい2大パターンは、
*ドライウェイト設定(基礎体重設定)が合っていない(ドライウェイト設定より実際の体重が重くなってる場合)
*除水量が多い時にプラズマリフィリングが追いつかない(水分は血液内だけでなく、間質や細胞にもいて、血液内の過剰水分を全部引いても間質や細胞から血液内に過剰水分が入って来るスピードが追いつかず、一時的な脱水状態に陥る場合)
プラズマリフィリングに関しては、除水量を適切に制限しておけば、ある程度防げる事ができなすな。
僕の場合は6時間透析になってからは時間当たり650ccを限度としております。
これも体格によって体液量が違いますので、体の小さい方などでは、時間辺り500ccの除水すら難しい人もいます。
逆に体格のある人では、時間当たり1200cc引いても血圧が下がらない人もいたりしますよ。
個人差が大きいので、自分のプラズマリフィリングの限界値を経験から算出しておくと便利です。
問題はドライウェイト設定が合っていない場合ですな。
透析者は、食生活において高カロリー食で少量を食べるというのが、増え幅を増やさず栄養を多くとるために基本として存在しております。
脂っこい食べ物を増やしているので、ちょっと人並みに食べてしまうと、1日の摂取カロリーをオーバーしてしまうケースなどもあり、増え幅に関係なく(増え幅は水分も含まれるため)ドライウェイト設定を上げてもらわないといけない状態になる事がありますね。
ところが、適切なドライウェイト設定というのは、なかなか難しい(心胸比は月1回しか出しませんので)部分ですからね。
そうそう、こまめに多くの患者さんのドライウェイト管理ができるものでもありませんね。
そのため、ドライウェイト設定がキツクなってしまった場合に、血圧低下が起きます。
血圧低下が頻発してる時は「お残し」を気にするな
ここで重要なのが、「血圧低下」は予後に大きな影響を与えていることです。
動脈硬化を促進してしまったりし、脳梗塞や心筋梗塞などの危険性を高めます。
つまり、血圧低下をいかに起こさないかが重要ですね。
世の中には、血圧低下を軽く考えている医療従事者さんもいらっしゃるようで、血圧が下がっているのに除水を続けようとされる場合があります。
「ドライウェイト設定がキツクなってる=ドライウェイト設定を上げないといけない状態」ですので、そういう場合にドライウェイト設定まで除水しようとする行為は、はなはだ遺憾です。
常にドライウェイト設定まで全部引ききるのが何においても正しいという訳ではなく、実際の体重とドライウェイト設定を見ながら、きつい場合には余す、緩い場合には引き込むというのをやったほうが体に良い場合もありますよ。
こういった部分が浸透してない病院もあったりします。
以前、僕が通っていた病院では、師長さんがいた頃は、血圧が下がった状態では絶対に透析室から出してもらえませんでしたが、師長さんが定年後はそういうシステムがなくなり、患者さんが病院入口とかで倒れたりしてましたね。(血圧が下がって)
透析室のトップの考え方によって様々ありますので、自分自身の体感を鍛えて、血圧低下を起こさない透析のやり方を覚えて行かないと、人任せでは何が起きるか分かりませんよ。
血圧低下が起きてる時は、血液中の必要な水分まで透析で除水してしまい、血がドロドロになってると思った方が良いかも知れませんね。
僕の1つ目のシャントが詰まった原因も、血圧低下でした。
シャントが詰まるくらいですからね。
脳血管や心臓の血管が詰まってもまったく不思議は無い訳です。
もちろん、多くの医療従事者さんは、この血圧低下に関しても正しく勉強されておりますので、しっかり対応してくれますが、血圧低下時に下肢を上げたり、酸素を吸入したり、QB(血液流量)を下げるなどでは、ほとんど効果がありません。(少しはあるかも知れませんが)
というのも、血液内の必要な水分まで除水してしまっているから血圧低下したはずなので、そんな事をしても血液内の水が足りる訳ではありませんね。
やはり、「水を足してもらう」というのが絶対だと思います。
ドライウェイト設定がキツクなってる場合に血圧低下が起きたとしたら、本当はそのドライウェイト設定よりも実際の体重は重いはずですから、500ccくらい水を足して、500ccお残しして帰ったとしても何ら問題はありません。
透析界の風習で、除水を残して帰ることがご法度的な考えが浸透しておりますが、ドライウェイト設定が合って無い場合は、話は別です。
ドライウェイトが狂ってる時の対処が病院によって様々
例えば、500cc(0.5キロ)の水を足してもらい、0.5キロ残しで帰ったとします。
次の透析ではドライウェイトから増えた量と残した分の0.5キロがあるので、増え幅が多く見えてしまいます。
実際には増えは0.5キロ分は前回のお残し分なので、違うんですけどね。
そもそも、ドライウェイトを0.5キロ上げてもらわないといけない状態です。
ですので、そういうケースでは増え幅を意識しすぎてもいけませんな。
つべこべ言う医療従事者さんがいても気にする必要はありません。
こちらは、動脈硬化を起こさないように頑張っている訳ですから、知識の曖昧な医療従事者さんに惑わされる必要はまったくありません。
自分の体は自分で管理というのが基本だと思いますね。(特に透析の場合は。医療従事者さんは多くの透析患者さんの面倒を見てますので、そこまで細かく1人1人を見切れるものではありません)
まあ、常々しっかりカロリー制限を出来てれば、ドライウェイトを上げなくてはいけない状況にはなりませんが、社会に出て働いているような患者さんの場合は、そこまで食生活を管理しきれるほど人生が容易くはありませんからね。
時にはドライウェイトが狂ってしまうこともあるでしょう。
1番はドライウェイトを変更してもらう事ですが、これも病院によって時間がかかったり、また、厳しい事を言われたりするのでなかなか申し出られない場合などもあったりと、色々大変です。
いかに、透析患者の予後がどうでも良いと思ってるのかが分かるエピソードですが(もしくは知識が浅い)、通常の医療者さんなら、
「ちょっとドライがキツクなってる感じなんですよね。」って言えば、しっかりドライウェイトを見直してくれます。
ドライウェイトをなかなか変えてもらえない場合は、自分自身で合ってるドライウェイトが一体何キロなのかを把握しておく必要がありますね。
僕も太ったようだ
僕の場合、7月14日の透析で、血圧が下がりました。
この時、水を足してもらい、血圧が100を超えたので、それで帰りました。
が、水の足し方が足りず、翌日も血圧が下がってしまいましたね。
これで、翌火曜日の透析(17日)は、1.2キロ余して帰りました。
この時、とても体調が良かったので、僕は自分がいつの間にか1キロ太ったと悟りました。
ここで、しっかりカロリー制限をし、翌木曜(19日)の透析では0.5キロの残しで帰りました。
まだ、少し血圧が低めでしたね。
そこから1週間たち、昨日(26日)の透析では0.3キロ残しで帰りましたが、やはり血圧はやや低めですね。
こういった事から、今現在の僕の実際のドライウェイトは70キロから少し増え、70.5キロちょっとになってると思われます。
僕の場合は、最初技士さんに、
「ドライがキツクなってますが、ちゃんとカロリー制限してきて元に戻すので、ドライウェイトは変えなくて良いですが、しばらくは0.5キロくらいお残しして帰ります。」と進言しました。
まあ、こうして患者と医療従事者さんがしっかり状況を把握しあっておけば、何事もなく異変も起きませんね。
患者力、医療従事者力が試される事案だと思いますね。
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コメント
コメント一覧 (6)
私は降圧剤を処方され過ぎて血圧が下がったことがないんです。基本いつも高めです。
体調は前の病院時代から変わらず調子良いです。どちらかというと嫁の方が熱だしたり、体調崩したりするのが多いです。
この前も嫁が寝込んでしまい、仕事行く前に上の子の弁当を作って、会社に行ってタイムカードを押して、一回自宅に帰り下の子を保育園に連れていき、嫁を病院に連れていき、その後仕事に戻りました。
俺の方が障害者やぞーって思いながら頑張りました。
なんかうちは透析してる以外は私の方が元気です。
たしかに、ドライは心胸比だけでは、あわないことありますよね。自分自身では感じることができるんですが、こまめに調整できればいいですよねー。共感です。
コメント有難うございます。
血圧が下がりにくい人はいますよね(*'▽')
僕の周りにも時々、高め推移の人がいますよ~。
ある意味、人間が持ってるパワーみたいなものがあって、いまちゃんはそういうパワーを元々持ってるのでしょうな。
そういった能力が、ここまで頑張って来た源になってるのではないでしょうか?
分かりやすく言えば明石家さんまさんなどがそういうパワーの持ち主です。
コメント有難うございます。
最近は結構血圧が正常になってますよね(*'▽')
僕やぷーたろーさんは心胸比が高めなのではないかと思いますな。
コメント有難うございます。
おお!
やはりさサトルさんも体感で感じられるんですね(*'▽')
こまめに調整出来たら、血圧低下頻度を下げる事も可能ですから、有難いですよね~(^◇^)